【ソウル旅行】カルチャー好きのローカルが集う店を山内マリコさんが案内

昨年初めて韓国を訪れ、愛するステーショナリー店を中心に、さまざまなスポットを巡ったという山内マリコさん。この街ならではの文化の薫りが漂う場所をセレクト。

昨年初めて韓国を訪れ、愛するステーショナリー店を中心に、さまざまなスポットを巡ったという山内マリコさん。この街ならではの文化の薫りが漂う場所をセレクト。

Point of View Seoul ポイントゥ オブ ビュ ソウル / 포인트 오브 뷰 서울

Point of View Seoul ポイントゥ オブ ビュ ソウル / 포인트 오브 뷰 서울
1階は世代を問わず使いやすいベーシックなアイテムをセレクト。オリジナルのハンディノートは₩4,500〜。手頃な価格帯もうれしい

洗練された文房具が並ぶ人気店

買い物の目当ての9割は文房具だという山内さんのおすすめは、3階建ての大型店。その人気ぶりは混雑時に入場制限がかかるほど。世界中から集めたモダンなステーショナリーを中心に展開する。ポール・セザンヌのりんごをモチーフにした自社ブランドのノートやペンは、スーベニアとしての人気も高い。各フロアごとにコンセプトを設けており、上階に行くにつれてよりハイエンドでニッチなグッズが増える構成。ほかにもゲストが自由に意見を投書できるコーナーがあったりと、"文具好き"にはたまらない場所だ。

Point of View Seoul ポイントゥ オブ ビュ ソウル / 포인트 오브 뷰 서울
1 大きな窓からは、外からでも店内の様子がよく見える 2 「書籍と絡めたギャラリースペースも見ごたえがありました」。"創作"をさまざまな切り口で解釈し、本をキュレーションしている一角。展示に関連する商品も置かれており、見逃せない

聖水

서울특별시 성동구 연무장길 18 1〜3층
1〜3F, 18 Yeonmujang-gil, Seongdong-gu
電話:02−462−0018
最寄駅:2号線聖水駅
営業:12時~20時 休:毎月最終週の月曜

 @pointofview.seoul

テオ書店 テオソジョム / 대오서점

テオ書店 テオソジョム / 대오서점
「文化財クラスの趣がある建物に圧倒されました」と山内さんが語った、伝統住居を改築した建物。中庭から見渡す、風情を感じる佇まいは壮観

時の流れが止まったようなノスタルジックなブックカフェ

1951年創業のソウルで最も古いといわれる書店。現在は書籍販売をしておらず、ブックカフェとして営業中。入り口で飲み物を注文するか、記念品を購入すると店内を見て回ることができる。「レトロな書棚に囲まれた非日常空間に圧倒されました。ゆったりした時間が流れています」。昔ながらの雰囲気をそのまま残した家屋はセレブリティからも親しまれ、BTSのRMやIUが訪れたことも。ファンの聖地巡礼スポットとしても人気を集める。

テオ書店 テオソジョム / 대오서점
1 カフェメニューのゆずレモン茶(₩6,500) 2 1970年代に流行した小説の文庫本。普段見かけない珍しい古書との出合いも 3 腰を落ち着けられる席の周辺にも古書が飾られている

景福宮

서울특별시 종로구 자하문로7길 55
55, Jahamun-ro 7-gil, Jongno-gul
電話:02−735−1349
最寄駅:3号線景福宮駅
営業:12時~20時 不定休

PHYPS MOTORCYCLE ピプス モトサイクル / 핍스 모터사이클

PHYPS MOTORCYCLE ピプス モトサイクル / 핍스 모터사이클
「バイカー向けのショップかと思いきや、アパレルグッズやディスプレイの感度の高さに驚きました」と山内さん。フロントジップタイプのフーディ(各₩99,000)などが看板商品

なじみ深いロゴがスタイリッシュな服に

韓国のファッションブランドのフィップスがホンダのライセンスを購入し、コラボレーションアイテムを販売する店舗。入り口に置かれたオートバイが目印だ。「聖水洞(ソンスドン)を散策中に偶然見つけて立ち寄ったショップ。’80sテイストのTシャツがカッコいい。バイクショップのように作り込まれた内装もしゃれています」。ホンダのロゴやバイクのモチーフをモダンなグラフィックに落とし込み、ユニークなデザインを展開している。バイカー向けのグローブやヘルメットなども一部、取り扱う。

PHYPS MOTORCYCLE ピプス モトサイクル / 핍스 모터사이클
1 レトロ調の味のある店構え 2 日本製の稀少な年代物のグッズがディスプレイされている 3 フィッティングルームはガレージのような造りに

聖水

서울특별시 성동구 연무장5가길 16
16 Yeonmujang 5ga-gil, Seongdong-gu
電話:070-4204-0074
最寄駅:2号線聖水駅
営業:11時~20時30分 無休
 @phypsmotorcycle

山内マリコプロフィール画像
作家山内マリコ

やまうち まりこ●1980年、富山県生まれ。2008年に"女による女のためのR-18文学賞"の読者賞を受賞し、’12年『ここは退屈迎えに来て』 でデビュー。主な著書に『あのこは貴族』『一心同体だった』『逃亡するガール』などがある。

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