ニューヨークで育まれる社会貢献の新たなカタチ。Sky High Farm を知っていますか

アーティスト、ダン・コーレンが始めたファームが今、注目を集めている。ブランド事業を展開し、その収益を資金源に農場を運営。収穫した作物を寄付している。そのユニークな活動と理念について現地取材を敢行した

ニューヨークのアートシーンを牽引する〝ヒップスター〟が、農場経営に目覚めるまで

2000年代初頭のニューヨーク、ダウンタウンで頭角を現したアーティストのダン・コーレン。世界の著名な美術館やトップギャラリーで個展を開催する、現代を代表する作家のひとりだ。そんな彼が10年ほど前、ニューヨーク州北部に土地を購入し「Sky High Farm」を始動した。収穫した野菜や肉はすべて寄付するというユニークなコンセプトで2年前からはNPOとして活動を広げ、アート界やファッション業界を巻き込み、新しい社会貢献の形を実践している。ダンと、共同設立者でCOOのジョッシュ・バードフィールドに話を聞いた。

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ニューヨークのアップステートにあるSky High Farmにて。写真左から、設立者のダン・コーレン、共同設立者のジョッシュ・バードフィールド、Sky High Farm Goodsの共同設立者ダフネ・シーボルド

――ダンさんは現代アート界ではダウンタウン系“ヒップスター”の象徴的存在として、写真家のライアン・マッギンレーや、アーティストの故ダッシュ・スノウなどと、活動を共にしていました。そんなあなたが、なぜカントリーライフに目覚め、ファームを経営するに至ったのでしょうか?

ダン(以下D) 2003年〜2010年頃、ニューヨークシティでの大きな展覧会が終わると、その反動でアップステートを訪れ、自然の中に身を置くようになったのです。最初は都市部では制作することが難しくなった彫刻用のスタジオスペースを山間部に探していたのですが、いろいろなエリアをリサーチするうちにだんだん農場エリアにたどり着いて。「この辺りもいいな」と思い始めて土地を購入しました。当時はまさか自分がファームに関わるとは夢にも思っていなかったのですが、畑や動物に囲まれて暮らしているうちに興味が湧いてきたんです。友人から、アメリカには栄養素もクオリティも低い食べ物しか入手することのできない人たちも多いという話を聞き、「ファームで新鮮な野菜を作り、彼らに渡したらいいんじゃないか?」というアイデアを思いつきました。

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ダン・コーレン。インタビューは、霜が降りる直前の2022年11月上旬にファームで行なった

――ジョッシュさんは、ダンさんとは小学校の同級生だったそうですね。どんな経緯でSky High Farmに参加したのですか?

ジョッシュ(以下J) ダンが土地を買う前に、私のところに相談に来たんです。私はアートとは無縁のキャリアを歩んでいて、当時は南アフリカやアジアのHIV患者のケアにフォーカスしたNGOで働いていました。彼はアーティストとして成功する中で「どういった社会貢献ができるか?」と考え始めていたんですね。購入した土地でファームを始めたいと最初に聞いたときは、ちょっと懐疑的でもあったけれど(笑)。寄付するために食べ物を育てるというコンセプトは面白いと思い、手伝うことにしました。当時、私はニューヨークシティに住んでいたのですが、低所得者層の食料問題に取り組んでいる団体にいくつかコンタクトし、さまざまな人たちと話し合いを始めたんです。

――食料を寄付する活動について、より詳しく教えていただけますか?

 アメリカでは上質な食品は安価ではなく、残念ながら買えない人々がいます。フードバンクのようなソーシャルサービスが食品配布を大規模に行なっていますが、その中身といえば缶詰や加工食品などが多い。決してヘルシーで栄養価が高いとは言えないんです。そこでSky High Farmでは、高品質で新鮮な野菜・肉などを、化学肥料を使わない環境に配慮した手法で育て、地域の人々に寄付するというコンセプトを立てました。食事とは土地や歴史に根ざした文化でもあります。たとえば、南米にルーツがあるコミュニティに寄付するときはコリアンダーのようなその土地の料理には欠かせない香草を入れるなど、地域性や食文化に合わせたパッケージを作って配布しているのも、僕たちの特徴です。

「ダン・コーレンのアートの一部」としての、Sky High Farm

――ダンさんは、社会貢献への関心がもともと高かったのでしょうか?

