おしゃれな人はウェディングリングをどう選んでいる？ ファッションを楽しむモードな3人の、ジュエリースタイルを調査。冬の着こなしが華やかになる、コーディネートテクニックもぜひ参考にして。前回の「ウェディングリングSNAP」連載はこちら
01／マニッシュルックが際立つマチュアなリングスタイル
バイヤー・ディレクター 和田麻里子さん（＠mariko.wd）
セレクトショップ・トゥモローランドのバイヤー、ジュエリーブランドディレクターを務める傍ら、自身のジュエリーブランド「リューク」を設立するなど、ジュエリーのプロとして活躍中の和田さん。仕事柄、日々たくさんのリングを着けるという和田さんのマリッジリングはカルティエのシグネチャーであり、タイムレスな魅力を持つ「1895 ウェディング リング」。記念日などの大切な日に、少しずつ揃えることを意識してミニマムなデザインをセレクトした。
和田さん：「夫の赴任先の台湾へ旅立つ前に選んだのが、このカルティエのリング。着け心地がよくて、存在感もありながら厚みや幅感も絶妙！ 毎日着けている一本です」。
和田さんの左手を印象付けるのは、繊細なレースのデザインが目を惹くハムのリングをアクセントにしたレイヤード。結婚10年目のアニバーサリーに手に入れたハムのローズカットのソリテールリングに加え、出産の記念には同じくハムで“永遠の愛の証”といわれる月桂樹がモチーフのリングを購入。カルティエのマリッジリングとともに、この3本を薬指に着けるのが日課だ。
「他にリングの定位置が決まっているのは、小指と人差し指。ハムのレースリング２本と、メティエのマルチストーンリングを重ね着けしています。自分の独立記念には、同じくハムで、ホワイトゴールドとイエローゴールドのコンビが美しいレースリングも購入したので、左手は“ハムコレクション”になっています（笑）」。
この日はマニッシュなブラックルックを披露してくれた和田さん。ネックレスは自身がディレクターを務める「リューク」のゴールドネックレスが絶妙なアクセントに。
「今シーズン一目惚れした、ドリス ヴァン ノッテンの赤いファーサンダルを愛用中。最近集めているゴールドのチェーンネックレスを重ねづけして、エレガントな雰囲気を演出しました」。
さらに首元はゴールドのチェーンネックレスを重ねづけすることで、ブラックスタイルが今っぽくアップデート。カラフルなデルフィナ・デレトレズのストーンピアスをアクセントに、さりげなくエレガンスが漂うムードに仕上げた。
02／手元に幸せを運ぶアーティな色石がアクセント
73 Showroom プレス 河野なみこさん（＠namikokono）
マリハやカオスなどのPRを手掛ける河野さんがパートナーと出会ったきっかけは「本気の婚活」。出会って１週間で交際、6か月後の2020年4月に結婚というドラマティックな展開を迎えたふたりには、リングにも素敵なストーリーが！
河野さん：「彼に巡り会えたことに満足して、最初は指輪も考えていなくて。でも形だけでも残そうかと、軽井沢でふたりきりで挙式をすることに。挙式をするなら指輪も必要だよねと、なぜか形にこだわり出した夫の提案で、リングを探しに行くことになったんです（笑）」。
新型コロナウイルス感染が急速に拡大した2020年、ふたりがリング選びに出かけたのは、緊急事態宣言が実施される前日。営業時間は18時まで、そして明日からクローズするというジュエラーを何店舗か回るなかで、ぴったりと指にはまったのがハリー・ウィンストンのリングだった。
「接客も素晴らしく、いつか欲しいなとは思いつつも、自分にはまだ早い……と思い別の店舗へ。すると17時45分頃、夫が急にトイレに行くと言って、しばらく音信不通状態に。やっと連絡がついた夫の居場所は、ハリー・ウィンストンのショップ。汗だくになってリングを買いに走ってくれた夫の優しさに、感動しました」。
普段はシックでミニマルなコーディネートを得意とする河野さん。リングのレイヤードでは「カラーストーン×ゴールド×ダイヤモンド」のバランスを意識しているそう。ジュエリーを購入する際はイエローゴールドで揃え、統一感を持たせるのがマイルールだ。
また、河野さんが結直前に手に入れ、最近またお守りとして身に着けているのが“自己愛”を意味するマリハのローズクォーツのリング。
「石と出合い、自分の時間を大切にするように変化したことで、結婚に導かれたのではないかと思っています。また、夫に小言を言いたい時にリングをさすると、優しい言葉に変換される気がしています（笑）」。
今回河野さんが披露してくれたコーディネートのポイントは、シーニュのニットプルオーバー。ゴールドのアクセサリーに、モダンなウッドバングルを重ねて手元にアクセントを持たせた。
「手で縫い付けられたポンポンと、ウッドのバングルでクラフト感のあるムードにしました。ほっこりしすぎないように、手元はシンプルにゴールドベースでミニマルにまとめています」。
03／年齢を重ねても楽しめるエターナルなデザイン
JANE SMITH デザイナー 和井田多佳さん（＠waiko1125）
大人の女性がデイリーに着られる、モダンで気品あるジェーンスミスのデザインを手がける和井田多佳さん。2013年にジョンメイソンスミス・ブランドディレクター吉田雄二さんと約4年の交際を経て結婚。2014年には吉田さんとともにジェーンスミスを立ち上げた。
昔からカルティエのイエローゴールドが好きで、少しずつコレクションしていたという和井田さんのマリッジリングは、シンプルな「1895 ウェディング リング」。お揃いでイエローゴールドのリングを選び、お互いに贈り合ったそう。
和井田さん：「本当にシンプルだけど、すべてが完璧なバランス。歴史あるブランドは流石だなと思わせるリングです。彼もデザインを気に入って、ホワイトゴールドを後日購入して重ね着けを楽しんでいます」。
エンゲージメントリングは、友人が紹介してくれた宝石商でオーダーしたもの。菱形で2段型にデザインされ、トップのダイヤモンドが際立つ存在感のある仕上がりとなった。またリングが完成した日には、彼からのサプライズプロポーズが！
「実はこの日は、私が企画した彼の誕生日パーティー当日。お互いにサプライズを用意して、友人たちにも結婚を祝ってもらえた特別な時間になりました」。
今季はいつも以上にジャケットスタイルが気分という和井田さん。今回はブランドでネクストブラックカラーとして打ち出している、グレーカラーのウールカシミアを使い、トラッドなムードを漂わせるルックを見せてくれた。
「ジェーンスミスの袖部分だけのアラン編みのニットをストール代わりに羽織りました。もちろん袖を通しても着れるユニセックスアイテムです」。
