日ごとに肌寒さの増す秋。けれどコートを着るにはまだ早い――そんな季節に必要なのは、“コート未満”のアウターだ。そこでジャケットやカーディガンなどを厳選して紹介。頼れる相棒を軽やかにまとい、モードな着こなしを楽しみたい。
Puffer
ケープ¥94,710/MATT.(ボンボム) info@the-matt.com ネックレス¥79,200/イザベル マラン 03-5772-0412 花柄のジャケット¥110,000/トリー バーチ ジャパン(トリー バーチ) 0120-705-710 ロングドレス¥67,100/トムウッド プロジェクト(トムウッド) https://www.tomwoodproject.com/ja/ 小花柄のロングドレス¥53,900/ロンハーマン 0120-008-752
まるで布団に包まれているかのような安心感をもたらす筒型のパファーは、サイドのスリットから腕を出せる仕様。パターンの多重奏を、黒で引き締める。
お布団風のパファーアイテム
まるで雲に包まれるような心地よさ。ケープやフーディなど多様な形であなたを暖める
シャンパンゴールドのスリップサテン生地を用いた中綿入りジャケット。内側についたストラップに両腕を通し、肩を出してセンシュアルにまとうのがおすすめ。
袖なしトップスに、両側からストールが付属したデザイン。首の両側から垂らしたり、片側だけ後ろに回したり、フロントで結んだりと、多様なスタイリングを楽しめる一品。
今季のトレンド、「つけフーディ」はホワイトを選んで、顔まわりを可憐な印象に。フードを被らず首元に巻けば、フカフカのスカーフとしても使える。
オーガニックコットンのシェルは、渋みのある茶からベージュのグラデーションに染められて。幅が広いので首から垂らしてジレのように着用したい。
Shirt Outer
シャツの重ね技も、この季節におすすめしたいスタイリングだ。紫と白のメランジウールで柔らかい風合いに仕上げたシャツ。そこに艶やかな生地をのぞかせて、奥行きを演出した。
アウターとしてまとうシャツ
地厚のシャツをインナーではなくアウターとして着る提案が、この季節にちょうどいい
やや伸縮性のあるウールの天竺生地。「URU」のデザイナー・漆山政春は、数々のブランドでパタンナーとして活躍してきた経歴を持つ。そこで培われた技術を活かした美しいパターンが特徴。
毛足の長いモヘア素材のシャツは、ゆったりとしたドロップショルダーでエフォートレスに着こなせる。襟の縁やヘムに施された同色のステッチが心憎い演出。
ランバンのニット部門で活躍したデザイナーが今季立ち上げたイタリアブランド。通常布帛で作るアイテムをニットに落とし込む。クリーンなピンクのシャツをニットで表現。
自然なドレープが生まれるような柔らかさと艶、ハリを備えた不思議な質感の生地。まずは細番手の糸を用いたウール地に、生地を湿らせ揉んだり叩いたりして毛羽立たせるミドル加工を施す。その後オフスケール加工と呼ばれる毛玉防止処理を行い、さらに柔軟剤を加えてなめらかにするという工程を経て生まれた。
SOURCE:SPUR 2021年11月号「最適解は『未満コート』」
photography: Kei Sakakura (model), Asa Sato (still) styling: Arisa Tabata hair: Kazuhiro Naka 〈KiKi inc.〉 make-up: TAKENAKA model: Hiromi Yamamura