フリーのPRプランナー・ライターの小野寺真理子さんが、アートをコンセプトに軽井沢の美術館でウェディングを開催! 新緑が美しいガーデンでのカクテルパーティやパリで行ったフォトウェディングの展示など、ふたりが作り上げた独自のスタイルにフォーカス。

Profile:小野寺真理子さん フリーライター・PRプランナー。2023年3月21日、ビデオグラファーの小野寺憂貴さんと結婚。2024年5月18日に「normally(ノーマリー)」プロデュースのもと、軽井沢の美術館にてゲスト約60名を招いたウェディングパーティを実施した。ふたりが運営するYouTubeチャンネルでは、夫婦のライフスタイルやウェディングの様子などを公開中。

美術館を一棟貸切に。 小野寺真理子さんののタイトルイメージ

美術館を一棟貸切に。 小野寺真理子さんの軽井沢・アートウェディング【ハッピーストーリーvol.94】

フリーのPRプランナー・ライターの小野寺真理子さんが、アートをコンセプトに軽井沢の美術館でウェディングを開催! 新緑が美しいガーデンでのカクテルパーティやパリで行ったフォトウェディングの展示など、ふたりが作り上げた独自のスタイルにフォーカス。

Profile:小野寺真理子さん フリーライター・PRプランナー。2023年3月21日、ビデオグラファーの小野寺憂貴さんと結婚。2024年5月18日に「normally(ノーマリー)」プロデュースのもと、軽井沢の美術館にてゲスト約60名を招いたウェディングパーティを実施した。ふたりが運営するYouTubeチャンネルでは、夫婦のライフスタイルやウェディングの様子などを公開中。

 

パリが着想源。夢をかなえたウェディング

ハネムーンを兼ねたパリでのフォトウェディングを計画
ふたりが描くイメージを求めてシチュエーションを探したというパリでのウェディングフォト。撮影にはウェディングプランナーのChieさん、フォトグラファーの西山さんが同行した。

ホテルの広報を経て、フリーランスのライターやPRとして活動する真理子さんとビデオグラファーの憂貴さんが出会ったのは、2022年のこと。ともにフランスでの留学経験があり、デザインや建築が好きだったふたりはすぐに交際へ発展し、同棲をスタート。同棲から3ヶ月後、ふたりが結婚を決意したきっかけは、憂貴さんが会社員からフリーランスへの転身を決意したこと。

憂貴さん:「退職を決めたその日の帰り道に、ビデオグラファーとして独立することを考えました。その日の晩に結婚しようと伝え、彼女は泣きながら承諾をしてくれたんです」。 

ポジティブな決断から、結婚への道を踏み出したふたり。ふたりのルーツであるパリにちなみ、ハネムーンを兼ねたパリでのフォトウェディングを計画。その後に軽井沢の美術館で「ART HOME WEDDING」をテーマに、カジュアルなムードのパーティを実施。パリでの写真展示や自作のパンフレット等のアイテム、プログラムの構成に至るまで丁寧に作りこんだ、ふたりならではのクリエイションに注目したい。
 

 

アート体験を堪能する、美術館の贅沢な一日

季節感を見るために、挙式日のちょうど1年前にロケハンを実施。この頃に咲く花の種類や日の入り方などを確認してイメージを膨らませた。
季節感を見るために、挙式日のちょうど1年前にロケハンを実施。この頃に咲く花の種類や日の入り方などを確認してイメージを膨らませた。

イベントが縁で知り合ったという「normally」のChieさんとの初回打ち合わせで提案されたのは、軽井沢町に位置し、浅間山を望む美術館。欧州を彷彿させる建物と手入れの行き届いた美しいガーデンに心惹かれ、すぐにロケハンへ出かけたのだそう。

「フランスの片田舎に来たような、まさに夢のような理想の場所! ふたりの自邸のようにも見える、そんな素朴な雰囲気も好みでほぼ即決でした」。 

新幹線が遅延しながらも駆けつけてくれたゲストたち。全員の到着を待って、パーティをスタートした。
新幹線が遅延しながらも駆けつけてくれたゲストたち。全員の到着を待って、パーティをスタートした。

挙式を行ったのは、2024年5月。当日は軽井沢らしい爽やかな気候に迎えられ、一日がスタート。続々とゲストが到着する中、ふたりが自らガーデンに立ちゲストをお出迎え。初めにふたりとのコミュニケーションを取ることで、ゲストたちの笑顔もあふれてリラックスしたムードに。

ウェルカムドリンクで用意したのは、ピンクの色合いがキュートな2種類のカクテル。
イタリアのスパークリングワイン・プロセッコをローズウォーターで香りづけしたカクテルは、「プロセッコ・ロザート」とネーミング。

ウェルカムドリンクで用意したのは、ピンクの色合いがキュートな2種類のカクテル。6月頃にガーデンに咲くバラにちなみ、ローズウォーターをカクテル仕立てに。さらにこの後も、提供する時間帯によってアルコールドリンクの種類をチェンジ。車で参列する人や、アルコールが苦手な人にも飽きのこないラインナップを用意した。

ゲストの到着前は、両家とのファーストミートを。家族と一緒に優しい時間を過ごした。
ゲストの到着前は、両家とのファーストミートを。家族と一緒に優しい時間を過ごした。

オリジナリティあふれる「夫婦展」を館内で開催!

