骨盤底筋は、早いうちから鍛えるが吉! クリニックで、1回30分の骨盤底筋トレーニングチェア【フェミゾンプラス】を体験してみた【フェムテック調査団お試し!】

「骨盤底筋を鍛えましょう」という記事や番組を見かけること、増えてきましたよね。尿漏れ対策に、と言われることが多いので「歳を重ねてからトレーニングすればいいかな」と思っている方もいることでしょう。けれども実は、若い時期から取り組むに越したことはない!と産婦人科医の丸山真理子先生に伺い、それ以来20代後半の私もそろそろ本腰を入れてトレーニングした方がいいかも、と思い始めています。

「骨盤底筋を鍛えましょう」という記事や番組を見かけること、増えてきましたよね。尿漏れ対策に、と言われることが多いので「歳を重ねてからトレーニングすればいいかな」と思っている方もいることでしょう。けれども実は、若い時期から取り組むに越したことはない!と産婦人科医の丸山真理子先生に伺い、それ以来20代後半の私もそろそろ本腰を入れてトレーニングした方がいいかも、と思い始めています。

加齢に伴い緩む骨盤底筋は、早いうちから鍛えて筋力を蓄えて

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骨盤底筋は、膀胱や子宮、直腸などの臓器を支える役割をしている

そもそも“骨盤底筋”は、背骨につながる骨盤の下で、膀胱や直腸、子宮などの臓器を支えている筋肉。

「骨盤底筋は女性にも男性にもある筋肉だけれど、女性の身体には子宮という穴のような臓器があるため、この筋肉を鍛えて支えることが重要です。骨盤底筋力が落ちてくると、支えきれなくなった臓器が下りて外に出てしまう『臓器脱』が起こることも」と、丸山先生。

そんな骨盤底筋、緩みや衰えの原因はいくつかあるそう。
「骨盤底筋というのは、意識して動かしていないと衰えていくものです。それゆえ、加齢や運動不足、肥満は骨盤底筋が衰える原因に。また、妊娠・出産を一度でも経験すると、筋肉の収縮力が弱まり緩みにつながります。フランスでは産後ケアの一環として骨盤底筋トレーニングを取り入れるのが当たり前になっているんですよ。それくらい、産後の骨盤底筋ケアは大切です」(丸山先生)

妊娠・出産が起因することもありますが、気になるのはすべての女性が通ることになる“加齢”による筋力低下。
「多くの女性に共通して骨盤底筋力が落ちてくるのは、筋肉の弾力性をサポートしていた女性ホルモンが減る、更年期や老年期。症状が出てからトレーニングすることもできるけれど、落ちてしまった筋肉を取り戻すよりも、前々からトレーニングをすることで筋力を蓄えておくことをおすすめします」(丸山先生)

先生曰く、20~30代でも二人に一人は尿漏れを経験したことがあるそう。先を見据えるという目的はもちろん、私自身も入浴後に膣からお湯が出てしまう“お湯漏れ”を経験することがあったので、そろそろ鍛え始めようかなと思ったというわけです。

骨盤底筋トレーニング方法は、目的とライフスタイルに合わせて選ぶ

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骨盤底筋トレーニングの選択肢の一つ、「フェミゾンプラス」

骨盤底筋を鍛えるアイテムは、膣内に挿入してまさしく“筋トレ”をする、こちらの記事でご紹介したケーゲルベルのようなアイテムから、産婦人科にて施術してもらう膣ハイフなどさまざま。

「表層や見た目をより良くしたい場合には、モナリザタッチやハイフが適していますが、奥の方までトレーニングや治療をしたい場合には、骨盤底筋トレーニングチェアやEMSを取り入れたものを薦めます」と丸山先生。
トレーニング成果に何を求めるのか、どのくらい時間と予算があるのかなどを判断基準に、自分が重視するポイントを押さえているアイテムをセレクトすることが大切です。

そして今回お試しをしたのは、骨盤底筋トレーニングチェアの一種である「フェミゾンプラス」。まさに椅子の形をしていて、ここに30分座るだけ、というものです。広範囲の筋肉に深く振動を届けるHI-EMS(高密度焦点式電磁波採用)で、太ももやお尻まで広く効くように丸山先生が監修された、4種類のパターンが30分の間に順繰りに振動します。

骨盤底筋トレーニングチェア「フェミゾンプラス」をお試し

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振動の強度を手元で調節できるタッチパネル式タブレット。右側には残り時間が表示されています

30分間のトレーニング中は、チェア本体と繋がっているタッチパネルで強度の調節が可能。10%から100%まで10段階あり、「痛気持ちいいな」と感じる適度な負荷になるように操作します。私自身、こういったトレーニングでは「痛い方がよく効くだろう」と思い込んで、つい無理して痛みに耐えがちなのですが、ここでは“適度な負荷”であることが大切。個人的な体感では、10%から徐々に上げていき、10分ほど経過した頃には50%くらいが“適度な負荷”と感じる強さでした。

1回30分座っているだけで、翌日筋肉痛を感じるほどの実感が!

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骨盤底筋トレーニングチェア フェミゾンプラスを、EASE女性のクリニックおよびサロンドイーズ銀座にて利用の場合 6回分の回数券 ¥24,750(有効期限は6ヶ月)その他サブスクリプションサービスもあり

使い方は、姿勢を正して少し足を開き、膝が90度に曲がるような深さで腰掛けて、30分。本当にただ座っているだけなのですが、15分くらい経過してくると次第にお尻あたりの筋肉がピクピクと勝手に動き始めるような感覚になりました。そのようにトレーニング中も筋肉の深部に効いている感覚があったのですが、より効果を感じたのは翌日。歩いていると、お尻や太ももの付け根あたりに筋肉痛のようなものを感じるのです。30分座っていただけとはいえ、これだけ筋肉痛を感じるということは、きっと骨盤底筋にも効いているんだろうな、と期待が高まりました。

今回お試しした、骨盤底筋トレーニングチェア フェミゾンプラスでトレーニングできるのは、東京・八丁堀にあるEASE女性のクリニックと、銀座にあるサロンドイーズ銀座の2クリニック。服を着たままチェアに座るだけなので、ショッピングの合間や出かけついでに、気軽に行けるのが地味に嬉しいポイント。どのくらいの頻度で通うのが良いかは、今の状態などをもとにクリニックに相談してみるのが良さそうです。

様々なアプローチ方法がある骨盤底筋トレーニング。どんな方法にせよ、最も大切なのは継続すること。そのためにも自分のライフスタイルや重視するポイントを起点に、どんなアイテムや手段が合いそうか、引き続きリサーチをしていきたいと思います。

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