寒い冬に飲みたいホットアルコールBEST6体の芯から温まるカクテルレシピ付き!【うち飲み向上委員会vol.11】

冬本番、寒い一日の終わりにはホッとひと息つける温かい飲み物が欲しくなる。帰宅後の息抜きにちょっと一杯、お料理と一緒に楽しむ一杯、寝る前にドラマを観ながら癒しの一杯。心身ともにほっこりと温まれば日々の疲れもいつの間にか吹っ飛んでしまう。今回の「うち飲み向上委員会」ではホットでおいしく飲めるお酒にクローズアップ。家で気軽に作れる絶品カクテルレシピもご紹介します!




寒いからおいしい! 温かいお酒&ホットカクテルの作り方

エディターAKIYAMA(以下A)寒い時にこそ、おいしさが増すホットアルコール。暖かい部屋でチビチビ飲んでいると多幸感に包まれます♡

ライターYOKOMIZO(以下Z)この時季ならではの楽しみを一緒にお届けしてくれるのは、菓子研究家・フードコーディネーターのSachiさんです。簡単でおいしいカクテルレシピも提案していただきました! 最後には恒例の「ベストうち飲み賞」もお届け!

Sachiさん(以下S)お酒は温めると、角がとれて味がまろやかに。ライトなお酒好きの方も飲みやすくなりますし、スパイスなどを加えることでお腹の中からポカポカしますよ!

癒し効果抜群の梅酒カクテル「純米吟醸仕込みの梅酒 白老梅」(Sachiリコメンド)

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純米吟醸仕込みの梅酒 白老梅〈500㎖〉¥1,760/澤田酒造

疲れも緊張もほぐす梅酒パワー!

A まずはSachiさんのホットカクテル、梅酒で作った「梅ジンジャー」(レシピは下部をチェック)からスタート!

S 愛知県にある澤田酒造の梅酒をベースにしました。知多半島産の梅・佐布里梅を純米吟醸古酒に漬け込んでいて、そのままでも十分おいしいお酒ですが、温めると梅の香りや甘酸っぱさをより強く感じられますよ。

A「これをホットにするとはお目が高い」と澤田酒造さんを唸らせたチョイスです! 常温でいただくとまろやかで上品な味わいですね。

S もしこちらが手に入らなかったら、カクテルでは生姜、シナモンスティック、柚子を加えるので梅酒はすっきりした酸味のあるものがおすすめです。

Z 驚くほどそれぞれの香りが開いていて、ひと口飲んだ瞬間から心が緩む〜っ。取調室でのカツ丼よりも効き目ありますよ! ぜ〜んぶ話しちゃいますもん。

A それは不可能だと思うけど、気持ちはわからないでもない(笑)。あとですね、柚子の風味が口福ポイントなのでほかの柑橘類で代用せず、ここはレシピ通りが肝心です!

S 仕事などで心身が張り詰めている夜にぜひ。リラックス効果があるので安眠に導いてくれると思います。

秋冬限定! 甘美なビール「アップルシナモンエール」(エディターAリコメンド)

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アップルシナモンエール〈330㎖〉2本¥1,958/サンクトガーレン

A ドイツやベルギーでホットビールは古くから親しまれている飲み方。気になって飲んでみたら、これがイケるんです……!

S 焼りんごのようなカラメル感がありますね。この甘さはメープルシュガーかな。

A さすがSachiさん大正解! 神奈川県厚木市に工場を構えるサンクトガーレンのスイーツビールです。エールビール一筋でビール作りをされていて、ラインナップが豊富。アップルシナモンエールは、アップルパイの香りと味を再現しているんですよ。

Z ホップの苦味がしっかり感じられて、甘さは控えめ。ビールは冷やして飲むのが当たり前だったけど、この場合はアップルパイのフレーバーがより発揮されるホットがおいしい!

A 500個のりんごを焼くところから手作りで、それを細かく切ってから麦汁に投入して仕込んでいるんだって! しかも使っているりんごは、色ムラがあるなど難があって売り物にならない長野県伊那市の訳ありりんごを買い取っているんだそう。

ヨーロッパの冬の定番「グリューワイン」(ライターZリコメンド)

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グリューワイン2020〈1,000㎖〉¥1,650/ヘレンベルガー・ホーフ(シュテルンターラー)

Z ワインにスパイスやハーブを入れ温めてからいただく、日本でもお馴染みとなったホットワインですが、フランスではヴァンショー、ドイツではグリューワインと呼ばれ冬の風物詩。自分で作るとなるとハーブやお砂糖の加減って難しいけど、これは味が完璧に仕上がっているから電子レンジでチンするだけでOKなんです!

A 果実やシナモンだけでなくアニスやクローブなどのスパイスが効いていて、体の芯からじんわり温か〜。赤ワインとのバランスが良いね。

Z ドイツのトップブランドのもので、クリスマスマーケット発祥の地・ニュルンベルクで作られているんです。

S コロナ禍前はドイツ、北欧のクリスマスマーケットへお菓子や料理を見に毎年訪れていました。このグリューワインはまさにマーケットで飲んだものと同じ本場の味。一気に恋しくなりました。ドイツではカリーヴルスト(ケチャップにカレー粉がまぶしてある)を食べるのが定番で、マーケットではグリューワインを片手に頬張ります。スパイシーなワインとのペアリングは最高!

A 室内はもちろん、ソーセージとの組み合わせはキャンプや山など野外でも格別だろうなあ。

カップ酒のニュージェネレーション「純米にごり酒 夢見るひつじ」(ライターZリコメンド)

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純米にごり酒 夢見るひつじ〈180㎖〉¥259/大関

コンビニで見つけたら即ゲット!

