戦後76年の今、被爆者の声を聴く

SPUR9月号では「被爆者の声を聴く」と題し、戦後76年を迎える今、戦争の悲惨さや、その記憶を継承する大切さを考える特集を掲載しています。

photography: Hiroko Douune
photography: Hiroko Douune

本特集では、さまざまな立場から被爆者の声を語り継ぐ活動を行う方にお話を伺いました。

ご自身も広島で被爆を体験し、60歳を過ぎてから語り部を始めた小倉桂子さんと、祖父から沖縄戦での壮絶な体験を聞いた知花くららさんとの対話では、世代を超えて戦争を「伝える」ことの難しさと大切さを考えます。

さらに、広島・長崎の被爆者の手記や詩を中心とした朗読劇『夏の雲は忘れない』を34年にわたって続けてきた女優の渡辺美佐子さんには、平和の尊さが薄れていく今の時代への危機感を伺いました。

そして、被爆者とその家族の写真を撮る「被爆三世 これからの私たちはproject」を続けている堂畝紘子さんには、被爆者から直接話を聞ける最後の世代として、次世代に戦争の記憶をつなげるためには何ができるのかを聞いています。

特集の最後には、原爆や戦争について知るための書籍&映像作品ガイドも。原子力をテーマとした作品を発表している作家・マンガ家の小林エリカさん、writtenafterwardsのデザイナーでブランド設立10周年のショーで“After Wars(戦後)”をテーマにするなど社会問題にも積極的に取り組む山縣良和さん、千葉県にある戦争に関する資料を集めた私設図書館「永遠の図書室」の3組の推薦コメントとともに紹介しています。

戦争の記憶が薄れつつある今こそ、改めて平和の意味を考えるきっかけに、この特集をご一読いただけたらと思います。

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