SPURがジャニーズJr.内のユニット、なにわ男子の道枝駿佑さんに注目しはじめたのは、2017年のドラマ「母になる」でした。当時14歳の道枝さんのみずみずしい演技は、編集部界隈でも話題に。それ以来、会議などのたびに気になる存在として名前が挙がっていたのです。そして、なにわ男子のみなさんの出演がやっとかなったのが、2019年12月号! 「なにわ男子と人生最上の聖夜」というテーマで、メンバーのみなさんの撮影が実現しました(7人についての当時のトピックは、こちらからも)。その撮影でも、本当にひとりひとりの個性と魅力がありすぎる奇跡のグループ!と話題だったんですが、またご出演いただけたら、と特に何度も名前が挙がっていたのが道枝さんでした。
みっちーの愛称で親しまれる道枝さんは、ますます活躍の幅を広げている18歳。最近ではドラマ「BG〜身辺警護人〜」で木村拓哉さんとも共演中(イントネーションの違いを木村さんが颯爽とアドリブで拾った、というライブ感のある掛け合いも話題でしたね!)。11月には井ノ原快彦さんとともに出演する映画『461個のおべんとう』の公開も控え、まさにお茶の間からスクリーンまで、存在感が増しているのは間違いありません。そんな八面六臂の様子を自然と追いかけるうちに、ふとどこにいても彼自身の佇まいにハッと目が惹きつけられてしまうことに気づきました。それはもはや、年齢や性別などあらゆるカテゴライズにとらわれない「道枝さん」という存在の尊さなのでは……と強く感じたのです! そんな思いを経て、等身大の姿に「ジェンダーレス」な新世代のスター像を重ね、今回モードなファッションストーリーへご出演いただくことがかないました。 「こんなスタイリングははじめてです」と撮影現場でご本人もおっしゃっていた通り、見たことのない、けれどとても驚くほど自然体に着こなす道枝さんを8ページにわたって収めております。
ここからは撮影現場の様子をお届け。GUCCIのセットアップにシアーなブラウスを重ねたり、サンローランのシルクのシャツからセンシュアルなトップスを覗かせたり。ロマンティックな遊びのある装いが、どれも本当にお似合いでした。セレクトカットには残念ながら写っていないのですが、サンローランのヒールブーツを履いているときは「いつもスニーカーだから、カツカツという音が新しかったし、自然とモデルウォークを意識してしまいました」というピュアなコメントも。ANN DEMEULEMEESTERの超ローゲージ(ほぼ、素肌……)のニットでコンクリートに寝転がっていただき撮影したいです、とお願いしたときには、床冷たいですよね!?と何度か心配に思い尋ねるものの「つ、冷たい!けど全然大丈夫です」とにこにこ楽しみながらトライしてくれました。また、道枝さんの特技にちなんで、ギターを持ってもらったカットも。楽器を渡した瞬間からさらりと弾き語ってくださり、その腕前にスタッフ一同が驚いたのは言うまでもありません。
撮影を通して接した道枝さんのことを、本誌の原稿では「花のような人」とも表現しているのですが、まさしくその通り。撮影し、着替えて、また定位置に立ったときに、ふわりと柔らかく空気が変わるんです。大げさなことをせずとも、ただそこに“道枝駿佑”という人がいるだけで視線をさらっていくんですよね。
さらに、インタビューでは憧れの先輩たちの姿を追いかけながら、着実に経験と努力を積み重ね、成長している内面の魅力も深く感じられました。ゆっくりと言葉を選びながら、けれど気さくに話してくださり、誠実でまじめな人柄なんだということが随所から伝わります。SMAPに憧れた幼少期から今、そして今後の展望も語ってくれたので、こちらもぜひ読み込んでください! ちなみに、本誌に悔しくも入らなかったエピソードをおまけにご紹介します。ファッションも好きだという道枝さんに、最近の買い物について尋ねてみました。「最近、梅田でメンバーとショッピングしました。大橋くんに最初声を掛けてみたんですが予定が合わず、(高橋)恭平を誘ったら30分後にすぐ来てくれて。欲しかった黒いセットアップを、無事にセレクトショップで買えました! 雑誌の撮影で大橋くんが着ていたのを見てかわいいな、と。ずっと探していたので念願でした。よくシンプルなTシャツを合わせて着ています。その日はベージュのシャツも衝動買いしちゃったんですが気に入っていて、今日も着てきています(笑)」と語っていた私服のシャツは、とってもお似合いでした!
ちなみに編集担当お気に入りのカットは、レースのロングドレスにBOTTEGA VENETAのコートをまとったルック……なのですが、みなさんが好きなスタイリングも気になります。ありのままなジェンダーレス・モードをお届けできること、今からとても楽しみです。SPUR10月号、ぜひ各書店などでチェックしてください!