資生堂 アクアレーベル ホワイトアップ ローション Ⅱ
「D体?L体?アミノ酸にはそもそも同じ組成成分でありながら2種類の異なる構造があるなんてこと知らなかった……。しかも生体内にある膨大なL体の中にD体は1、2個あるかないか。それを見つけ出す装置を開発し、今や世界中の大学や研究機関から資生堂は注目を集めているという。これまで知られてなかったD体の肌への効果を解き明かし、それを比較的手頃な値段のアクアレーベルに配合するとはなんとも太っ腹だわ、資生堂!!」(道子)
ベビーアミノ酸(D-グルタミン酸)による自ら潤いを保てる肌になる効果と独自の美白有効成分、m-トラネキサム酸のホワイトニング効果で高保湿の美白ケアが可能に。
アクアレーベル ホワイトアップ ローション Ⅱ[医薬部外品] (200㎖)¥1,400(編集部調べ)/資生堂
この写真に写る機械こそ、資生堂と九州大学が世界で初めて開発した"D/L-アミノ酸高感度一斉分析装置"だ。20種あるアミノ酸はグリシンを除き、D体とL体を持つことは知られているが生体内にあるD体を検出するには1兆分の1の精度が必要とされるため、これまでは確認するのが困難で、「生物の中にはL-アミノ酸しかない」とされてきたという。
L体とD体は似て非なるもの
それはまるで鏡の世界
タンパク質を構成するアミノ酸はグルタミンやシステイン、チロシンなど20種類がある。単純構造のグリシンを除き、アミノ酸は同じ組成成分でありながら右手と左手のように、互いに鏡に映したような別々の立体構造を持つ。これをL体、D体と呼んでいる。D/L体分析装置によりD体の研究が一気に飛躍。幼少期にはD-セリンが学習をつかさどる小脳にたくさん存在することや赤ちゃんの肌にはD-グルタミン酸が多く含まれていることなどが確認されている。
角層をテープではがしたまま、放置すると肌荒れは悪化するが、アミノ酸のD体の一種であるD-グルタミン酸を与えると右図のように悪化せずに回復、改善状態へ。これは上から与えた何かで肌を覆って保護するのではなく、素肌のバリア機能の改善が見込めるということ。
情報提供者
東條洋介さん
(資生堂リサーチセンター)
九州大学と共同でアミノ酸のD体とL体を分析する装置を開発。この装置を応用し、世界で初めてD体の肌への有効性を確認した。