 若い頃は最低限のものだけで満足し生活していました。しかし、自分のアートが大きなビジネスになっていく中で、必要以上のものを得て快適さやラグジュアリーさを求め始め、だんだん過剰になっていくのを感じました。同時に自分の中で疑問も生まれてきたんです。その余剰をどのように社会に返していったらいいのか? どうやってコミュニティに参加したらいいのか?と。

自分がアーティストとして成長していった2010年頃は、思いつくままに彫刻やペインティング、パフォーミングアート、映像などさまざまなものを作っていました。最初はアートに限界なんてないと思って無我夢中に取り組んでいたけれど、プロフェッショナルなアーティストとして成功すればするほど、現代アートは金銭的な価値やマーケットにフォーカスしすぎて制限があると感じてきたんです。でも、そのうち、マーケットはアートの世界のごく一部でしかないと気づき始めました。アートは人々にもっと大きなものを提供できる可能性を持っているのです。

アートとは、完成後に作品が販売されるものもあれば、ひとりのアーティストとしての自分が関わるすべて、つまり自分自身の探究自体をクリエイティブなプロセスだと考えることもできます。その意味でSky High Farmは、自分のアートの一部とも言うことができる。アートの世界、ひいては世界そのものに自分をつなぎ直してくれました。アートディーラーやコレクターなど業界の人たちだけではなく、多様な立場や種類の人々と関わっていくことで、クリエイターとオーディエンスという境界線が変わりました。みんなで一緒に作っていく、なんなら「完成」という概念がなくたっていいと思うようにもなっていきました。

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ニューヨークのガゴシアンギャラリーで開催されたダンの個展『Lover, Lover, Lover』から。《Mother(Intersection)》(2021−’22年、キャンバスに油彩、149.9×383.5㎝)
©Rob McKeever
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同じくダンの作品で、2018年にビバリーヒルズのガゴシアンギャラリーで行われたパフォーマンス《At Least They Died Together》の様子。背景に写る絵画は、Desertシリーズから《The Reward》(2016−’18年)

あえて農業の経験がない人を 巻き込みながら、理解を深める

――Sky High Farmにはどんな人たちが関わっているのですか?

 野菜担当、家畜担当のファーマーたちや教育プログラム担当のスタッフ、そして2022年1月に始動したブランド「Sky High Farm Goods」のチームなど、全部で20名弱がフルタイムで働いています。そのほかに2022年に新しく始まったプログラムでは、5月から10月までの6カ月間、住み込みで農作業を手伝ってもらうトレーニング部隊の“フェロー”が4人。彼らのバックグラウンドはさまざまですが、あえて農業経験のない人たちを迎えて、フードシステム全体についての理解を深めてもらっています。毎週木曜日はボランティアの参加も受け入れて、僕たちの取り組みについてより多くの人が知る機会を作っています。あとはNPOとしての運営に関わる取締役会のメンバーたちもいますね。

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作業しているのは、野菜担当のファーマー、エリー。近郊農家で働いていたが、数年前にSky High Farmに賛同して参加。マイクログリーンや野菜の苗などを育てる温室にて

――多様な立場の人たちを束ねるリーダーとして、ダンさんはどんな役割を担っていますか?

 プレジデントや設立者という肩書きはありながら、自然な流れでさまざまな分野のことに携わっています。この10年間、運営していくのは本当に大変だったけれど、いつも一番大切にしてきたのはメンバーたちとの対話です。アーティストとしては常に自分の内面と闘ってきたので、Sky High Farmを運営する中では自分がそれまで知らなかったことに直面するなど、時にハードなこともありました。でも、常に自らの信念に忠実であれば、自分は意味のある存在であるということを学ばせてくれたとも思います。

そんな中、ジョッシュは共同設立者として大切な存在であり続けてきました。僕らは本当に正反対で(笑)、彼はいつも現実的な人。何か問題が起こったときもとても繊細に解決方法を示してくれます。僕らの対照性やケミストリーこそが、ほかの団体にはないSky High Farmの個性にもなっていると思いますね。2022年1月からはオリジナルブランドの物販事業も本格化し、メンバーたちはよりいっそう、それぞれの得意分野で手腕を発揮してくれている。とはいえ、いろいろと頭でっかちに考えすぎないようには気をつけています。もしも今日できなかったら、明日でもいい。一番大切なのは自分がどう感じるかということだと思います。

――ダンさんはつい最近お子さんが生まれて、お父さんにもなりましたね。顔つきもやさしくなった気がします。

 これまでの自分の人生にはなかったことだから、すべてが新しすぎてリアルに思えないほど。息子は本当にスペシャルな存在です。センチメンタルに聞こえるかもしれませんが、自分はひとりで生きている人間ではなく、家族と生きているという実感を持つことができました。何かがやっとコンプリートしたような気持ちです。

コロナ禍を経て、注目される農業。さらなる拡大と進化を計画中

――次の10年、Sky High Farmはどのように成長していくのでしょうか?

