2017年7月号
2017.05.22

SPUR 2017年7月号

これからはグッドガールで行く!

小松菜奈のカバーが目印の7月号のテーマは「おかえりなさい、GOOD GIRL」。水玉にストライプ、デニムにレース、夏の日差しと仲良くなれるSUNドレスにSUNグラス。大人のための、上品で可愛いスタイルが目白押しです。さらに満島ひかりがレインウェアを、杉咲花が浴衣を粋に着こなして登場。定評あるコレクションレポートでも「グッドガール」トレンドをキャッチ。秋に向けての新潮流を独自に読み解きます。他にも“エルメス時代のマルジェラ”展、テン年代の注目バンドWONKなどジャンルを横断したアツ~いトピックスが盛りだくさんのイシューです!

PHOTOGRAPHY :DANIEL THOMAS SMITH STYLING:AYAKA ENDO HAIR & MAKE-UP:HISANO KOMINE〈DONNA〉 MODEL :NANA KOMATSU COORDINATION: MINAKO NORIMATSU COSTUME :CHANEL HAUTE COUTURE

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2017年7月号

【訂正のお知らせ】

142ページからの特集「ボヘミアンが綴るおとぎ話」特集のスタッフクレジットに誤りがありました。正しくは、make-up:FUSAKO<ota office>となります。お詫びして訂正いたします。

おかえりなさい、GOOD GIRL!!

大人のイノセンスを感じさせる上品さといつでもわくわくするような遊び心。 どちらも取り入れたガールズモードは、SPURらしく、今また改めて 「おかえりなさい!」と向き合いたいスタイルでもあります。 サンドレスに、水玉、デニムとレース……。ガールズパワーを感じさせるスタイルで、プレイフルな夏の始まりを感じてみてください。

仲良しグッドガールズとビーチハウス (編集T)

4人のグッドガールたちを連れて、今回の特集のために向かったのは、三浦半島のとあるビーチハウス。グッドガールな仲良し四人組がサマーハウスで過ごすひと夏のストーリーが裏テーマです。当日は、青く澄んだ美しい海にせり出すように建てられたビーチハウスでの撮影に、ガールズたちのテンションは上がりっぱなし。性格も良くて実際も仲良しの彼女たちは、自分の出番がないときには、まるで本当にリゾートに来たかのようにビーチハウスの探検をしていました。撮影中のモデルが腰かける窓の向こうに、こんな風にロビンとアンジェリカが変顔をしていたりして、「ちょっと写真にうつりこんでるよ!」と追い払ったり、「着替えるから帰ってきてー!」と招集をかけたり、とさながらサマーキャンプの引率の先生気分だったのも良い思い出。撮影中のなごやかで楽しいムードも伝わる誌面をぜひご覧ください!



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2017年7月号

満島ひかりと「雨に唄えば」 SINGIN’ IN THE RAIN

映画『雨に唄えば』には“Come rain, come shine, come snow, come sleet, the show must go on!”という励ましのセリフが出てきます。ショーだけでなく、ファッションも同じ。7月号では、降っても晴れてもファッションを愛する人のために、とびきり楽しくモードな雨の日のスタイリングをお届けします。出演は満島ひかりさん、写真は佐内正史さん。お気に入りを見つけたら雨が待ち遠しくなりそう!

ライナーノーツ「満島ひかりと雨に唄えば」(編集W)

名作ミュージカル映画『雨に唄えば』。土砂降りのなかジーン・ケリーが歌い踊るシーンは、何度見ても幸せな気分になります。女優・満島ひかりさんを迎えてのSPUR版「雨に唄えば」は、もちろん映画を本歌としていますが、映画のイメージだけで誌面を開くと、自由すぎて、ちょっとびっくりするかもしれません。現場で撮影の内容を確認するためのポラも、ご覧の通り(段ボールの上を自由に走るマジックは、フォトグラファー佐内正史さんの手描き)。
この自由さを例えるなら、今回の撮影は、まるでジャズを聴いているよう。I'm singing in the rain~と冒頭におなじみのメロディが提示されたかと思ったら、そのあとは即興演奏。例えば、映画を象徴する黄色いレインコートのスタイリングに誘われて、写真集『俺の車』でも知られる黄色いスカイラインが顔を出したり、満島さん曰く「私がこうポージングしたら、佐内さんはどう切り取るのだろう」というカメラ越しの応酬があったり。モデル、フォトグラファー、スタイリスト、ヘア、メイク、キャラの濃い腕利きプレイヤーたち全員が「こう演奏したら、相手はどう返すのか」と企みながら、相手の音と呼吸を浴びて、だんだんと温まってひとつの音楽へと高揚していく。そんなライブの記録が写真になっています。ベースにあるのが、映画『雨に唄えば』やレインウェアといったポピュラーな魅力を持つテーマなのも、ジャズのスタンダードに通じるよう。
満島ひかりさんを筆頭に名プレイヤーが集ったセッション「雨に唄えば」。どこに転がっていくか予想もつかないワクワクする演奏を、ぜひお楽しみください。


