障害のある人も、小さな子どものいる家族も、外国にルーツのある人も。滋賀県立美術館でもっとアートを楽しく体験できる「“みかた”の多い美術館展」開催

滋賀県立美術館では2023年10月7日(土)より、作品をみることや、美術館で過ごすことの可能性を広げることを狙いとする企画展「“みかた”の多い美術館展」を開催する。小さな子どものいる家族や障害のある人、外国にルーツのある人などとアイデアを出し合い生まれた8つの“みかた”を通して、いろいろな作品との出合いを楽しんで。

滋賀県立美術館では、は2023年10月7日(土)〜11月19日(日)、小さな子どものいる家族や視覚に障害のある人、外国にルーツのある人などと一緒にアイデアを出し合いながらつくり上げた企画展「“みかた”の多い美術館展」を開催する。

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今井祝雄《ヴォワイヤン》 1994-2010年 滋賀県立美術館蔵 ©︎Imai Norio

本展は作品を鑑賞することや、美術館で過ごすことの可能性を広げることを目的として企画されたもの。さまざまな理由でこれまで美術館をあまり訪れることがなかった人々に、まず美術館に来てもらうところからはじめ、「どのような “みかた”があれば、美術館を楽しく過ごせますか?」というテーマで意見交換をしたのだという。

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岡本高幸《とろける身体-古墳をひっくり返す》 2021年 撮影:岡本高幸

話し合いの結果、触ったり、話し合ったり、写真を撮ったりなど、ちょっと変わった8つの“みかた”が誕生。2021年に大阪の国立民族学博物館で開催され好評を博した「ユニバーサル・ミュージアム展」の出品作を中心に、一部の作品は、手で触れたり、音を楽しんだり、時には作品の上に乗っかったりして、全身で鑑賞することができるようになっている。

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山口晃《厩圖2004》 2004年 滋賀県立美術館蔵 ©YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery

作品の隣に「おはなし」が進むキーワード「おはなしのたね」を掲示した作品も。館内では静かにする必要はなく、会話しながら作品鑑賞を楽しむことができるのも嬉しい。また、ガラスケースの中の作品を鑑賞しながら、自分の手を動かして、絵を描いたり、切ったり、貼り付けたり、思いのままに作品を作ることができるスペースも。

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藤岡祐機《無題》 2006年頃 滋賀県立美術館蔵

本展ではやさしい言葉や点訳にした解説文が用意されているので、日本語が得意でない人も、視覚障害のある人も作品の情報に触れることができる。また、車椅子利用者の目線の高さに合わせた作品展示や、視覚と聴覚に同時に障害がある「盲ろう者」と協働したエリア、作品について思い思いのコメントを添えることができる仕組みなども用意されている。

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最寄りのJR琵琶湖線 瀬田駅までは京都から約17分。京都旅行と併せて訪れてもよさそう。

会期中の10月8日(日)にはワークショップと講演会「さわるを楽しむ&学ぶ」が開催されるほか、10月22日(日)には小・中学生とその保護者を対象とした展覧会鑑賞&創作体験会「たいけんびじゅつかん」を開催。10月15日(日)、10月28日(土)、11月12日(日)、11月18日(土)には学芸員が展示室を案内する「(ほぼ)毎週末ギャラリートーク」も開催する。詳細はホームページをチェックしてほしい。


なお、美術館を訪れることに不安がある場合は、やはりホームページの「お問い合わせ」から連絡を。事前の情報提供や当日のサポートなどを希望すれば、可能な範囲で対応してもらえるそうだ。


「“みかた”の多い美術館展 さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 「うーん」と悩む 自分でつくる!」
会期:2023年10月7日(土)〜11月19日(日)
会場:滋賀県立美術館(滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1)
時間:9:30~17:00(入場は 16:30 まで)
休館日:毎週月曜日(ただし祝日の場合には開館し、翌日火曜日休館)
観覧料:一般 ¥950、高校生・大学生 ¥600、小学生・中学生 ¥400 ※支払いは現金のみ/※企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可/未就学児、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳を持っている人は無料
電話:077-543-2111
https://www.shigamuseum.jp/

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