サーキュラーファッションの課題と可能性とは? コーチトピアがドキュメンタリーシリーズ 『The Road to Circularity』を公開

コーチが2023年に立ち上げた、循環型ものづくりとコラボレーティブなクリエイティビティに焦点を当てた新ブランドがコーチトピア。その舞台裏に潜入したドキュメンタリーシリーズ『The Road to Circularity(循環型への道のり)』の第一話が、現在コーチトピアのSNSと公式オンラインストア上で公開されている。

コーチトピアが、自らのものづくりの舞台裏に潜入し、グローバルなファッション業界のめったに記録されることのない側面にスポットライトを当てた新作のドキュメンタリーシリーズ『The Road to Circularity(循環型への道のり)』。その第一話が現在、コーチトピアのSNSと公式オンラインストア上で公開中だ。

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コーチのバッグの製造過程で出る端切れを組み合わせて新たな生地を作る。組み合わせには職人たちの技術とセンスがものを言う。

コーチトピアは2023年にコーチが立ち上げた、リサイクル、再利用、再生可能な素材を使用し、「Made Circular™」3原則(①リサイクル・再利用・再生可能な素材でつくる ②何度でも生まれ変われるようにデザインする ③循環型ルートを創出する)に基づいてデザインされたバッグ、アクセサリー、レディ トゥ ウェア、フットウェアで構成されるオールジェンダー コレクション。完全循環型のビジネスモデルとして、Z世代を中心とするコミュニティと協力して開発を行っている。

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コーチから届いた端切れをKHエキスポートで細かく分別。

『The Road to Circularity』は、サステイナブル分野のファッションライターで環境活動家、コーチトピアのコミュニティメンバーでもあるアディティ・マイヤーがインドのチェンナイにあるKHエキスポートを尋ねる第一話からスタート。コーチトピアと協力し、大規模なサーキュラリティを可能にするアイデアを開発している素晴らしい人々やパートナーたちを紹介していく。

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ドキュメンタリーではものづくりに関わる人々の背景にも言及。

「コーチトピアの誕生以来、私たちはベータ コミュニティを通じてインスパイアリングで多彩な若きリーダーたちと密接に協力し合ってきましたが、そこで聞いたことは、ファッションの透明性の欠如がこの世代にとってどれほどフラストレーションになっているかということでした」と話すのは、コーチトピア プロジェクトのリーダーでもあるジューン・シルバーステイン。そのため、彼らはファッションブランドが通常紹介しないような現場を訪ね、ファッション業界が直面する課題を探りつつ、サーキュラリティを念頭に置いて、業界のシステムや常識を根本から見直すことを、ドキュメンタリーを通して世界の人々に提案することにしたのだという。

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コーチトピアのコミュニティメンバーでもあるアディティ・マイヤー。

第一話「Making with Waste (廃棄物で作る)」では、1987年よりコーチのパートナーとなっている家族経営の皮革製造メーカー、KHエキスポートを訪問。マイヤーはコーチのレザー廃棄物をユニークな原料として蘇らせることに挑戦している彼らの開発や製造の現場を見学し、情熱と創意工夫をもって課題に取り組んでいるデザイナー、職人、製作者のコミュニティで繰り広げられるパーソナルなストーリーも紹介する。

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端切れに熱と圧力をかけることで生まれるアップクラッシュド アップクラフト レザー。

コーチのバッグの製造工場から出るレザー廃棄物は、KHエキスポートにて細かく分別され、それぞれに適した方法で新たな製品に変身。細い革を編み込んだり、パッチワークレザーの柄を構成したりするのは、高い技術力を見込まれて起用された女性職人たちだ。特に目を惹くのが、熱と圧力を使って、不規則な形をしたレザースクラップを美しいスウェードのような素材、アップクラッシュド アップクラフト レザーに変える技術だ。

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ドキュメンタリーでは廃棄物に宿る可能性に光を当てると同時に、ファッション業界の現状にも鋭い目を向ける。

さらにマイヤーは、常に完璧さを求めるファッションの既成概念を変える必要性にも気づく。サーキュラリティとは単に作り方を変えることではなく、考え方を変えること。「サーキュラリティが単にオペレーションをシフトさせるだけでなく、ブランドやストーリーテラーにも新しい文化、つまり廃棄物に対する見方を書き換える文化を支持するよう要求していることは明らかです」と彼女は語る。

「もしすでに作られた素材の余りものすべてを、何らかの永続的で価値があるものへ生まれ変わらせることができたのなら? もし新しい素材を生産する必要がない未来が待っているとしたら?」と問いかけるマイヤー。このシリーズを見終わる頃には、私たちのマインドも大きく変化しているに違いない。

『Making with Waste (廃棄物で作る)』
https://japan.coach.com/shop/coachtopia/about-us/circular-craft

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