日々を過ごしていると、胸の中にいろいろなモヤモヤが渦巻いてくる。
たとえば、自分の体型の変化や、それに伴う周囲からの視線。セクシュアリティが揺らいだり、価値観をアップデートする中で過去の自分を責めそうになったり。モヤモヤしていることを言葉にできず、さらにモヤモヤすることもある。
そんな様々なモヤモヤに、どう向き合っているのか? 俳優の剛力彩芽さん、臨床心理士のみたらし加奈さん、イラストレーターのクラーク志織さんの3名から、経験をもとに話を伺った。
日々を過ごしていると、胸の中にいろいろなモヤモヤが渦巻いてくる。
たとえば、自分の体型の変化や、それに伴う周囲からの視線。セクシュアリティが揺らいだり、価値観をアップデートする中で過去の自分を責めそうになったり。モヤモヤしていることを言葉にできず、さらにモヤモヤすることもある。
そんな様々なモヤモヤに、どう向き合っているのか? 俳優の剛力彩芽さん、臨床心理士のみたらし加奈さん、イラストレーターのクラーク志織さんの3名から、経験をもとに話を伺った。
【剛力彩芽さんのモヤモヤ】変化する身体への戸惑い、その経験を経て得た新たな視点
まず話を聞いたのは、1980年代の女子プロレスの世界を描いたNetflixシリーズ「極悪女王」に出演する俳優・剛力彩芽さん。 2024年9月19日からNetflixにて配信されるこの物語の中心は、“最恐ヒール”として女子プロレスファンを魅了したダンプ松本と、共にブームを牽引していた女子中高生のアイドル的存在、長与千種とライオネス飛鳥のコンビ「クラッシュ・ギャルズ」。
そのライオネス飛鳥を演じる剛力さんは、華奢なモデル体型から、たくましい女子プロレスラーへと肉体を作り変えて役に臨んだ。その過程で次第に、自分の身体へのまなざしがモヤモヤから自信に変わっていったという。今の剛力さんが考える“美しい身体”とは?
Netflixシリーズ「極悪女王」
監督:白石和彌(1〜3話)、茂木克仁(4〜5話)
企画・プロデュース・脚本:鈴木おさむ
出演:ゆりやんレトリィバァ、唐田えりか、剛力彩芽ほか
内職で家計を支える母と放蕩者の父のもと、明るく暮らしていた心やさしい松本香。「ビューティ・ペア」に憧れて女子プロレスラーの世界に飛び込んだもののプロテストに落ち続け、営業部として巡業宣伝に回される始末。しかしあることをきっかけに一転、ダンプ松本としてヒールに転身。ルール無視の恐ろしい悪役としてリングで大暴れする。スター街道を駆け上がる「クラッシュ・ギャルズ」の敵役として、女子プロレスの世界を熱く盛り上げていくが、さまざまな代償や葛藤が彼女を苦しめることになる。
【みたらし加奈さんのモヤモヤ】セクシュアリティのゆらぎ、染みついた価値観をアップデートする痛み
次に話を聞いたのは、自身のセクシュアリティが異性愛者から、パンセクシュアル※1に変化した経験を持つ、臨床心理士・みたらし加奈さん。人の性自認やセクシュアリティはゆらぐことがあるし、それは誰にでも起こり得ること。けれどいざ自分自身にゆらぎを感じると戸惑いを覚えるかもしれない。そんな自身のモヤモヤに対してどう向き合ったのか? また自分の中で起こる価値観の変化と、それに伴って生じるモヤモヤをどう整理しアップデートしていったのか? ご自身の経験を踏まえてお話しいただいた。
※1 相手の性のあり方に関係なく人を愛する全性愛者
【クラーク志織さんのモヤモヤ】違和感に意見しづらい空気、それを言語化できない自分自身
そして、「モヤモヤをどう表現していくのか」について話を聞いたのは、イラストレーターでありライターでもあるクラーク志織さん。生まれ育った日本からロンドンへ移住し12年が経ったいま、クラークさんは胸の中のモヤモヤを言葉にできるようになったと振り返っている。思うことがあっても、輪を乱すようで言いづらい空気や、そもそもどう言語化すればいいのかわからないなど、さまざまな壁を感じている人もいるはず。そんな私たちに、モヤモヤへ向き合うためのアドバイスをいただく。













