【ガニー】が2022年「レスポンシビリティ レポート」を公表。4年以内にCO2排出量半減を目指す

GANNI(ガニー)が持続可能性に対する取り組みを説明した「RESPONSIBILITY REPORT(レスポンシビリティ レポート)」を公表した。それに伴い、持続可能な素材開発を行うプロジェクト「Fabrics of the Future(ファブリック オブ フューチャー)」を始動。

ファッション業界の中でも特にSDGsに関する真摯な取り組みを行っていることで知られるコペンハーゲン発ファッションブランドのガニーが、持続可能性に対する行動と結果を詳細に説明した「レスポンシビリティ レポート」を公表した。

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ガニー2023年秋冬コレクション

現時点でポリエステルの96%をリサイクル素材へ、約99%のコットンをオーガニックもしくはリサイクル素材へ切り替えることに成功したり、取締役会の女性比率50%を達成したりするなど、さまざまな成果を報告。また、循環型ビジネスモデルの構築や環境負荷のさらなる軽減といった目標を、イノベーティブな素材開発の観点から達成するため、持続可能な素材開発を行うプロジェクト「ファブリック オブ フューチャー」を始動。現在、33種類の生地開発が進行中だ。

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使用している再生素材

さらに、このレポートの中で、2027年までに二酸化炭素排出を50%削減することを目指す戦略「7 by 2027」を発表した。下記の7項目で構成されている。

#1 使用素材と開発に関する項目
認証を取得した素材または、「ファブリック オブ フューチャー」で開発した素材の使用
#2 気候変動に関する項目
社内外啓蒙活動
#3 再生可能エネルギーに関する項目
店舗とオフィスでの再生可能エネルギーの使用宣言
#4 循環型経済に関する項目
リサイクルおよびアップサイクルの促進による循環型ビジネスモデルの実現
#5 輸送に関する項目
商品の入庫から出庫、エンドユーザーへの配送に至る輸送の際の二酸化炭素排出量削減
#6 カーボン・インセットに関する項目
サプライチェーンへの直接投資による二酸化炭素排出量の削減
#7 石炭不使用に関する項目
サプライチェーンにおける石炭の不使用

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ガニーのサプライヤーのひとつであるポルトガルのラミル社に太陽光パネルを設置し、カーボンインセッティングを実施

「7 by 2027」の戦略では、二酸化炭素削減を社内各チームの主要業績評価指標としてみなし、各部門が行う脱炭素化の成果をマネージャーの報酬に直接反映させている。本プロジェクトを実施するため、「Carbon Squad(カーボン スクワッド)」と呼ばれるチームメンバーを約20名選出し結成する予定。それぞれが専門分野において脱炭素化に向けた取り組みを推進する役割を担っていくという。「レスポンシビリティ レポート」の本文はガニー公式サイトで公開中。ファッション業界のSDGsをリードするブランドの動向から、目が離せない!

ガニー
https://responsibilityreport2022.ganni.com/

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