もしもソバカスやクマを消すために四苦八苦しているなら、いったんその手を止めてみてほしい。最近は、わざわざソバカスを描き込んだり、あえてクマを消さないメイクがじわじわと人気に。もしかしたら、カバーしないほうが旬の顔になれるかもしれないからだ。
カーダシアン家末っ子のカイリー・ジェンナーがinstagramに投稿したのは、ソバカスを露にしたセルフィー。いつもフルメイクでキメたセクシーなカイリーの、ティーンらしいあどけない一面がのぞくワンショットは大反響で、コメント欄には「かわいい♡」の声が殺到した。
Photo by instagram @kyliejenner
また、ジェイソン・ウーの2017年春コレクションのランウェイには、アイブロウペンシルを使ってソバカスを描き込んだメイクのモデルが登場。太陽と親しんだような、フレッシュで若々しい肌に視線が集まった。さらには、世界一稼ぐ人気モデルとして名を馳せたスーパーモデルのジゼル・ブンチェンも、プライベートのメイクではよりヘルシーな雰囲気を演出するためにソバカスを描き込むことで知られている。
Photo by instagram @rachel_adler
新時代のチャームポイントはソバカスだけにあらず。こちらは、モデル・女優・デザイナーなどマルチな活動で、次世代のitガールとして注目されるカミラ・ドテール。リアルな存在感が受け、「MODELではなくNODEL(モデルではなくノーデル)」とも呼ばれる彼女のトレードマークは、なんと目の下にくっきり現れたクマ! カミラによれば、子ども時代から親しんだこのクマは、12時間睡眠をとって鉄分のサプリを飲み、ドクターの診断を受けてもビクともしないのだという。しかし、このクマこそが彼女の魅力。本人が「これが私」と受け入れているだけでなく、撮影の現場でもコンシーラーで隠されたり、フォトショップでレタッチされることはないそう。
Photo by instagram @camilladeterre
フランスの人気メイクアップアーティスト、ヴァイオレットによれば「目の周りの陰には、目元をさりげなくスモーキーに見せてくれる効果がある」そう。彼女のお気に入りのメイク技は、クマをコンシーラーで隠すのではなく、軽いテクスチャーのバームでほんのりとしたツヤを足してクマの陰影をやわらかく活かす技。もしコンシーラーを使うなら「隠すのではなく、ソフトにする」と心がけると自然に見えるという。
振り返って見れば、アンニュイな色気で知られるフランス女優達は揃って目の周りにほんのりとした、翳りをたたえている。彼女たちの辞書には、コンシーラーでクマを消すという発想すらないかのようだ。
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毎日コンシーラーを塗り込んで、躍起になって消そうとしているソバカスやクマ。もしかしたら、今っぽい雰囲気に見せてくれる大切なチャームポイントなのかも!?