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SUNドレスと、SUNグラス

初夏のモードのためのマストアイテムといえば、「サンドレス」と「サングラス」。今年はレトロ・シックなドレスに、デザイン性の高いサングラスも豊富に登場しています。まぶしい日差しに似合う、チャーミングなアイテムを相棒にすれば、今年は夏の太陽とももっと仲良くなれそうです。

サンドレスと、サングラスと、こんなものも!(編集O)

「SUN」ドレスと、「SUN」グラス。初夏の太陽に似合うアイテムの特集ということで、撮影小道具にも、光が似合うものを使うことに。「カルテル」のプラスチック製のチェアやテーブルをたくさん用意しました。撮影当日の朝、スタジオに到着すると残念なことに空には厚い雲……合間から時折のぞく太陽の光を狙って、みんなでバタバタとセッティングして撮影したのも今となってはいい思い出です。


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スタイリスト椎名直子の 一番好きな「かご物語」

かご好きとして知られる椎名直子さん。特に大切なふたつのバッグのこと、偏愛する“横長の四角”、地球の裏側でも暮らしに役立っているバスケットについて。一つひとつのかごの背景を知り、手仕事に深く感じ入る。作る人に会い、制作現場を知ることで大切に使うことにも目覚めたそう。これは、そのいきさつを熱く打ち明ける、かごにまつわるラブストーリーです。

我が家にもほしい、暮らしのかご (編集K)

普段使いのバッグから野菜を載せるざるまで、椎名直子さんの家にはたくさんのかごがあります。今回は椎名さんのプライベートな目線で、大好きなかご、本当に欲しいかご、憧れのかごについて教えてもらいました。その中でも、暮らしの中に溶け込むかごに心射貫かれた私。写真はガーナ製のかごです。ランドリー用としても使える大きなサイズ。こんな凛としたかごならもっと洗濯を楽しめそう!と、”ていねいな暮らし”への夢がひろがります。


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清く強く、「グッドガール」新時代が始まる

数シーズン続いたストリートブームが一段落。SPURが’17年秋冬のランウェイからつかんだ新潮流は、「グッドガール」なムードです。それは、清潔感と品を保った大人のイノセンス。たとえば襟の詰まった淑女的なドレスや、ベージュのワントーン、シャツをタックインするスタイリングなど。セクシーとは一線を画す、新時代の「女性らしさ」を4都市のコレクションレポートからじっくり感じ取ってください。

ルルに夢中!(編集I)

今回のコレクションでは、ファッション・ジャーナリストのマスイユウが選ぶグッドガールな新ブランド、そしてモデルオタクのライター板垣千春が選ぶグッドガールなモデルなど、楽しいコラムが満載です。アップカミングモデルのなかでも、特にSPURが注目しているのが写真のルル。ドーリーフェイスが久しぶりに来ています! 彼女はラフ・シモンズによる新生カルバン クラインのオープニングを飾って一躍”時のモデル”となりました。本特集では、ほかにもホットなコレクション情報がたっぷり詰まっています。秋冬のムードを一足早く掴みましょう!

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「それどこの?」って聞かれルージュ

まとう色によって印象が全く異なる唇。ときに「リップが素敵ですね」「どちらの口紅ですか?」と声をかけられることもあるはず。美容家の神崎恵さん、人気上昇中のモデル・女優の川口カノンさん、本誌の連載も人気のDJ・LICAXXXさん、アーティストのとんだ林蘭さんの素敵なエピソードとともに、それぞれが愛用する口紅を紹介しています。

今年の夏に「それどこの?」と聞かれる色は?(編集M)

リップメイクが素敵な人たちの口紅を知ったら、今度は自分自身の口紅を見直したいところ。本特集では、夏の新色&限定色も漏れなくご紹介しています。その中でも、きっと「それどこの?」と聞かれる注目カラーがブラウン系。赤よりも落ち着いていて、でも大人っぽさもある色は、夏にこそ身につけたい色。左から、セルヴォークのディグニファイド リップス 04、イヴ・サンローラン・ボー テのルージュ ピュール クチュール ヴェルニ ヴィニルクリーム 416、シャネルのルージュ ココ スティロ 207、クリスチャン ルブタンのルビラック ブロン ジッシマ。新色をつけて、唇美人を目指して!

