今、釣りが面白い! 野外アクティビティの盛り上がりに伴って、トライする人も増えている。今回は九州北西部・玄界灘を舞台に、モードなフィッシング・スタイルで海へと繰り出す。ダイワ、ザ・ノース・フェイスなどのアウトドアアイテムの着こなしに注目!
自然と戯れつつ、「道の駅 むなかた」の魚の流通をめぐる取り組みから、地球の未来についても考えたい。
"未利用魚"を知っていますか? 魚を無駄にしない 「道の駅 むなかた」
どんな魚のおいしさも正しく伝え、届ける
豊かな自然に囲まれた福岡県・宗像市。地元で獲れた魚介類や野菜が並び、九州で最大規模の売り上げを誇るのが「道の駅 むなかた」だ。特に人気を博すのは、鐘崎、大島、地島、神湊という4つの漁港から直送される水産物。着目したいのは、獲れた魚を、できるだけロスなく消費者のもとまで届けきる仕組みだ。たとえば“未利用魚”という、一般的には市場に並ばない魚も、ここには等しく並んでいる。「知名度が低く、流通に乗りづらい」「漁の目的外の魚種」「サイズが規格外」などの理由で、仕分けのコスト面から一律廃棄されてしまうことも。世界的にもフードロスが課題のなか、どんな取り組みをしているのだろうか。
教えてくれたのは、水産部門を取り仕切る伊藤美幸さん。あらゆる魚を熟知するプロフェッショナルだ。
「まず数年前から実施しているのは、“野締め”“活け締め”という区別。前者は早朝4時以前、後者は4時以降に獲れて締めた魚として、独自のラベルシールを貼っています。たとえば前夜に大量に獲れると、すべてを泳がせたまま持ち帰れないため、包丁を使わず氷で締めるんですね。ラベルを貼った当初は、漁師やお客さんからも戸惑いや懸念がありました。ですが、店頭のポップや会話で『お刺し身なら活け締め、煮付けなら野締めのほうが少し油が回っていておいしいですよ』と丁寧に説明をすると納得いただけますね」
道の駅 むなかた
●福岡県宗像市江口1172
☎0940−62−2715 ◯営9時〜17時 ㊡第4月曜(祝日の場合は翌日)、お盆、お正月 ※オープン情報などはSNSでも配信
Instagram: @michinoeki.munakata Twitter: @rs_munakata