IMAGE GALLERY 1/10 2/10 富士宮市の病院の敷地で、この日、行われていたのは、エントランスのスロープの整備。これまでのアスファルトをはがし、アスファルトの混合物に木材チップなどを混ぜた「有機アスファルト」を新たに敷いていく。その手技は繊細だ。「自然の雨風の彫刻にならった作業です。"風化"という現象を観察すると、空気や水が渦を巻きながら物を動かしていくことがわかる。そうした自然の業にならって、アスファルトも敷きならしていきます」 3/10 樹木の手入れをする矢野さん。ノコガマと小さな移植ゴテが矢野さんのトレードマークだ 4/10 「大地の再生」でよく使われる有機アスファルト。「混ぜ込まれた有機物や隙間に入り込む植物によって水分が保たれて、一般的なアスファルトより表面温度が低く保たれます」 5/10 病院の周囲に茂る樹木。青々として、目にも優しい 6/10 7/10 1・2 矢野さんが手がけた兵庫県西脇市にあるアパレルメーカー「tamaki niime」の現場。2が元で、1が現在の様子。コンクリートしかない場所に少しずつ手を加え、木々の根がしなやかに伸びていくよう空気や水の脈が張り巡らされ、植物同士がつながり合っていく環境を整えた。作業の中で地面を露出させるために砕かれたアスファルトやコンクリートの塊も、剪定された枝や炭や土と一緒に混ぜ込まれ埋められ、やがてそれらは天然の岩のような役割を果たす。ただ植栽をするのではなく、大地が再生するよう手を尽くすことで豊かな風景が生まれた。 8/10 国立第二小学校の美しい桜並木。「伐採した桜でウッドチップを作って再利用するという話でしたが、いのちをつなぐことができて、本当によかった」(森田さん) 9/10 「二小の木を残してくれてありがとう」と子どもたちからのメッセージも。プロジェクトのおかげで、いのちは未来へとつながった 10/10 ゴールデンウィーク中に、移植作業のために集まった矢野さんをはじめとした職人やスタッフたち。「うちの息子は、『ヘルメット姿がかっこいい!!』と職人さんに憧れを抱いていました」(中谷さん) 元の記事に戻る元の記事に戻る