【エルメス】【ブシュロン】など、おしゃれな人が楽しむ夏のジュエリースタイルを拝見【ウェディングリングSNAP vol.21】

手もとからおしゃれな人は、ウェディングリングに何を選び、どう身につけている? モードラバー3名のスタイルをキャッチ。

手もとからおしゃれな人は、ウェディングリングに何を選び、どう身につけている? 今回は「studiolab404.com」ディレクターのMONETさん、ジュエリーブランド「ハイコラソン」デザイナーの川上裕美さんなど、ジュエリー使いに定評のある3人をキャッチ。本格的な夏に向け、参考にしたいヒントが見つかるはず。前回の「ウェディングリングSNAP」連載はこちら

01/個性派でそろえた手もとに馴染むエルメスのマリッジリング

フリーランス PR 知久友里恵さんのマリッジリングはエルメスで。
オーバーサイズのTシャツは、袖をラフに捲ることでよりこなれた印象に。Tシャツ/ソフ デニムパンツ、ベルト/シールーム・リン シューズ/トゥデイフル バッグ/アヤカワサキ

フリーランス PR 知久友里恵さん(@chiku_yurie

シールームリンをはじめとするブランドのPRのほか、モデルやインスタグラマーとしても活動し、SNSでの等身大の発信に注目が集まる知久友里恵さん。本格的な夏を意識した着こなしは、爽やかなホワイトで統一。昔から好きだというカジュアルなスタイルをベースに、デニムに白を選ぶことで、モードな雰囲気に着地させた。

知久さん:「長らくショートだった髪が伸びてきて結べるようになり、ここ最近はトレンドのヘアバンドにも挑戦しています」。肩の力が抜けたラフなコーディネートながら、メタルフレームのアイウェアや手もとのジュエリーなど、ソリッドな質感の小物を組み合わせて大人のリラックススタイルに。

エルメスの「ウェディングリング PM」に惹かれたそう
上段:左から ダブルリング/ロン、パピエ 時計/カルティエ 下段:左から リング/ガガン マリッジリング/エルメス

そんな彼女のパートナーとの馴れ初めを聞いてみると、運命的なストーリーが。

「出会いは東京でしたが、互いに茨城県出身であったことや、私の母と弟の誕生日が偶然にも彼と一緒だったことなど、複数の共通点に縁を感じ、交際に発展しました」。そして妊娠をきっかけに、2016年3月に結婚に至ったそう。

「当時は指輪の購入予定がなく、マリッジリングを迎えたのも約2年前。結婚記念日と誕生日が近いことや、長男の小学校入学の時期も重なり『シンプルなリングも素敵な1本を持っていたい!』と思い始め、結婚から7年越しに購入しました」。
そして選んだのは、エルメスの「ウェディングリング PM」。場面を問わずに身につけられる点や、手持ちのリングと組み合わせてもスッと馴染む汎用性の高さにも惹かれたのだとか。

大ぶりのリングをバランスよく配置。左手:時計/カルティエ(人差し指)リング/パピエ(薬指)マリッジリング/エルメス(小指)ガガン 右手:(薬指・小指)ダブルリング/ロン
大ぶりのリングをバランスよく配置。左手:時計/カルティエ(人差し指)リング/パピエ(薬指)マリッジリング/エルメス(小指)ガガン 右手:(薬指・小指)ダブルリング/ロン

「歪みやうねりのあるような、ひと癖あるフォルムのリングが好き」と話す、知久さんの普段のジュエリースタイル。少数精鋭でありながら有機的なシルエットのリングでそろえることで、マリッジリングの正統なルックスが際立っている。

「ウェディングリングには他の指輪を重ねづけせず、左手の薬指は一点主義。これから先、もっと年を重ねていった自分の手とリングの見え方がどう変化していくのか、そんな視点も持ちながら一生ものと楽しくつき合っていけたらと思っています」。

02/デイリーに彩りを添えるイエローゴールドが相棒

「studiolab404.com」にて、洋服からジュエリーまですべてのバイイングを担当する長濱さん
フリルカラーとのバランスを考え、顔まわりはミニマルなピアスをセット。シャツ/バンゾー ショートパンツ:アワー レガシー ワークショップ×エンポリオ アルマーニ 左手:(人差し指)リング/ヴィンテージ(薬指・上)エンゲージメントリング/ヴィンテージ(薬指・下)マリッジリング/ブシュロン

studiolab404.com オーナー&バイヤー/ディレクター 長濱萌音さん(@monet_express

注目のブランドの新作をはじめ、レイヤードしやすいヴィンテージも多く取りそろえる「studiolab404.com」。洋服からジュエリーまですべてのバイイングを担当する長濱さんの手もとには、艶やかな18Kイエローゴールドのウェディングリングが輝く。

長濱さん:「デザイナー&パタンナーとして活動するパートナーとの出会いはパリのショールーム。そのうち意気投合し、お互いに仕事柄アンスケジュールなことも理解し合えたことが大きく、交際して約半年で婚約しました。しばらくは事実婚関係を結んでいましたが、今年の1月23日、『123GO』の勢いで結婚したんです(笑)」。

マリッジリングは、ブシュロンの店舗にふたりで足を運んで購入。2つの輪を重ねたデザインが結婚の結びつきを表現する「ゴドロン リング」は、自分らしい18Kイエローゴールドをチョイス
ネイルの赤が差し色に。左手:(人差し指)リング/ヴィンテージ(薬指・上)エンゲージメントリング/ヴィンテージ(薬指・下)マリッジリング/ブシュロン