プリントからパネルに貼る工程まで、全てふたりの手作業。展示したパネルは51枚にのぼった。
プリントからパネルに貼る工程まで、全てふたりの手作業。展示したパネルは51枚にのぼった。

受付をすませたゲストが通るのは、フォトグラファーの西山勲さん、ウェディングプランナーのChieさんが同行したパリでのウェディングフォトを展示した「パリ前撮り展」。写真のほか、パリで購入したグラス、ウェディングリングなどをディスプレイ。夫婦の個展のような雰囲気でゲストの目を楽しませた。また、ブーケや会場装飾までトータルで担当したのは、代々木上原のフラワーショップ「Whole(ホール)」の綱川禎子さん。 

「フラワーアレンジメントの教室に通うくらいお花が大好きで、綱川禎子さんはずっと憧れだったアーティスト。個性を爆発させてほしいとお願いしましたが、当日綱川さんの世界観が広がる会場を見たときは感動しました」。 

ウェディングリングはシハラのオーバルリング。表面は、年月が経つほど表情が変化するシルク仕上げに。
ウェディングリングはシハラのオーバルリング。表面は、年月が経つほど表情が変化するシルク仕上げに。

フレンチを堪能するくつろぎの祝宴

ゲスト同士の顔が見えるように花の高さを配慮したという、絶妙なディスプレイ。
ゲスト同士の顔が見えるように花の高さを配慮したという、絶妙なディスプレイ。

子どもが庭を走り、ゲストの笑い声が響く自由なムードの中で、パーティがスタート。リズミカルに配された装花で心が躍る空間演出は、装花担当のWholeの綱川さんによるもの。綱川さんとふたりが布から選んだというグリーンのクロスに合うように、オレンジとバーガンディカラーの装花が美しく並んだ。 

ふたりの専用席は用意せず、新郎新婦がゲストと一緒に会話を楽しんで。
ふたりの専用席は用意せず、新郎新婦がゲストと一緒に会話を楽しんで。
真理子さんがそのおいしさに感動し、以前より通っていたという「naturam」の料理に舌鼓。
真理子さんがそのおいしさに感動し、以前より通っていたという「naturam」の料理に舌鼓。

パーティに彩りを添えたのは、二子玉川にある一軒家レストラン「naturam(ナチュラム)」の杉浦シェフによるフレンチ料理。美しく盛りつけられた料理は、一皿ずつがまるで芸術品のよう。

「プレパラージュ」のコンセプチュアルなドレスは、デザイナーに相談し辿り着いた一着。
「プレパラージュ」のコンセプチュアルなドレスは、デザイナーに相談し辿り着いた一着。

パーティでのドレスは、日本人の女性デザイナーが手掛けるドレスブランド「プレパラージュ」。上質なシルク素材、くるみボタンなど、個性あふれるディテールを備えながら、程よく力の抜けたウェディングスタイルを完成させた。

テーブルにはゲストそれぞれのイニシャルを刺しゅうしたナプキンをセッティング。パリで撮影した写真の裏にはふたりからのメッセージが。
テーブルにはゲストそれぞれのイニシャルを刺しゅうしたナプキンをセッティング。パリで撮影した写真の裏にはふたりからのメッセージが。

セレモニー&カクテルパーティで幸せな時間を満喫

セレモニーでは「ニュアンス」のドレスにチェンジ。シンプルなデザインの秀逸さが際立つ、洗練された一着。
セレモニーでは「ニュアンス」のドレスにチェンジ。シンプルなデザインの秀逸さが際立つ、洗練された一着。

コース料理を楽しんだ後、パーティ終盤に行ったのはガーデンでの人前式。お互いへの想いを綴る手紙を読み上げるほか、両家の両親にマイクを渡し、ふたりへの祝福の言葉を贈るワンシーンも。

チーズケーキやシュークリームが並んだワクワクするテーブル。スイーツだけでなく、オリジナルカクテルも「バウンダリー」が提供。
チーズケーキやシュークリームが並んだワクワクするテーブル。スイーツだけでなく、オリジナルカクテルも「バウンダリー」が提供。

日が暮れ始める時間帯に行われたのは、ガーデンでのカクテルパーティ。海外のウェディングパーティのように心地よい音楽と色鮮やかなデザートが並び、ドリンクを楽しむスタイルに。鎌倉のケーキショップ「バウンダリー」による、見た目にもキュートなお菓子にゲストからも歓声が!

ドレスに合わせてヘアスタイルも変化。無造作なウェーブで、ナチュラルな印象に仕上げた。
ドレスに合わせてヘアスタイルも変化。無造作なウェーブで、ナチュラルな印象に仕上げた。

カクテルパーティでは、挙式で着用したドレスにオーガンジーのトップスをレイヤード。SaboraMiで購入した「ARC objects」の陶磁器製のピアスをコーディネートのアクセントに。

強い絆が導く、ふたりの新しい未来

「選ぶものや感性が本当に近いと感じた」と語るふたり。準備期間での喧嘩は全くなかったそう。
「選ぶものや感性が本当に近いと感じた」と語るふたり。準備期間での喧嘩は全くなかったそう。

「結婚式というものが、こんなに両親との絆を深めるものだとは、想像していなかった」と振り返る真理子さん。自らが両親にインタビューし、憂貴さんが動画を撮影・編集したプロフィールムービーの制作を通して、家族の思い出を振り返る貴重な時間を過ごしてきたのだとか。 
「ふたりで作り上げたことで、これからも一緒に挑戦し続けられると自信が持てました」と、憂貴さん。
今後はふたりの得意分野を増やしてペアで活動も考えているそう。ライフスタイルを発信するふたりの進化が、ウェディングを通してさらに強まり、今後未知なる出会いが待っていそうだ。

[WEDDING DATA]
プロデュース:ノーマリー 食事:ナチュラム デザート、ドリンク:バウンダリー ドレス:プレパラージュ 、ニュアンス ヘア&メイク:堀田朋子 写真:西山勲 ブーケ・装飾:ホール