米国初の女性大統領を視野に、対抗馬ドナルド・トランプと熾烈な選挙戦を繰り広げている、ヒラリー・クリントン。彼女のさざ波を描くようにブローされた美しいグラデーションのショートヘアのカット代が、ちょっとした家賃くらい高いことをご存知だろうか?©ZUMA Press/amanaimages
ヒラリーの髪を任されているのは、ニューヨーク5番街の老舗高級デパート「バーグドルフ・グッドマン」内にあるヘアサロン「JOHN BARRETT SALON(ジョン・バレット サロン)」だ。セレブ御用達の巨匠ジョン・バレットによるカットは、お値段なんと600ドル(約6万2000円)。ヒラリーがヘアカットに訪れた際は、デパートの入り口をひとつ閉鎖し、エレベーターは貸し切り、店の半分を彼女のために供するなどの厳戒態勢が敷かれるとか。
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気合い入り過ぎのヘアカット料金について「庶民の感覚からかけ離れている!」との批判も受けたヒラリー。だが、彼女がヘアカットにこだわるようになった原因は、過去の苦い経験にあるのかもしれない。
高校時代、同級生の大人っぽいボブスタイルに憧れた彼女は、母親にねだって近所の食料品店の裏にある小さな美容室で髪を切ることに。母と話すのに気を取られているうちに、髪は思いのほかバッサリとカットされてしまい、目も当てられない状態になってしまったそう。翌日、ポニーテールのつけ毛で誤摩化して登校したものの、クラスメイトに髪を引っ張られて皆の前でつけ毛がばれる大惨事に! 多感な時期に起こったこの事件を、「人生で最悪の時だったかもしれない」と振り返るヒラリー。人生をかけた勝負を前に、大事な髪を絶対に失敗しないヘアサロンに託すのは、過去の教訓から学んだ彼女なりの投資なのだろう。
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いまのところ、ヒラリー優勢とされる米大統領選の行方。少なくともヘアスタイルという点では、絶対に負ける気がしない!©UPI/amanaimages