エンゲージメントリングは、普段のジュエリースタイリングにも取り入れやすいという点から、自店で扱っていたヴィンテージのソリテールリングをリクエスト。

日頃から重ねづけを楽しんでいるというマリッジリングは、ブシュロンの店舗にふたりで足を運んで購入。2つの輪を重ねたデザインが結婚の結びつきを表現する「ゴドロン リング」は、プラチナとピンクゴールドも展開されているモデルだが、より自分らしい18Kイエローゴールドをチョイス。ちなみにパートナーはヴィンテージのバンドリングを選び、互いに日常使いしやすいものを身につけているそう。

トレンドのローライズ×膝下丈のシルエットを満喫。シャツ/バンゾー ショートパンツ:アワー レガシー ワークショップ×エンポリオ アルマーニ ソックス/studiolab404.com
トレンドのローライズ×膝下丈のシルエットを満喫。シャツ/バンゾー ショートパンツ:アワー レガシー ワークショップ×エンポリオ アルマーニ ソックス/studiolab404.com シューズ/ルメール 右手:(人差し指)リング/ヴィンテージ

「手もとのジュエリーはたっぷりとスタッキングする日も、さらっと数本だけの日もありますが、この日は後者」と長濱さん。ブラウンやベージュなどの落ち着いた配色に映えるジュエリーは、少数で華やかに仕上がるイエローゴールドをセレクト。

首もとのフリルとクロップド丈のコントラストが効いたシャツに、旬のバミューダパンツを合わせ、ワンツーコーディネートを新鮮に。「楽に過ごせるアイテムを手に取りがちな夏こそ、上品なデザインやディテールを取り入れて、できるだけクラシックに着こなしたいです」。

03/代々受け継いだ1本を自分らしい結婚指輪にアレンジ!

ジュエリーブランド・ハイコラソンのデザイナー、川上裕美さんの手もとで輝くのは、自分好みにカスタムメイドしたオリジナリティあふれるウェディングリング
華奢なリングは常に着用。外出時の気分に合わせて大ぶりのリングを重ねている。左手:(中指・上から)リング/ともにハイコラソン(薬指)エンゲージメントリング・マリッジリング/ともに装身具LCF(小指)リング/づづ、バングル/ハイコラソン 右手:(中指)リング/ハイコラソン(薬指)リング/づづ(小指)リング/ハイコラソン

Hi-CORAZON デザイナー 川上裕美さん(@mingos_hi)

アヴァンギャルドなデザインが人気を博すジュエリーブランド・ハイコラソンのデザイナー、川上裕美さんの手もとで輝くのは、自分好みにカスタムメイドしたオリジナリティあふれるウェディングリング。

川上さん:「2017年1月に、長くおつき合いしたパートナーが北海道へ転勤に行くタイミングで結婚を決めました。当時はハイジュエリーにあまり関心がなかったし、薬指にずっと同じリングが固定されることに抵抗があって、結婚指輪の存在自体に後ろ向きでした(笑)」。

そんな川上さんの心を動かしたのは、人生の節目を迎えた記念として父から贈られた、祖父の形見の印台リング。「祖父が大好きだったので、そのリングを受け継ぎたいという気持ちが生まれ、背中を押されました」。

母から譲り受けたトリニティを婚約指輪に重ね、ゴールドのグラデーションを楽しむのが最近のお気に入り。上から:リング/カルティエ エンゲージメントリング・マリッジリング/ともに装身具LCF
母から譲り受けたトリニティを婚約指輪に重ね、ゴールドのグラデーションを楽しむのが最近のお気に入り。上から:リング/カルティエ エンゲージメントリング・マリッジリング/ともに装身具LCF

受け継いだ形見をもとにしたマリッジリングは、信頼するハンドメイドのジュエリーショップ「装身具LCF」にリメイクを依頼。凹凸が風合い豊かな槌目を施して艶を抑え、肌に馴染むフラットなルックスに仕上げた。

時を同じくして、エンゲージメントリングも同店でオーダー。ダイヤモンドが浮遊しているかのようなデザインは、石座の枠も極限まで薄く仕上げることで実現したそう。22Kイエローゴールドとプラチナのドッキングが、ゴールドとシルバーをミックスする普段のスタイルにマッチして、うれしいポイントなんだそう。

「年を重ねるごとに、歴史あるブランドのオーソドックスなジュエリーにも自然と心惹かれるようになってきました。とはいえ、きれいにまとまりすぎないよう、自身のブランドのボリュームやインパクトのあるアイテムを重ねて遊び心は忘れないよう心がけています」。

トップス/コス ハーフパンツ/ホワイトサンド シューズ/ラ マヌアル アルパルガテラ バッグ/オールドジョー
トップス/コス ハーフパンツ/ホワイトサンド シューズ/ラ マヌアル アルパルガテラ バッグ/オールドジョー

「ジュエリーや小物が映えるシンプルなスタイルが落ち着く」と語る川上さん。最近はダークトーンのトップスともバランスの取りやすい軽やかなハーフパンツが気分なのだとか。

「ハーフパンツはメンズアイテムですが、後染めで柄を施した綿麻のファブリックや、今年らしく腰の低い位置ではける台形のシルエットも気に入っています」。タッセル付きバッグやエスパドリーユでトライバルなムードを気負わず取り入れ、リラックスした着こなしを披露してくれた。