三者三様・初夏のジュエリースタイリング【おしゃれな人の結婚指輪】【ウェディングリングSNAP vol.15】

人生のターニングポイントで手に入れたウェディングリングには、愛に満ちた自分だけのストーリーが詰まっている。今回はバイヤーやPR、デザイナーと、それぞれに異なる視点を持つおしゃれプロの手元にフォーカス。ジュエリーの上手な取り入れ方はもちろん、初夏の着こなしにおけるヒントも満載!前回の「ウェディングリングSNAP」連載はこちら 

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01/ふたりで創りあげる唯一無二のリング

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リング・ブレスレット/ナオトコジマ

yolデザイナー・フリーランスPR 小嶋楓子さん(@_fukoo

バッグとジュエリーを展開する新進ブランド「yol」。デザイナーの小嶋楓子さんは、彫金師であるパートナーと7年間の交際の末、2024年4月に結婚したばかり。ジュエリーを生業にするカップルの気になるウェディングリング事情は?

小嶋さん:「あえて本数を減らして指に余白を作ることで、ひとつひとつのリングの個性を際立たせるのが最近の気分です。さりげない存在感の結婚指輪を含め、すべて彼が手掛ける『Naotokojima』のアイテムで揃えました」。
左手には、シンプルなマリッジリングともなじむ、大ぶりのタイガーアイが目を引く。ゴールドに近い色味の天然石で、ぐっと統一感のある手元へ。

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アートピースのような造形が目を引くラインナップ。ネックレス・ブレスレット・リング/ナオトコジマ

マリッジリングの制作は、いちばん信頼できるパートナーに委ねた。「まずはふたりでじっくりデザインを考えて、数十年後の自分たちの手にもなじむよう、ほどよい膨らみとボリュームを出すことに。とはいえ生活に支障はないか、ベストな厚みは何ミリなのか、数日間サンプルを着けたまま過ごして、試行錯誤を繰り返したのもよい思い出です」。

現在の小嶋さんの薬指には、最終形まで辿り着いたサンプル段階のリングが。パートナーが抱えている仕事が落ち着き次第、18Kゴールドの完成品が仕上がる予定。「楽しみでしょうがないです」と、期待に胸を膨らませたコメントも。

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ワンピース/コズミックワンダー 腰に巻いたブラウス/ヘンリック ヴィブスコフ シューズ/へリュー バッグ/ヨール

ストレスフリーに過ごせるノースリーブやワンピースなど、解放的なファッションが楽しい季節。この日の着こなしは、ミニマルなアイテムながらも単調にならないよう、ジュエリーや小物でアーティスティックな印象に。

「腰に巻いた総柄のブラウスは、ブラックドレスのアクセントに。まだ少し肌寒さが残る夜はさっと羽織って、ちょっとした防寒対策にもなり実用性もばっちりです」。

02/多彩なレイヤードで色合わせをもっと楽しく

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上から:マリッジリング・エンゲージメントリング/ティファニー

フリーランスPR・コンサルタント 水口絢詠さん(@ayae__m

ファッション関連に加え、ホテルや旅行分野にも携わるフリーランスPRとして活躍、私生活では2児の母でもある水口絢詠さん。交際1年の記念日に訪れた海外のビーチで、ティファニーの婚約指輪を差し出されてプロポーズを受けたのは、2012年のこと。「昔から漠然とブルーの箱に白いリボンが添えられたような、王道のウェディングリングに憧れがありました(笑)」と語る水口さんは、そんなロマンティックなシチュエーションにもグッときたのだそう。

エンゲージメントリングに合わせて、ふたりのマリッジリングもブランドを統一。「クラシックなチャネルセットのハーフエタニティは、どんなコーディネートにもマッチする汎用性の高さが決め手でした」と、現在は廃盤となった希少なモデルを大切にしている。

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左手:(薬指・上)刻印リング/ノアーク(薬指・下)エンゲージメントリング・マリッジリング/ティファニー(小指)リング/イコシ デュオ バングル/ティファニー ブレスレット/キウナ 右手:(人差し指)リング/ノアーク(薬指)すべてノーブランド

