トップアスリート野口啓代さんに学ぶ、心と身体

「おはようございます」と可憐な声が聞こえ、スタジオの入り口に目を向けると、すらりと美しい姿勢の女性が立っていました。プロフリークライマーの野口啓代さんです。

19歳の時にワールドカップで初優勝して以来、今までにワールドカップ年間総合優勝を4度獲得している世界トップのアスリート。競技中に見惚れる洗練された筋肉は、ため息が出るほどきれいで、これからの時代に私たちが求める美しさのひとつだとSPURは考えます。そこで、多忙な練習の合間を縫って、ファッション撮影とインタビューを敢行。ミニマルな衣装をまとって表現したのは、ヘルシーでしなやかな、新しいセンシュアリティです。

さらに、その肉体を作る強い精神力と日々の努力、飽くなき向上心にもフォーカス。

特に心を打たれたのは、疲れたり、挫けそうになったりしたときの向き合い方です。取材後、仕事やプライベートでしんどい場面が訪れても、野口さんの姿勢を思い出し、実はこっそり真似しています。トップアスリートの言葉には、私たちの背中を押してくれる強さがあります。ぜひ皆さんにもじっくり読んでいただき、こんな時代だからこそ、自分自身を見つめる時間を作っていただきたいです。

そして、競技人生の集大成を迎えようとしている野口選手。“最後の壁”を登り切る瞬間まで、全力で応援し続けたいと思います。