最近気になる抜け毛や薄毛...…髪にまつわる女性のモヤモヤをみんなで共有! fermataによる「Femtech Fes!」オンラインイベントをレポート

「髪の毛が細くなり、ボリュームが出ないのが気になる」「昔に比べてツヤやコシがなくなってきた気がする」。そんな髪にまつわる悩みはありませんか?年齢を重ねるにつれて現れる女性の身体の変化の中に、髪とその土台である頭皮の変化ももちろん含まれています。

そんな髪に関する女性の悩みにお答えするべく、日本のフェムテック市場創出を推進するfermata(フェルマータ)と女性用ヘアケアブランド「スカルプ D ボーテ」が、9月2日(木)にオンラインイベント「Femtech Fes! vol.23ホルモンと髪・薄毛・抜け毛にまつわるモヤモヤを見つめよう」を開催。髪や頭皮にまつわる様々な悩みの原因を知ることで、日常でできるセルフケアの大切さとその方法を学びました。

ゲストにはクレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長を務める医学博士の浜中聡子先生と、ヘアスタイリスト/毛髪診断士のshucoさんが登場。浜中先生は女性ホルモンと頭皮の健康の関係性、shucoさんは頭皮ケアの方法などをレクチャーしました。モヤモヤがスッキリに変わったイベントの様子をレポート!

 

実はみんな、髪や頭皮についてモヤモヤしてる?

イベント参加者には事前にアンケートを実施。 「髪や頭皮のケアをしていますか?」という質問には半数が「はい」と答えたのにもかかわらず、なんと約7割の参加者が抜け毛、薄毛、髪質などの悩みを抱えている事実が判明! 「薄毛になったら自信を無くしてしまいそうで不安」「妊娠・出産に伴う抜け毛が怖い」「更年期障害による毛髪への影響が気になる」など、さまざまな悩みが寄せられました。「何歳から頭皮や髪のことを気にすれば良いの?」という質問には「髪質は生活環境を変えれば一週間で改善するというものではありません。できることからコツコツと行い、早めに気にかけておいて損はない」と浜中先生。

ウェビナーの様子。参加者の事前アンケートの結果。
ウェビナーで発表された参加者の事前アンケートの結果 提供:フェルマータ

常にオールバックヘアをしているというフェルマータスタッフの「生え際が後退している気がする」という悩みには、「頭皮の同じ場所に負担がかかりすぎてしまうので、髪型は一つに決めずに負担をかける場所を分散するのが良い」とアドバイス。

抜け毛や薄毛の悩みについては、実際に円形脱毛症や薄毛に幼い頃から悩んできたshucoさんが「目の前の悩みから目を逸らすのではなく、自分と向き合って“なかったこと”にしないことが大切」と語りました。ウィッグやヘアバンドなどを活用することで、薄毛の悩みも「隠すのではなく、おしゃれを楽しむ方向に切り替える」という前向きな視点も。

女性ホルモンが髪の健康に関係している?

参加者の事前アンケートからでもわかったように、髪や頭皮に関する悩みは人それぞれ。パサつき、うねりなどから始まり、細毛やボリュームの低下などがありますが、これらが現れるタイミングや順番は人それぞれ異なり、どんな人でも年齢を重ねるにつれて必ず変化は訪れるのだそう。そしてその変化の原因の一つが、女性ホルモンの低下なのだとか。

ウェビナーの様子。女性ホルモンと髪の関係の図
ウェビナーで発表された女性ホルモンと髪の関係の図 提供:フェルマータ

女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンの量はわずかティースプーン1杯ほどで、増えることはありません。髪のハリ・コシ・密度のピークは20代半ば〜30歳前半に訪れ、これは女性ホルモンの分泌量のピークとも重なります。女性ホルモンの一種である「エストロゲン」は髪の成長や維持に関わる大事な成分なので、女性ホルモンの減少は頭皮環境の変化に直結するとのこと。また、抜け毛や薄毛の原因の一つになるのが、血流の低下。例えば子宮筋腫などの婦人科系の疾患によって慢性的な貧血に陥りその状態を放置すると、毛髪の育成を促す土壌である頭皮の健康状態も悪化し、抜け毛や薄毛の原因に繋がってしまいます。

女性ホルモンと聞くと、生理や妊娠といった言葉が頭に浮かびますが、このように髪や頭皮の健康にも関係しています。もし今髪や頭皮になんらかの悩みがあるならば、それは女性ホルモンの乱れや低下が影響しているかもしれません。 

 

そのケアで合ってる? shucoさんが教える簡単頭皮ケア

では、どのように頭皮をケアすれば良いのでしょう? そんな疑問にお答えする前に、まずは自分が日頃から行っている頭皮ケアが正しいかどうか、チェックしてみましょう。イベントでも行った頭皮ケアの○×クイズ、あなたはどう答えますか?

