ほとんどの男性がノーメイクで働いている一方で、「社会人としてきちんと見られるため」にメイクをする女性は多いのではないだろうか。特に、情報を伝えるニュース番組のキャスターにとって、視聴者に好印象を与えるきちんとメイクは義務のようなもの。アメリカのフリーキャスターともなれば、華やかなメイクは仕事や人気を得るための必須事項とも言える。
女性のニュースキャスターは、一般的にきちんとしたメイクの印象が強いが……。©Getty Images
米ミシガン州の地元局に勤務するニュースキャスターのカマディ・ラッドも、「義務としてのメイク」に必死に取り組んで来た一人。早朝の報道番組に備え、まだ暗い深夜2時30分に起床。フルメイクに加えて、つけまつ毛や丹念な髪のブローをするのが日課だった。
深夜2時半に起き、メイクとブローをこなすのが日課のニュースキャスター、カマディ・ラッド。Photo by Instagram @kamady
そんな彼女が、メイクに関する研究論文を読んだことをきっかけに、1週間メイクもブローもしないでテレビに出ることを決意。非難や炎上覚悟で、オンエアに臨んだ。しかし、視聴者や仕事仲間の反応は、意外なほどに好意的。「具合が悪いのかと心配したけれど、すっぴんだからだと知って安心した」と気遣う声すらあったという。当初は、「メイクをしないことで、自信が損なわれるのでは?」と危惧していたカマディも、「ノーメイク=何も変わらない」と確信するに至ったそう。
1週間ノーメイク&ヘアセットなしで番組に出演したカマディ。Photo by Instagram @kamady
カマディの場合は1週間限定だったものの、セレブの中には、約2年間ノーメイクを貫きグラミー賞の授賞式にもノーメイクで登場した歌手のアリシア・キーズの例も。睡眠を削り、義務意識にかられてメイクするぐらいだったら、潔くすっぴんで出かけるという選択肢もありかもしれない。
すっぴんでグラミー賞のプレゼンテーターを務めた、歌手のアリシア・キーズ。©GettyImages
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