眠っていたファブリックが主役としてよみがえる。【ヴァレンティノ】が新プロジェクトを始動

VALENTINO(ヴァレンティノ)が、ティシュマーケットとコラボレーションし、アーカイブに保管されていたファブリックをクリエイティブにリユースする新プロジェクト「ヴァレンティノ スリーピング ストック」を開始した。

ヴァレンティノがティシュマーケットとともに、アーカイブに保管されていたファブリックをクリエイティブにリユースする新プロジェクト「ヴァレンティノ スリーピング ストック」を開始。ティシュマーケットは2010年にフランク・ルルーシュがパリを拠点に立ち上げたテキスタイルのリセール企業だ。フランク・ルルーシュが培ってきた経験や生地が与える付加価値への関心、責任あるクリエイティビティへの配慮に加え、信頼関係の構築することでアートや映画、オペラ、演劇に関連した分野から、世界中のコスチュームデザイナー、若い学生まで幅広い顧客を持っており、理想的なパートナーであるという。本プロジェクトは、ヴァレンティノのコレクションで一度使われたあと、そのままアーカイブとして眠っていたシフォンやタフタ、デヴォレサテン、フローラルプリントがあしらわれたクレープデシン、シルクジョーゼット、ギピュールレースなどを、ティシュマーケットを通じて販売し、ファブリックに新たな人生を与える取り組みとなっている。バレンティノはこのように眠った在庫を透明性を持って公表し、購入した個人の創作活動に自由に使うことができる仕組みを提供した初めてのクチュールメゾンだ。

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ヴァレンティノ スリーピング ストック

メゾン還元のアプローチの一環であるこのユニークな取り組みでは、ティシュマーケットでの販売による収益はすべてヴァレンティノのボッテガ デラルテに寄付される。ボッテガ デラルテとは、アトリエのプロフェッショナルを育て、メゾンの職人技を次世代へ継承し、知識をさらに高めていくことを目的に2015年に誕生したヴァレンティノのトレーニングプログラムのこと。若き才能が経験を最大限に生かす機会と、人間的成長を促すツールを提供している。そしてこれは、アーカイブのファブリックがさらなる美を創出するという、新たな循環を生み出していくことになる。「ヴァレンティノ スリーピング ストック」プロジェクトは、歴史的にアートの世界とつながりを持ち、未来の才能のクリエイティビティをサポートするティシュマーケットという理想のパートナーがいたからこそ実現できたプロジェクト。

ヴァレンティノ スリーピング ストック

また、ヴァレンティノとティシュマーケットのパートナーシップは2021年9月からすでにスタートしている。これまで約22,000メートル分のオートクチュールとプレタポルテのファブリックがアップサイクルされ、同量のファブリックを新しく生産する場合に排出される265トン分の二酸化炭素の排出を抑えることに成功。さらに新たなファブリックを生産しないことで、約110万5,645立方メートルの水が節約された。こうした活動や今回のプロジェクトなど、メゾンがこれまで行ってきたさまざまな活動の究極のゴールは、違いを生み出しブランドの価値にすること、また絶え間ない変革の中で新しい道を一歩ずつ築くこととしている。社会や環境配慮から生まれた「ヴァレンティノ スリーピング ストック」プロジェクトは、美とクリエイティビティを生み出すとともに、地球やコミュニティにとってより優しく、より良い未来を構築するクリエイティブなあり方を目指していく。


ヴァレンティノ インフォメーションデスク
https://www.valentino.com/ja-jp/
03-6384-3512

text:Ayaka Ono