2017年7月号

サバイバルUVケア“夏の陣”

紫外線だけでなく大気汚染やブルーライト対策もできるUVケアアイテムが多数登場した今季。シミやシワを作りたくなければ、今や美白やエイジングケア以前にUVケアが当たり前の時代に。今回は2017年のUVケア製品をSPUR美容チームが総力でトライ。夏の肌の脅威にサバイブできるアイテムを選びぬきました。

五月女ケイコさんのパワーあるイラストにも注目(編集A)

サバイバルUVという企画構成を練るにあたり、五月女さんのパワフルなイラストを全面に展開しよう!という方向性が決まった今回のUVケアテーマ。打ち合わせの結果、「闘う女戦士」をテーマにトビラのイラストを描いていただきました。実は担当した私も、ライターTさんもラインのスタンプを数種類持っているほど五月女さんのファン。久しぶりに五月女さんとお仕事をご一緒できて幸せでした。

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マルタン・マルジェラと、その“エルメス時代”

現在、ベルギーのアントワープ・ファッション・ミュージアム(MoMu)にて開催されている「エルメス時代のマルジェラ」展を知っていますか? マルタン・マルジェラが手がけていた1997年から2003年までのエルメスと、メゾン マルタン マルジェラの作品を対比させた展覧会です。この展示の解説や周辺取材を通して、誌面でも彼のクリエイションの真髄に迫ります。

マルタン・マルジェラは何がスゴい?(編集S)

マルタン・マルジェラが手がけたエルメスを、リアルタイムで体感できなかった世代です。そんな私が今見ても、はっとさせられる服なんです。たとえばこの2000年春夏のコートもそう。決して華美ではありません。ただ、上質な素材やディテールに、成熟した女性に似合う静かなエレガンスを感じます。この展覧会を通して語られる、マルタンの女性へのリスペクトが、その理由のひとつかもしれません。……など、改めて彼のクリエーションについて考えることや学ぶことが多くありました。展示は8月27日まで開催されていますので、この特集を読んで、夏休みに訪れてみるのはいかがでしょうか?

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WONKが響かせる新時代の音

24歳~26歳の若手アーティストの活躍が目覚ましい昨今。なかでも早耳の音楽好きをにぎわせているのが、ソウルやヒップホップ、ジャズ、エレクトロニック音楽を交錯させた「エクスペリメンタル・ソウル」を奏でるバンド、WONKです。その圧倒的な美意識や、時にビジネスライクな視点は、まったくもって「新時代」! 恐るべきクリエイター集団なのです。彼らの音の裏側を覗く、ロングインタビューを試みました。

夜が似合うバンドです(編集I)

こちらはメンバーの集合カット。右からベースの井上さん、ボーカルの長塚さん、ドラムの荒田さん、そしてキーボードの江﨑さんです。メンバーの音楽性の高さは超一流。にもかかわらず彼らはバンド活動以外にも、料理人やゲームのサウンドクリエイターなど、それぞれに別の仕事を持っているのです。だからバンド活動もこの撮影も、仕事が終わった夜から始まります。彼らが奏でる音色も、夜の街になじむんですよね。メンバーのポートレートも東京の夜の街で撮影。WONKのアルバム『Sphere』を聴きながら読んでみてください。

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杉咲 花と、浴衣で隅田川散歩

両国から、森下、清澄白河へ。今、注目を集める隅田川以東のエリアを浴衣でそぞろ歩きを。下町に似合う古典柄の浴衣を着てくれたのは、現在公開中の映画 『無限の住人』や7月8日公開の『メアリと魔女の花』でもヒロイン・メアリの声を務める杉咲花さん。「和装をすると、背筋が伸びます」という杉咲さんのフレッシュで凛とし た浴衣姿にぜひ注目を。

浴衣が似合う街へ行こう (編集M)

せっかく浴衣を着るのであれば、浴衣の似合う街へ行きたいもの。今回ロケをしたのは、両国から森下、清澄白河と続く、隅田川よりも東のエリア。ここは日本情緒も感じられ、新しいショップが次々とオープンしている、新旧の日本が交じり合うエリアでもあります。たとえば両国にある旧安田庭園は、江戸時代に作られた庭園で、今もそこだけ時が止まったような雰囲気。ここからスタートして、話題のショップめぐりをしてみてはいかが?


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