Z 日本のホットアルコールといったら、カップ酒は欠かせません! あの大関からこんなチャーミングなカップ酒が出ていて、昨年の発売以来SNSでも話題。甘酒のような滑らかな口当たりとお米の優しい甘味で飲みやすさが抜群なんです。

S 純米酒ならではのふくよかな香り。飲んだ後に口がベタつかないのが良いですね。このクオリティのにごり酒をコンビニで買えるのは嬉しい!!

A にごり酒は満足感があるから、寝る前にちょっと甘いものを食べたいしお酒も飲みたいしって時に飲むと全部満たしてくれるね。そしてすごくよく眠れそう!

Z じつはアルコール度数11%としっかり飲み応えがありまして、甘酒感覚で飲むとそこそこ酔っ払いますので(笑)。温めた牛乳と割ってもおいしいと思います。

見た目も素材もこだわった低アル「TAKIBI」(エディターAリコメンド)

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TAKIBI〈360㎖〉¥1,650(単品3本セットの場合)/koyoi

語れるポイントがたくさん!

A 日本初のクラフトカクテルのブランドで、保存料・着色料・人工甘味料不使用のナチュラル製法で仕上げているので体にも優しい。ほとんどがアルコール度数3%中心の低アルで、それも人気の要因に。このTAKIBIはちょい高めの5%で、ウイスキーをベースにシナモンを漬け込み、アールグレイティーのベルガモットも相性抜群の一杯です。

S 温めると紅茶の味わいがくっきりしますね。オレンジのスライスを入れてもおいしいと思います。

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A ボトルの中身を飲み干すと、ラベルのイラストが現れるという仕掛けも。おしゃれなパッケージだから飲んだ後は花瓶として使うこともできちゃう!

Z お年賀やちょっと気が早いけどバレンタインギフトにもぴったりですね。

仏産シードルで贅沢カクテル「フェルム ド リヨニエール シードル ペイザン 2020」(Sachiリコメンド)

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フェルム ド リヨニエール シードル ペイザン 2020〈750㎖〉¥2,420/ラヴニール(フェルム ドゥ リヨニエール)

せっかくの香りが飛んでしまうので、温めすぎ注意!

A ホットカクテルのふたつめは「ホットシードル」(レシピは下部をチェック)です。エチケットが可愛いですね!

S ノルマンディのシードルで、完熟して落ちたりんごを野生酵母で発酵させるという、自然で昔ながらの手法にこだわって作られています。すりおろしりんごのような風味、優しい泡でそのまま飲んでもとってもおいしい。フルーツときび砂糖を入れ温めるだけで、また違った味に。

冷たいときのフレッシュな果実味と打って変わって、温めるとジューシーになりました! きび砂糖のとろみが加わってカルヴァドスっぽさも。これまた至福の一杯です。

Z ローズマリーは何に使われたんですか?

S マドラー代わりにして混ぜます。清々しいローズマリーの香りでアクセントをつけて、大人なフルーツカクテルのでき上がり。長くかき混ぜるとローズマリーのえぐみが出るので、ささっと混ぜてください。

く〜! 参りました! 見栄えも良いし、心憎い技。

S 冬の寒さを感じる休日の昼下がりに映画を観ながら飲むのにはぴったりだと思います。

Z はい、1本!シチュエーション込みでホットシードルにおしゃれ金メダルです。

梅ジンジャー【Sachiさんのホットカクテル①】

梅酒に生姜やシナモンのスパイシーな風味と柚子の柔らかな酸味が加わりフランスのミラベルジャムのような奥深い味が楽しめる。シナモンスティックの代わりにシナモンパウダーでもOK。梅酒は温めずに、本来の香りやおいしさを活かすのがポイント。



【材料】(1人分)

梅酒 80ml
生姜 親指大の薄めスライスを1枚
シナモンスティック 1本
柚子 薄めスライスを1枚

【作り方】
❶耐熱ガラスポットなどに水80ml(分量外)、包丁の背で軽くたたいた生姜、シナモンスティックを入れ、電子レンジで70度に加熱する。

【材料】(1人分)

シードル(やや甘口) 150ml
いちご 1粒 ※縦4等分に切る
グレープフルーツ 5mmスライスを1枚 ※皮と薄皮を除いておく
ローズマリー フレッシュなものを5cmほど
きび砂糖 小さじ2/3

【作り方】
❶耐熱ガラスポットなどにローズマリー以外の材料を入れ、電子レンジで60度に温める。

うち飲み向上委員会メンバー

Sachi/菖本幸子
お酒も人も自然派を愛する菓子研究家・フードコーディネーター。正統派フランス菓子から広告フード、キャンプ飯までちょっとお酒が入ると試作も進む。 ラップランドのオーロラチャンネルを観ながらホットカクテルで今宵もトリップ。
HP : http://www.sachi-et-creme.com/
ライターYOKOMIZO
おいしいお酒とごはんのためなら、高い海外輸送費も厭わず即ポチ。苦手な家事は休日に大好物の泡を飲みながらやっつけます。最近は海外の料理番組を観て、妄想トラベル。
エディターAKIYAMA
お酒はもっぱら外でハシゴ酒だったのが、ここ1年でうち飲みの魅力に開眼! おいしいお酒を飲みながら、ほろ酔い気分で愛猫と遊ぶのが至福の時間。

photography:Aiko Shibata illustration:Abbott Okutani text:Momoko Yokomizo

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