イベントで行われたマルバツクイズイベントで行われた◯×クイズ 提供:フェルマータ

実は全て×! 朝晩ともにシャンプーをすると頭皮に必要な皮脂まで流してしまうので、洗い過ぎは避けましょう。半乾き状態で頭皮の雑菌が繁殖する原因になってしまう自然乾燥や、毛髪に負担をかける濡れた状態でのブラッシングもNG。トリートメントはしっかりすすがないと頭皮の毛穴詰まりや背中ニキビの原因にも!

参加者の中でも誤解している人が多かった頭皮ケアの方法ですが、これを踏まえてshucoさんが自宅でできる簡単頭皮ケアを紹介。まず大切なのは、シャンプー・トリートメントの選び方。ハリ・コシ、潤いが欲しいといった用途に合わせるのはもちろん、基本的に大人の女性の頭皮は乾燥しやすいので、シャンプーは洗い過ぎないマイルドな洗浄力のものがよく、髪に負担をかけないためにも泡立ちが良いものがベスト。shucoさんも使用しているというスカルプD ボーテの薬用シャンプーは泡立ち・泡切れがよく、女性の頭皮環境に着目したうるおい成分や、天然植物由来の頭皮ケア成分を配合。薬用トリートメントパックは頭皮にもつけられるため、保湿ベールが潤いを閉じ込めてしっとり頭皮に導いてくれる。セットで使うだけで、普段のヘアケアの中で頭皮ケアが叶います。

スカルプD ボーテ 薬用スカルプシャンプー(ボリュームタイプ)スカルプD ボーテ 薬用スカルプシャンプー(ボリュームタイプ)/アンファー
(左から)スカルプD ボーテ ボリュームトリートメントパック(販売名:ボーテ 薬用トリートメントパックVN1)¥3,973、スカルプD ボーテ ボリュームシャンプー(販売名:ボーテ 薬用シャンプーVN1)¥3,973/アンファー

そして頭皮の血行を促進するためには、アウトバスでのブラッシングが大切! ブラシは面積の広いクッション性のあるパドルブラシを使用します。頭皮に押し当てて心地よいくらいの硬さのものを選びましょう。まず前から後ろに全体的にブラッシングして、髪の絡まりを優しく解いていきます。それからブラシをぐりぐりと押し付けて頭皮を動かす感じで、全体的にマッサージを。これをシャンプー前と朝のヘアセット時に行う習慣をつけるだけで、凝り固まった頭皮がほぐれ、血行の促進を促すことで毛髪の健康を導きます。 

できることから、習慣づけて

最後はおふたりから忙しい女性に向けて、今日からできるケアを紹介してイベントは終了。浜中先生は「人それぞれストレスを抱えているけど、自分に合ったガス抜きの方法を持つことが大切」とアドバイス。shucoさんは「忙しくなるとお風呂に浸からなくなるけど、5分でも良いから浸かり、血行をよくすることを意識している」と語りました。

私たちは日々生きる中で、大きなことから小さなことまで、悩みや不安を抱えています。それを我慢し積もらせてしまうのではなく、毎日の暮らしの中にそうしたものをケアする機会を作り、できることから少しずつ習慣づけていくのが大切です。

イベントを主催したフェルマータでは、モノだけでなく「女性がセルフケアを重んじる文化」「誰もが自分自身の体の一番の理解者になること」といったムーブメントそのものも、フェムテックの重要な側面であると考えています。髪や頭皮のセルフケアを取り入れること、これもまたフェムテックのひとつ。自分の身体との対話時間を増やすことで、より良い未来の自分へと向かう道筋を見つけていきませんか。

 

浜中聡子 医学博士/クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長/国際アンチエイジング医学会専門医/米国抗加齢医学会専門医/日本抗加齢医学会専門医
〈経歴〉北里大学医学部卒業 北里大学大学院医療系研究科 臨床医科学群精神科学修了 2009年10月にAACクリニック銀座院長
2017年3月、ウィメンズヘルスクリニック東京院長 2020年11月、クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長に就任

shuco ヘアスタイリスト/毛髪診断士
東京のヘアサロンを経てパリに渡り、各国のモード誌やコレクションで活躍。帰国後もさまざまなファッション誌や広告など、幅広く活動中。女優やモデルからのラブコールが絶えず、最新の美容トレンドにも詳しい情報通。ヘアドネーションなど社会貢献活動にも精力的に取り組むほか、2020年より自身のヘアアクセサリーブランド“TRESSE”をスタート。

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