キルスティン・ダンスト、作品のために痩せるのも歯を治すのもお断り!

3歳でデビューし、現在も第一線で活躍中の女優キルスティン・ダンスト(35)。長年ハリウッドに身を置く彼女にとって、見た目についてプレッシャーをかけられることは日常茶飯事。最近では、南北戦争を背景にした『白い肌の異常な夜』をリメイクした、盟友ソフィア・コッポラ監督作品の『The Beguiled』(2017)に出演。ソフィアから、役作りのためのダイエットを勧められたという。

新作映画のために、減量を勧められた女優のキルスティン・ダンスト。©amanaimag

米エンターテイメント誌『Variety Magazine』によれば、キルスティンはソフィアのリクエストに対してユーモラスに抵抗。撮影がヘルシーフードが手に入りにくいルイジアナ州の農村で行われることを理由に挙げ、「私は仕事の前にフライドチキンとマクドナルドを食べます。だって他に選択肢がないでしょ。なので、申し訳ありませんがこの役のために減量することはできません」と拒否したという。35歳の彼女にとって過酷なワークアウトは苦行であり、運動が嫌いだともコメント。監督作『ヴァージン・スーサイズ』(1999年)と『マリー・アントワネット』(2006)のミューズであるキルスティンの主張を、ソフィアはもちろん尊重。キルスティンは、ありのままの体型で撮影に臨む権利を手に入れた。

ソフィアの監督にキルスティンが出演するのは、今回で3作品目。Photo by instagram @variety

痩せろというプレッシャーにNOと言えるキルスティン。その自信は、ソフィアの影響によって育まれた部分が大きいのだという。ハリウッド基準でいうと歯並びがいい方ではない彼女は、ヒロイン役を演じた『スパイダーマン』(2002)のプロデューサーに「君を歯医者に連れて行く必要がある!」と苦言を呈された。そのとき、かつてソフィアから「あなたの歯が好き。絶対に歯を整えないで」と言われたことを思い出し、勝手に歯並びを修正されたポスターを目の当たりにしても「ソフィアは最もシックでクールな女の子。そんな彼女が、私の歯を素敵と思ってくれているのだから」と自信を保つことができたそう。キルスティンがハリウッド基準の歯ではなくても自信を持てたのは、ソフィア監督のおかげ。©amanaimages

ずっと若く、もっとスタイルよく、顔も歯も髪も最高に美しく。そんなプレッシャーにさらされ続けるハリウッド女優たちにとって、ソフィアのような理解のある女性監督は頼もしい存在。世の中的な美の基準と自分を見比べて自信をなくしたとき、私たちにも「そんなあなたが素敵」と言ってくれるソフィアのような味方が必要なのかもしれない。『ヴァージン・スーサイズ』の撮影現場での、キルスティンとソフィア監督。©amanaimages

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