 設立からの8年は助走期間で、2年前にNPOとなり、やっと離陸できた感じがしています。フルタイムの従業員が1人しかいなかったところから始めましたが、取締役会を整備して組織化したあとは、少しずつですが毎年、敷地や組織も大きくなってきました。今後数年にわたる計画としては、近郊により広大な土地を購入し、ファーム全体を移転させるプロジェクトを進めています。目標はファーマーたちがそれぞれSky High Farmのスピリットを受け継ぎながら、経営方式を独立採算制にして農業を活性化させていくこと。それぞれできちんと成立させつつ、ひとつのコミュニティとして協働していけたらいいなと願っています。

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Sky High Farmはマンハッタンから車で約3時間のニューヨーク州北部に位置する

2020年初頭からのパンデミックを経て、都市部から郊外に移住してくる人や、農業自体に興味を持つ人も増えてきました。カントリーライフは今、トレンドになりつつあると言えるかもしれません。どこに住んでいたとしても、その場所のコミュニティについて理解するのはとても大切なこと。Sky High Farmが地域のコミュニティやフードシステムについての理解を深めるきっかけとなったら、とてもうれしいです。

 移転に向けて、より大きなスケールでプログラムを充実させていきたいと思っています。Sky High Farmが、僕たちの目指すミッションやメッセージを伝えるための本拠地となってほしい。アートは主観的なもの。ある人にとっては大きな価値があったとしても、興味がなくまったく価値を見出さない人もいる。その点、ファームにはより普遍的な価値とリアリティがあります。ある意味、自分の創造物としては、オブジェとしてのアートよりもアートらしいと言えるかもしれないですね。

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この10年ほどで約4万㎏の野菜と約2万7000㎏の食肉をニューヨーク州のフードパートナーを通じ寄付してきた
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若い世代のファーマーたちを中心に作業が進められる。2022年からはフェローシッププログラムも始動し、農業に興味のある人たちへの教育も行なっている

Profile

Dan Colen

1979年生まれ。Sky High Farm 501(c)(3)の設立者でSky High Farm Goodsの共同CEOおよびCCO。アーティストとしての作品が、ホイットニー美術館やスミソニアンハーシュホーン博物館などに収蔵されている。

Josh Bardfield

Sky High Farmの共同設立者でCOO。バード大学で政治学を専攻。ラテンアメリカの政治を研究するうちに公衆衛生に興味を持ち、中南米やアフリカなどへの支援を行うNGOのプロジェクトに携わったのちに現職へ。

ファームを支えるブランド、Sky High Farm Goods

農場経営の資金源であり、一般の人が ファームを応援できる手段でもある

2022年1月に本格始動したSky High Farmのプロジェクト「Sky High Farm Goods」。ダフネ・シーボルドはブランドの共同設立者であり、共同CEOとして組織を率いている。彼女は、長年コム デ ギャルソンとドーバー ストリート マーケットのPRとして働いていた。パンデミックを機にキャリアチェンジをしたいきさつと、ブランドのフィロソフィーについて聞く。

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――まずSky High Farmの設立者ダン・コーレンとの出会いについて教えてください。

ダフネ(以下D) 私がドーバー ストリート マーケットで働いていたときにダンから「Sky High Farmで作ったプロダクトを売ってくれないか?」と相談を受けたんです。当時彼が作っていたのは、ヴィンテージの古着にブランドエンブレムをつけてアップサイクルしたアパレル製品やファームで生産されたはちみつ、塩などでした。ニューヨークとロサンゼルスのドーバー ストリート マーケットでポップアップを企画し、売り上げの100%をファームに寄付したんです。それがダンたちと働くようになったきっかけですね。

――その後、どのような経緯でSky High Farmのチームに加入したのですか?

 2020年初頭から始まったパンデミックによって、いろんなことが変わりました。BLM(Black Lives Matter運動)もありましたね。自分自身も、そんな世界の状況を受け止め、もっと個人的に関心のあるストーリーを、ファッションを通じて伝えていきたいという気持ちが高まっていきました。そんな中、ダンがSky High FarmをNPO化するタイミングで、取締役会のメンバーとして私を選んでくれたんです。ファームの収益を得るためのエンジンとして、ファッションを基軸としたブランドを作ったらいいのではないかというアイデアが生まれ、加入することになりました。

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ダン・コーレン監修のもと、デザインチームによって手がけられた2023年春夏のカプセルコレクション。素材は可能な限り、リサイクルしたりデッドストックのものを使用したりしている。アーティストのアリー・ボーのエアブラシを使ったグラフィックにインスパイアされたハンドニットには立体的なフラワーや骨のモチーフが。透かし編みのニット素材を使ったポロシャツとブルマーのロマンティックなセットアップも。一部のアイテムはドーバー ストリート マーケット ギンザなど日本のストアでも展開を予定している
Photography: Quil Lemons

――ブランドのコンセプトはどのようなものなのでしょうか?

