「でっかいこと言って、でっかいことをする。それが俺の美学」。2024年1月27日、全豪オープンテニス車いすの部の男子シングルスで大会初優勝を果たした直後、小田凱人(おだ・ときと)選手がインスタグラムに投稿した言葉だ。史上最年少での大会初制覇となった2023年6月の全仏オープン、同年7月のウィンブルドン選手権に続く、四大大会3勝目の快挙だった。「負けるわけがない」と言い切る強気な発言の根底には、生きること、希望を持ち続けることの尊さがにじむ。壮絶な闘病生活と挫折を乗り越えた18歳の青年は今、もっとも脚光を浴びるパラアスリートとなった。
18歳の車いすテニスプレーヤー、小田凱人選手の挑戦。病気も障害も強みに変えて
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