2018.06.21

白黒つけたい定番名品 SPO(すぐ・ポチる・オンナ)【Tシャツ編】

スタンダードこそポチって正解!
SPO(すぐ・ポチる・オンナ)たる者、信頼に値する「定番」を知るべし。思考停止の夏が始まる前に、この際“白黒つけたい”定番アイテムを片っ端からポチってみよう!

 

たかがTシャツ、されどTシャツ。モードの分かれ目

Tシャツ選びは人生そのもの。自分を知り、向き合うことで運命の一枚に出合う


ライターM(以下M)
 おや、Oさんがいるということは今月もSPOがあるんですか。
編集O(以下O) 人気企画だからね。向こうから歩いてくるのは白と黒しか着ないことで有名なスタイリストTさん?
スタイリストT(以下T) 呼んだ? “白と黒の定番”がテーマだって聞いてね。
M 今日もキャップから足もとの「タビシューズ」まで、全身黒いですね。
T 靴とバッグは常に黒。服も白、黒、加えるなら紺色ぐらいの幅で生きていける。日本人は髪の色が黒いから末端を黒で締めるとおしゃれに見えるのよ。
O メモメモっと。Tさんに限らず、夏は皆白Tシャツが必要じゃないですか?
T 私はコレっていうブランドを決めて、ネットでポチって買い足してる。ここ4〜5年は①のアナトミカ一択よ。
M メンズなんですね。
T そう、メンズが好き。素材を大切に考えるブランドも多いし。私は背が高いので、バランスもいいんだよね。

①ANATOMICA(スタイリスト/田中美和子さん)

「仕事のときに気にせず着られて、じゃぶじゃぶ洗いたいTシャツはメンズのポケットTがいい。毎年ほんの少しずつ改良が加えられていると聞きました。ネックラインとボディの糸のバランスを変えている点もマニア心をくすぐるんです」。脇に縫い目がなく、着心地のいい丸胴仕様。サイズレンジも幅広く展開している。

Tシャツ(メンズ) 各¥6,500/アナトミカ東京(アナトミカ)
03-5823-6186
http://anatomica.jp

O ①のどこにグッときます?
T 洗っていくうちに首回りにちょうどいいユルさが生まれるの。なのに、ボディはへたらない。デザイナーに調査したら、使っている糸が違うと。
M マニアック……!
T もはや3㎜身幅が変わっただけでわかる。今はMサイズが気分。気に入ったら同じものをポチるだけ。これで時短!

O スタイリストの遠藤さんも②をポチるとき自分のサイズを熟知しているから迷わないって言ってたわ。まずは自分のことを知るのが先決なんだね。

②PETIT BATEAU(スタイリスト/遠藤彩香さん)

代表的な“1×1クルーネック半袖Tシャツ”。リブがしっかりと体にフィットする。「タイトなデザイン。スキニーパンツと合わせて全体を細身に着こなすのが気分」。

Tシャツ(XS) 各¥2,500/プチバトー・カスタマーセンター(プチバトー)
0120-190-770
http://www.petit-bateau.co.jp

M  そういえば、フリーエディターの綿貫さんも夏には③を着倒してるよね!

③agnès b.(フリーエディター/ライター/綿貫あかねさん)

「季節に合わせてスタイリングしたいので、長袖タイプも持っています」。ブランドのシグネチャーともいえるラガーシャツから着想を得たアイテム。長く使っても型崩れしないので、デイリーな相棒。

ボーダーTシャツ(サイズ1)¥8,000/アニエスベー
03-6229-5800
https://shop.agnesb.co.jp

T そう。ずっと作り続けて定番として残してくれるものを見つけるのがひと苦労。アメリカンアパレルなんて日本撤退が決まってから、店舗とネットでお気に入りの在庫を買い占めたもの……。
O 次なるアメアパと噂されているのがギルダン④らしいですよ。
M なにっ。それはチェックせな! とりあえずポチっとこうっと。

④GILDAN(スタイリスト/鈴木美智恵さん)

スタイリストたちから「なんといってもコストパフォーマンスがいい」と好評なギルダン。中でも鈴木さんは「透け感がなく、肩の力を抜いて着られる。夏はどんどん洗いたいのでまとめ買いしています」と高評価。

Tシャツ“6onz ウルトラコットン”(M) 各¥1,500/ギルダン
http://zozo.jp

⑤RE/DONE(スタイリスト/小蔵昌子さん)

60年代のシルエットから着想を得たコンパクトなサイズをヘインズとのコラボレーションで提案する。「薄手なので、おろしたてでもすぐになじんだような雰囲気に」。

Tシャツ(XS) 各¥10,000/バーニーズニューヨーク カスタマーセンター(リダン)
0120-137-007
http://onlinestore.barneys.co.jp

⑥Healthknit(編集T)

気がつくと休日はこればかりと編集Tも絶賛。アメリカ産綿で編まれた“オープンエンドワッフルモックネック 半袖Tシャツ”。「形はもたつかず、ほどよいゆとりがシャープに見せてくれます」。

Tシャツ(M)各¥5,200/シープ(ヘルスニット)
03-3833-1641
http://healthknit.shop-pro.jp

⑦Entireworld(編集K)

「以前バンド オブ アウトサイダーズを率いていた、デザイナーのスコット・スタンバーグが新ブランド『Entireworld』をローンチしたんです」と編集Kは新情報をキャッチ。カジュアルアイテムを軸に生産は日本と中国で行い、すぐに届くのも魅力。

Tシャツ“Type B,Version 1”$30/Entireworld
https://theentireworld.com

 

掲載アイテムをまとめてチェック!

ライターM

暗黒ゴスっ子時代を経て、黒への信頼はかなり高め。今は着痩せ目的で黒を選びがち。

編集O

撮影しながら今日も軽快にポチっと。「フットワーク軽く酔いどれSPO」がモットー。

スタイリストT

ポチったスキー板(白)を空港で受け取り、北海道でスキーしたのがSPO的武勇伝だ。


SOURCE:SPUR 2018年8月号「白黒つけたい定番名品SPO(すぐ・ポチる・オンナ)」
photography:Kevin Chan styling:Michie Suzuki edit:Michino Ogura illustration:Surrender Hashimoto

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