 私たちのブランドは利益のすべてがファームを運営する費用に充てられ、社会貢献に直結しています。従来型の「利益の○%を寄付」といったものではありません。消費者は当然、純粋に商品として魅力のあるものが欲しいですよね。それと同時に、何か意味のあるものにお金を使いたいとも思っている。でも、それらが両立するような商品って、少なかったと思うんです。私たちはデザインにおいてSky High Farmの活動をインスピレーション源にし、商品を通じてそのストーリーを伝えています。

これまでファームに興味を持ち、ボランティアに来てくれた方たちもたくさんいました。でも、ニューヨークシティから何時間もかけてファームまで来る時間はなかったり、多額の寄付は難しかったり、というケースも多い。フードシステムを改善する社会貢献プロジェクトとして、どうしたらもっと多くの人たちを巻き込めるだろうかと考えたとき、オリジナルブランドがあればより多くの人が参加できると思いました。ラッキーなことにダンと私にはアート界やファッション業界に通じる友人がたくさんいて、みんなが協力を申し出てくれました。私自身、15年間コム デ ギャルソンとドーバー ストリート マーケットで、川久保玲さんやエイドリアン・ジョフィさん(コム デ ギャルソン インターナショナルCEO)と働いてきた経験を活かしながらプロジェクトを推進しています。

ヴィンテージのアップサイクルなど、 思慮深いものづくりを実践

――デザインは誰が担当していますか? サステイナブルな取り組みはありますか?

 デザインはグループで手がけていますが、ダンがチーフクリエイティブオフィサーとして、すべてを監修しています。これまで、シュプリームのデザイナーが手がけるブランド、デニム・ティアーズや、コンバースなど、エキサイティングなコラボレーションも多く発表してきました。最新のコラボレーションはバレンシアガと行なったものです。バレンシアガのアーカイブスからデッドストックのデニムジャケットとシャツを提供していただき、私たちの友人であり写真家のライアン・マッギンレーによる写真をプリントしてアップサイクルしました。

ファッション業界に長く身を置いて感じているのは、いつも新しいものをコンスタントに追いかけていると、大量消費のサイクルにのみ込まれてしまう危険性があるということです。すでにたくさんのファッションブランドが存在する中、新たにブランドを立ち上げるにあたり苦心したのは、どのように思慮深く生産をしていくかということ。できるだけ新しい材料ではなく、ヴィンテージやデッドストックを使って、新しい価値を創造していくというのが私たちのサステイナビリティに対する考えのひとつです。

生産パートナーとしては、ドーバー ストリート マーケット パリの新進ブランド支援プログラムに参加しています。業界のエキスパートたちと協働しながら高いクオリティを保つことができているのもありがたいですね。

――販売のチャネルを教えてください。

 各国のドーバー ストリート マーケットをはじめ、ノードストロームやサックスフィフスアベニューのようなアメリカの百貨店、自分たちの直営サイトやSSENSEなどのeコマースを含め、現在では世界の約70拠点で販売しています。私たちのブランドはファームの資金調達のために立ち上げられているという大前提があるので、利益はファームに戻してもらうというミッションを、販売パートナーの皆さんには理解していただくのがとても大事なことです。

Profile

Daphne Seybold

Sky High Farm Goodsの共同設立者で、CEO兼CMO(チーフマーケティングオフィサー)。コム デ ギャルソンとドーバー ストリート マーケットで15年間PRなどを担当した経験を持つ。トロントと香港で育った。

日本で買えるアイテムをピックアップ!

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(右から)三日月とイチゴのキャラクターが抱き合っているような、プレイフルなブランドのマークを全面にプリント。
ブラウス¥24,200/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(Sky High Farm Goods)
アーティストのウィル・シェルドンとのコラボアイテム。背面にも大きなプリントが。
パーカ¥23,100/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(Sky High Farm Goods)
小花柄が可憐な印象。オーガニックコットンを100%使用。
ブラウス¥24,750/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(Sky High Farm Goods)
インタビューでダフネが言及している「デニム・ティアーズ」とコラボしたカプセルコレクションより、薄手のシャツコートとデニム地のパンツのセットアップ。キャベツに似た野菜、カラードグリーンやオクラなどのグラフィックがプリントされていて、インパクトたっぷり。
コート¥94,600・パンツ¥53,350/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(Sky High Farm Goods)