大人が性的な行為を目的に子どもに近づき、手懐ける行為を「性的グルーミング」という。2023年7月、性犯罪の規定を見直す刑法改正案が可決され、「性的グルーミング」行為を処罰する規定が新設された。約16年間、性被害者支援に携わってきた、元新聞記者で弁護士の上谷さくらさんに、「性的グルーミング」とは一体なんなのか? 子どもの性被害を防ぐために、今大人たちができることについて聞いた。
上谷さくら
かみたにさくら●毎日新聞記者を経て、2007年弁護士登録。保護司、犯罪被害者支援弁護士フォーラムの事務次長を務める。2020年法務省の刑法改正に関する刑事法検討会委員に就任。コメンテーターなどメディア出演多数。著書に『暮らし・お金・老後…おひとりさまの心配ごと、すべて解決してください!』(Gakken)がある。