イエローゴールドとホワイトゴールドで絶妙に色味が異なるウェディングリングは、カラーミックスしたジュエリースタイリングに重宝。「上に重ねることが多い刻印リングの『R』は息子たちの名前の一部を取ったものです。存在感がありながら、イニシャルだとわかりにくいさりげなさがちょうどいいなと。キウナのチェーンブレスレットは、ほぼ24時間365日一緒に過ごす相棒です」。

対して右手の薬指には、装飾的な地金やレトロな色石が光る。祖母から母娘3世代にわたって受け継がれたパールの立て爪リング、母からプレゼントされたフォークリングや、ストーンリングなど、家族の歴史が刻まれたものをまとめて身に着けるのがマイブームなのだとか。

 

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Tシャツ/プラダ スカート/サードマガジン×ミコモリ シューズ/へリュー バッグ/ルイ・ヴィトン

シンプルで品のあるコーディネートを得意とする水口さん。この日はTシャツで抜け感を意識しつつ、グレーの濃淡でメリハリを効かせたセットアップ風に。「肩の力の抜けたスタイリングに、革小物できちんと感を、表情豊かなジュエリーで遊び心を加えました」と、大人のスタイリッシュなスタイルが完成した。

 

03/オールブラックにシャープな輝きを取り込んで

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バッグ/ラバンヌ ネックレス/ララガン 左手:(人差し指)リング/ヴィンテージのティファニー(薬指・上から)エンゲージメントリング・マリッジリング/シハラ(小指)リング/アサミフジカワ バングル/ヴィンテージ ブレスレット/ブランイリス 右手:(人差し指)ストーンリング/アサミフジカワ(中指〜小指)リング/メイデン バングル/メイデン

carolバイヤー・ショップスタッフ 浅川梢さん(@kozueasakawa

国内外のブランドを取り扱い、性別問わずにファンが多いセレクトショップ「carol」のバイヤー浅川梢さん。モダンかつクリーンな品揃えに定評があるバイイングに努め、日々スタッフとして店頭にも立つ彼女の定番色は、シックな黒だ。

浅川さんにとって、シンプルな装いが華やかになるジュエリーはスタイリングの仕上げに欠かせない存在。ボリュームのあるシルバーと華奢なゴールドをミックスするのが好きで、結婚指輪はミニマルで洗練された雰囲気のシハラにしたいと決めていたのだとか。

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上から時計回りに:バングル/ヴィンテージ 右側のゴールドリング4本/メイデン ゴールドリングが重なったシルバーリング/アサミフジカワ エンゲージメントリング・マリッジリング/シハラ ストーンリング/アサミフジカワ リング/ヴィンテージのティファニー

浅川さん:「プロポーズはバラの花束を用意してくれてサプライズで! 後日、ふたりでリングを見に行きました。私の好みを尊重してくれる彼も18Kイエローゴールドの一本を気に入り、お揃いの結婚指輪として購入。私の方には小さなダイヤを埋め込み、より特別感のある仕様にしてもらいました」。

その際に、シハラで婚約指輪もセレクト。「スタイリッシュな結婚指輪との相性も抜群で、2連のようにして肌身離さず着けています。隣にピンキーリングをセットするバランスも自分の中でしっくりきて、今ではこの配置が定着しています」。

 

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シャイニーなアクセントが映えるミニマルスタイル。トップス・パンツ/シュタイン アイウェア/フェティコ×ブラン バッグ/ラバンヌ サンダル/ボッテガ・ヴェネタ

浅川さん:「きめ細やかなグリッターニットとサイドスリット入りのトラウザーは、店のオーナーでもある夫のブランド『stein』のものです。メインはメンズですが、ジェンダーレスにまとえる上品なデザインが多く、普段から愛用しています」。上質で着心地がよく、ヘルシーに肌見せできるアイテムを取り入れることで、オールブラックスタイルを爽やかに攻略した。

大好きなネイルとジュエリーの輝きが日頃の原動力にもなっているという浅川さん。日差しをキラキラと反射する手元には、思い出深いアイテムも。「ヴィンテージのリングとバングルは、夫からの記念日のプレゼント。ムーンストーンのリングも毎日のお守りです。少しずつ増えてきた大切なジュエリーを、いつかは娘に受け継ぎたいですね」。

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