料理は、広い世界への入り口だ(編集S)

SPUR10月号の本企画。はじまりは、フードディレクター、KAORUさんのinstagramでした。Black Lives Matterを「食」という視点から考えるべく、アフリカ系アメリカ人の人々にとってなじみ深いソウルフードの起源や変遷を調べ、実際に料理を作り、ストーリーズにポストしていたんです。よく知っていると思っていたレシピでも、今まで想像していなかった歴史があることを知り、私自身もこの運動をまた違う観点からも考えるきっかけになりました。誌面では、そのひとつであるフライドチキンをはじめ、禁酒法時代に愛されていたシーザーサラダや、あらゆる世界の文化を「挟み」ながら発展してきたサンドイッチ、そしてクリームソーダ、パイなど5つのレシピを紹介しています。

撮影は料理のイメージやテーマを掘り下げ、それぞれに合わせて こうしてセットを組んで行いました!
撮影は料理のイメージやテーマを掘り下げ、それぞれに合わせて こうしてセットを組んで行いました!

取材を通して「このメニューにはこんな背景があったのか!」と知らないことばかりで、担当編集としても目から鱗でした。撮影現場では実際に作られたものも試食させてもらったのですが、もちろんどれも本当に美味しくスタッフ一同で感動。思い通りの外出がかなわない日が続きますが、ぜひおうち時間のアクティビティのひとつとして「料理を作りながら世界のことを考える」ひとときを、実践していただけたら嬉しいです。