おしゃれな人の気になるブライダルリング事情を調査。デザインと実用性の両面で選ばれた一生ものはどれもリアルに参考になるはず。偶然にもシャツスタイルで揃った春本番のコーディネートも合わせてチェックして。前回の「ウェディングリングSNAP」連載はこちら
01/タイムピースと結婚指輪、2つの名品をモダンなムードで
MANHOOD ディレクター AIさん(@__a__i__m__)
モードなファッションラバーが足繁く通う南青山のヘアサロン「MANHOOD」でディレクターを務めるAIさんは、仕事柄、普段も身に着けられるカルティエのエンゲージメントウォッチという選択を。日々を共に積み重ねていくブライダルジュエリーは、何年経っても飽きがこないオーセンティックなデザインであることを基準にセレクトしたそう。
AIさん:「以前から憧れていた『タンク』シリーズを数種類、試着してみました。その結果、いちばんしっくりきたのが『タンク フランセーズ』。トレンドに左右されないタイムレスな趣が気に入っています。手元のコーディネートは大小異なるリングでリズムを作り、バランスよく配置することを意識しています」。
こちらのエンゲージメントウォッチが贈られたのは、ふたりで訪れた旅行先。夕食中にふと席を外したパートナーが、ウォッチケースと花束を手に抱えて戻り、プロボーズしてくれたとか! 10年来の友人から恋愛関係に発展し、結婚に至るまではとても自然な流れだったそう。
結婚指輪はいくつかのジュエリーショップを巡って、腕時計と同じくカルティエに。「『1895 ウェディング リング』は、自分たちのライフスタイルに寄り添ってくれるシンプルさが決め手でした。小さな一粒のダイヤモンドがさりげなく輝き、目に留まるたびに“永遠の絆”という石言葉を思い出させてくれます」。気の合う仲間から、なんでも話せるパートナーになったふたりの関係にもマッチすると感じたのだとか。
普段からサロンワークに適したフィット感のあるトップスを選んでいるAIさん。きちんとしたムードの中に、さりげなくウィットを効かせたデザイン性の高いシャツは、自身にとってユニフォームのような存在だとか。「今のお気に入りは、肩や身頃を立体的に縫い合わせたプロトタイプスの一枚です」。
ハーフ丈のニットパンツやシアーソックスで全身をタイトなシルエットにまとめつつ、ボリュームシューズを取り入れることで、この季節だけのメリハリのある装いを披露してくれた。
02/同色でミニマルにまとめる個性豊かなストーリー
アートディレクター・グラフィックデザイナー 田熊佑衣さん(@audreyui)
アパレルやジュエリーブランドを中心に、ヴィジュアルディレクションやグラフィックデザインなどを幅広く手がける田熊佑衣さん。春の装いに選んだのは、数年前にヴィンテージショップで購入したという柔らかい肌触りのシルクシャツ。やさしいベージュと黒基調でまとめたミニマルさが、繊細なジュエリー使いを引き立てる。
田熊さん:「洋服もアクセサリーも、普遍的なアイテムをベースにその時々の気分を足していくスタイルです」。左手の薬指には、マリッジリングと“婚約指輪のようなもの”と話す華奢なリングを重ねづけ。
「細いゴールドの指輪は交際1年記念にプレゼントしてもらったもの。いつかこの人と結婚するんだろうなと感じて以来、12年間つけ続けているので婚約指輪だと思っています(笑)。もともとあった小さなダイヤモンドがある日ポロッと取れてしまったのですが、より滑らかになったこの形もいいなと。もちろん、そのダイヤモンドも大切に保管しています」。
結婚式を控えた時期、パートナーとともに銀座で探し始めたマリッジリングは最終的に東京発のジュエラー、アベリに行き着いた。「デザイン事務所に勤めていた頃、制作に携わったブランドで、ものづくりの姿勢やコンセプトに惹かれていたこともあり即決でした」。インスピレーションを意味する“第6感”に着想を得て6つのダイヤモンドが配され、田熊さんの仕事内容にもぴったり。
頭の中をクリアにしておきたい作業中は、写真のように極力シンプルな仕上がりに。今回は祖母から受け継いだクラシカルなパールのリングで、左右のボリュームを調整して。
2本のウェディングリングを軸に、肌なじみのいいイエローゴールドが特にお気に入り。気になるラインナップは、手彫りで言葉が刻まれたララガンのリングや、友人が作っているというノムグで購入した艶やかなムーンストーンのリングなどが定番だ。
「質感やシルエットが美しいと、手元から心身が整うような気がします。静かだけれど内なる情熱が感じられて、どんなアイテムとも調和してくれるのが理想。ものづくりの背景や人柄に共感したリングを身につけることは、クリエイションの刺激にもなっています」。
03/堅実なデザインと遊び心あるフォルムをミックス
PR 金竹麻姫さん(@kinchikuasaki)
プライベートのスタイリングや旅先の風景など、等身大で気取らないインスタグラムの発信も目が離せないPRの金竹さん。場所もファッションアイテムも、上品で温かみが感じられるものが好きという彼女は、カルティエに狙いを定めてリング選びをスタート。
金竹さん:「昔から手元にはジュエリーをつけないタイプだったので、ウェディングリングへの憧れは人一倍ありました。エンゲージメントリングとしていただいた『1895 ソリテール リング』が、実は左手につけた初めての指輪なんです」。
そしてマリッジリングで悩んだのはリング幅だったそう。いくつか試着し、手にマッチする「1895 ウェディング リング」のいちばん華奢なシルエットに決めたのだとか。
今回披露してくれたのは、カルティエのダイヤモンドをあしらったリングに合わせて、大人のシックな装いに。エレガンスが漂うプリーツスカートやヒールのサンダルをセット。透け感のあるシャツや軽やかな足元で春らしい抜け感を生んでいる。
パートナーとは約4年の交際を経て結婚したという金竹さん。クリスマスの夜、レストランでの食事の後にプロポーズを受けたのだとか。「西麻布にある老舗のフレンチレストラン『ビストロ ド ラ シテ』で。とても温かい雰囲気のお店で、スタッフの方も一緒になって喜んでくれたのがうれしくて、忘れられない思い出です」。
爪のおしゃれも気分で楽しむ金竹さんにとって、ネイルをオフしている期間も手元を華やかに演出してくれるイエローゴールドはお気に入りのポイント。「日頃から身につけるマリッジリングがシンプルだと、コーディネートの幅も広がる! オブジェのような存在感のあるフォルムやトレンドの花モチーフなど、重ねることでスパイスになるようなリングで手元のコーディネートを楽しんでいます」。