丸山佑香さん、山本マナさん、そして浜田英枝さんが、敬愛するSHEROをプレゼンテーションしてくださった本企画「スタイリストのMY SHERO」。それぞれの情熱がほとばしるアツい現場が繰り広げられましたが、中でも印象的だったのが浜田さんの撮影日。浜田さんのSHEROは、アートディレクターの石岡瑛子さん。東京都現代美術館やギンザ・グラフィック・ギャラリーで開かれた回顧展が連日大盛況、言わずと知れた偉大なクリエイターです。「不安と期待と自信が錯綜している時間を持たない仕事はダメだと私は思う」―石岡さんの言葉の鮮烈な重み（伝わりますか…）を感じながら、スタッフが向かったのは未明の海。水平線の間際まで星々が輝く様子に感動しつつ準備を進め、さあ、待ちに待った朝焼けの瞬間がやってきました。上る太陽の赤と生命力。マルジェラのドレスに身を包んだモデルのMANAMIさんがスタンバイすると、どこからかものすごい速さで一匹の犬がやってきたのです！ 黒くつやつやした毛並みのその子は、何やら我々に語りかけるように「ワオゥ」と短く吠えて、またものすごい速さでどこかへと消えてしまいました。まるでディレクターやプロデューサーが、「しっかりやってる？」なんて現場に顔を出してくれたかのような。はい、石岡さん、私たち頑張ります！ ワンコDにそう誓い、作り上げた渾身のページはSPUR6月号でぜひ確かめてみてください。
