2022.03.02

みんなSDGsってどこまで知ってる?【SPUR.JP SDGsアンケートレポート vol.1】

テレビのニュースや新聞だけでなく、近頃は店頭でも見かけるようになったSDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)。言葉としては、どんどん身近な存在になってきているけれど、どんなことが語られていて、どんなことが求められているのか、知っていますか? SPUR.JPでは、今みんながSDGsのことをどのくらい知っていて、どんなことを実行していて、何に興味をもっているのか、SDGsの現状を知るためのアンケートを実施。全2回の1回目はSDGsの気になる本当のところ”について、1,831人の回答からレポートします。

Q1. SDGs(持続可能な開発目標)を知っていますか?

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9割以上の人がSDGsについて「知っている」と回答。認知度が高いことがうかがえる結果になった。

92.4%の人が「知っている」と回答。最初に知ったきっかけはテレビが最も多く、2番目はインターネット。最近ではテレビ各局で特集が組まれたり、ウェブサイトでも特設ページができたりして、大勢の人の知るところに。

合言葉は「誰ひとり取り残さない」。みんなで2030年までに目指すゴール

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SPUR.JPはSDGs(持続可能な開発目標)を支援しています

SDGsとは、2015年に開催された国連サミットで、加盟国全会一致で採択された「私たちの世界を転換する:持続可能な開発のための2030年アジェンダ」の中にある17の目標とそれに紐づく169項目の具体的なターゲットのこと。今地球上にあるすべての課題、環境、社会、経済を網羅し、誰もが行動を起こせるような細かい実施の方法までが書かれています。例えば、目標3「すべての人に健康と福祉を」のひとつめのターゲットは、「2030年までに世界の妊産婦の死亡率を出生10万人あたり70人未満に削減する」と、かなり具体的。

国連サミット開催に向けて、当時の国連事務総長はこのアジェンダについて「あらゆる場所のあらゆる次元で貧困に終止符を打ち、誰も置き去りにしないための行動計画となります」(※1)と述べて、SDGsが一部の人だけのためのものではないということを強調しました。逆にいえば、みんなで取り組まなければ達成できないということ。少し先の未来のためにも、ひとりひとりが行動を起こすことが求められています。

(※1)参考:
国際連合広報センター「持続可能な開発サミット、9月25-27日にニューヨークの国連本部で開催へ 」(概要)
https://www.unic.or.jp/news_press/info/15790/

Q2. SDGsで掲げられている17の目標のうち、気になっている上位3つの項目を教えてください

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複数回答可
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みんなが一番気になっているのは目標13「気候変動に具体的な対策を」。自然災害や異常気象など、身近なところでも変化を感じている人が多いのかも。次に目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標3「すべての人に健康と福祉を」と、身の回りで起こっていることに関する目標が上位の結果になりました。

Q3. 環境問題に関してどのジャンルの記事が読みたいですか?

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複数回答可

環境問題の中でもライフスタイル、フードといった実用的なジャンルの記事を読みたいという声が上位。環境に良いことをしようと思ったときに、どんな風に生活に取り入れたら良いのかを知りたいと思っている人が多いようです。

Q4. 現在ご自身で実践しているサステイナブルな取り組みを教えてください

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複数回答可
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日本でも2020年7月にレジ袋が有料化になってから約2年。「エコバッグ」「マイボトル」はすっかり定着して、持ち歩くのも当たり前に。他には「家庭内のフードロスを減らす」「服をリサイクルに出す」「ゴミの量を減らす」といった資源を大切にする取り組みを実践している人も多数いる様子。

他にこんな取り組みを行っている人も!

【プラントベース・フレキシタリアン(※2)】
温室効果ガスを多く出すという畜産の現状を知って、牛肉と豚肉を食べるのをやめました/お肉をやめて大豆、シーフードに。乳製品は大豆やアーモンド由来に代替しています/アニマルウェルフェアのために動物性の食品を食べない/ヴィーガンレストランで働いていて、地球にやさしいものだけを扱っています

【学習・啓蒙活動】
会社内でSDGsに取り組むことを推進する勉強会をしています/自分がきちんと環境問題について知って、本当に正しいことをしている企業・商品なのかを判断している/お店で店員さんに「環境に配慮した商品を探している」と尋ねて声を届けている

【仕事】
自分の企画でSDGsの取り組みを実現できるようなプロジェクトを立ち上げた/アップサイクル商品を開発しました/子どもたち向けのSDGsの授業を行なっている/オーガニックに関する仕事に就いていて、もっと日本に浸透するように頑張っている

(※2)プラントベースとは植物性の食品を中心とする食生活のこと。一方でフレキシタリアンはFlexible(柔軟な)とVegetarian(ベジタリアン)を合わせた造語で、植物性食品を中心に食べ、時には肉・魚なども食べるというライフスタイル。

Q5. 今後実践してみたいサステイナブルな取り組みを教えてください

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複数回答可
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一番回答が多かったのは「ゴミの量を減らす」。リサイクルやリユースできるビンやパッケージも増えてきて、回収などをうまく活用しているという声も。次にあがったのが「プラスチックフリー生活をする」。海洋プラスチックゴミの環境破壊がニュースになったりして、プラスチックとの付き合い方も見直さなければならない状況に。2022年4月にはプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が施行され、自治体の分別・リサイクルの方法が新しくなるところが多くなりそう。

その他にみんながトライしたいのは“知ること”と“伝えること”

これからみんながやってみたいと思っていることの中でたくさんあがっていたのが、“知ること”と“伝えること”。SDGsについていろんな人と話したり伝えたりしながら、みんなで一緒に取り組んでいきたいと思っている人が多数いました。

まだ知らない人たちにも、自分がどんな行動をしているのかを伝えたい/もっと周りの人とサステイナビリティについて会話する時間や機会をつくりたい/リサイクルや環境問題に興味のない人にも理解してもらえるように働きかけたい/価値観の似ている友達に話して巻き込みたい/買い物をしながら、子どもにも何が大切かを伝えたい/環境問題への気づきを発信して企業を巻き込みたい/仕事上でできることを考えて、広めたい

Q6. 今一番環境について問題視していることを教えてください

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温暖化、気候変動・異常気象・自然災害と、今一番緊急の課題にみんなの関心も集中。特に温暖化は、熱波や干ばつによる食糧難・水不足、海面上昇による地形の変化など、さまざまなリスクの原因に。昨年イギリスで開催されたCOP26でも、「気温上昇を1.5℃に抑える」というパリ協定の目標値を最優先課題として努力することが合意されました。

今後、SPUR.JPでもSDGsに関する特集をお届け!

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世界規模で取り組んでいる地球を守るための目標、SDGs。世界のこと、地球のこととなると少し遠い問題のように思えるけれど、みんなが仕事や生活で実践したり、新しい知識を取り入れたり、積極的に行動したりしていることが分かりました。期限である2030年まであと7年と9ヶ月ちょっと。これからSPUR.JPでもSDGsについて、環境問題やジェンダー平等など、みんなが知りたいことやアクションにつながる情報をお届けしていきます。

次回はSPURでも注目している目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に関するアンケート結果をレポート!


illustration:Emi Ozaki text:Mio Goto edit:Taori Akiyama



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