2019.11.16

皆川さんのデザインはつづく

本日から、楽しみにしていた展覧会が始まりました。東京都現代美術館でスタートした『ミナ ペルホネン / 皆川明 つづく』展です。このタイミングに合わせ、SPUR1月号では「皆川明の『現在疾走形』」と題して、デザイナーの皆川明さんに密着取材をさせていただきました! 泉のように湧き出るアイデアと美しいデザインは、いったいどこからやってくるのか。そしてそのアイデアを形にする気力と体力はどこからきているのか。すべてこの特集を読めばわかります(と、大きく出てみます)。もちろん、展覧会を見るともっとよく分かるのですが。誌面でご紹介するとある日の皆川さんの具体的な仕事、プライベートの様子のルポは、展覧会と合わせて読んでいただくと、もっと楽しんでいただけるんじゃないかと思います。「だからあそこにあれがあったのか」、「こういう気持ちでデザインを考えていたのか」なんて、相乗効果の発見があるのではないかと。

一足早く内覧してきた展覧会は、「100年続くブランドを」という想いでスタートされたというミナ ペルホネンのこの先の歴史からすると、まだ25年分、となりますが、やはり25年という年月は長い。会場を進むと、アーカイブのお洋服がずらりと並ぶ圧巻の展示室が現れます。それを見るだけで、そのデザイン、プリント、色使い、すべてが(当たり前ですが)ミナ ペルホネンで、その美しい一着一着の集合体にただただ圧倒されます。さらに進むと、過去のテキスタイルのパターンの原画や、私物、そして、ライフスタイル全般をデザインする皆川さんらしく、中村好文さんが設計された夢の小屋まで登場。ミナ ペルホネンというブランドと、皆川明さんの過去と現在と未来がつながるように展示されているのが印象的です。そして、終盤の展示室には、実際に誰かが愛用してきたミナ ペルホネンのお洋服と、そのエピソードが。ひとつひとつのストーリーにぐっときて、ファッションがどれだけ人の記憶と分かちがたく結びついているものか、についても考えさせられます。ぜひ、展覧会と本誌、つづけてお楽しみください!

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エディターTOTOKI

ファッションと占い担当。おしゃれは我慢、ができないので、着心地重視。休みの日は、大体インテリアのことを考えています。

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