美容の歴史を塗り替える化粧品が続々登場!?

BOSS T(以下B) おおー、ソチ。よく来たな。元気だったか~。よしよし。
ソチ(以下S) ワン、ワワワン!
道子(以下M) いきなり、ソチですか。ずいぶんとご挨拶だこと。
B あっいや、道子。悪い、悪い。久しぶりに登場とは、何かすごいネタでも入手できたのか?
M ええ、それはもちろん。まずはポーラのシワ改善美容液の報告から。日本の化粧品業界で初めてシワ改善で医薬部外品として厚生労働省に認可されたんですよ。これはもう事件!

ポーラ リンクルショット メディカル セラム[医薬部外品](20g) ¥15,000/ポーラ

B 医薬部外品って美白の製品とかでいろいろあるんじゃないの?
M ちょっ、頼みますよ、ボス。美白や肌荒れ防止成分での医薬部外品は確かにありますけど、シワ用っていうのが画期的なんですから。表皮の乾燥による小ジワではなく、真皮レベルのくっきりと刻まれたシワを改善するっていうのが重要なんです。
B そうだったのか。すまん……。
M 詳しいシワ改善のメカニズムのデータは先ほどソチがボス宛てにメールで転送ずみです。
B むむっ、コラーゲンが分解されるのを止めている、これは効きそうだな。ほかに何か目新しい情報はあるのか。
M こちらも昨年夏から内偵していてようやくご報告できるのですが、メナードの幹細胞の研究がすごいです。
B 幹細胞コスメは確か2010年ぐらいからあったじゃないか。
M 再生医療の最先端、幹細胞研究は肌再生を考える化粧品メーカーでもはずせないテーマなんです。メナードでは地元の名古屋大学と組んで、表皮幹細胞と真皮幹細胞の居場所を世界で初めて突き止めたそう。


資料提供:メナード

S ボス、上の画像(A)の緑に光っているところが幹細胞だワン!
M 幹細胞がいる場所に着目してわかったのが、表皮幹細胞はラミニン332、真皮幹細胞はタイプ5コラーゲンを生息場所にしていて、加齢とともにこれらが減ることで居場所がなくなった幹細胞も減少することに。
B ということはラミニン332とタイプ5コラーゲンをしっかり増やせばいいってことかい?
S さすがボス、わかりが早いワン。
M 面白いのがこのラミニン332とタイプ5コラーゲンをそれぞれの幹細胞自身が作り出している点なんです。これらが作り出せるということは幹細胞が自らを維持する能力を持っているということ。つまりこの能力をアップさせれば増殖した幹細胞は減らないわけ。理論上、永遠に新しい細胞が生まれ続ける肌にだってなれるってことなんですよ!! もう私、1ミリも肌がたるまない気さえしています!

医学的研究から生み出される先進のエイジングケア

B ところで相変わらずの美肌だね。
M ありがとうございます! ここ数年はブルーゾーンでストレスなく健康的に過ごしてましたの。
B ブルーゾーン? 数年前だったか、世界的に話題になっていたね。
M 健康な100歳以上の方が集中しているエリアのことなんですけど。この地に暮らす人々を研究してわかった“長寿”の秘密が適度な運動、ストレスのない生活、適切な栄養、良好なコミュニケーション、ということ。
B 当たり前のようなことだけど、現代人にはなかなか難しい話だなぁ。
M そんな長寿の秘訣にヒントを得てシャネルが美容液を作ったんですよ。


ブルー セラム(30㎖)¥12,000/シャネル

B シャネルが!? 意外だな。
M いいえ、ちっとも。今やモードな人はみんなヘルシー志向。セレブリティこそ食事にこだわり、運動にはげむのが当然ですから。
B むしろ、時代を読むのに長けているシャネルならでは、ということか。
M で、ブルーゾーンでのんびりしていたら、日本が世界に誇る資生堂が「D体」のアミノ酸を計測する技術を開発したという噂を聞き、急遽、調査へ。
B D体? なんだ、それ?
M なんでも、アミノ酸にはD体とL体っていうのがあるらしいんですよ。L-システインとか……。
B ああ。聞いたことあるね。
M これまでは体の中のD体のアミノ酸を計測する技術がなかったために、D体が肌に有効か否かも不明なままだったんです。
B 測れないから、ないも同然とされていたということか。哲学的だね。
M 資生堂はD体の研究から、D-グルタミン酸(D-アミノ酸の一種)に肌のバリア機能を回復する機能が高いことを発見。ほかにもD体のアミノ酸は伝統的な製法で作られた玄米黒酢や玄米、納豆やチーズなどの発酵食品に豊富に含まれていることも確認したそうです。
B 発酵食品はいいと経験則的に言われてきたが、それはD体のアミノ酸の働きのおかげだったとは……。
M 昔からいいと言われているものは、科学的にも裏づけが取れるんですよね。ロジェ・ガレのオーラミラビリスも300年も前の発見ですから。ソチ、最近の調査結果を見せて。
S 了解だワン!(目からビーム)

オーラミラビリス エクストラクト(35㎖) ¥8,500/ロジェ・ガレ

B ロジェ・ガレ、いい香りだね。
M この香りが肌にある嗅覚受容体を通して回復・再生に働くという知見が欧州の皮膚学会で発表されました。
B 鼻から脳を通してではなく、肌そのものが香りを感知……。やるねぇ。
M 香りや感触の進化は著しくて。このヘレナのローションを見てください。これ、水分の中に油の粒を抱え込んでいるんです。老化毒素を抑制する最新ゲノム学への着目とともに官能性も押さえている点が現代的です。

プロディジー リバーシス ローション(200㎖)¥14,000/ヘレナ ルビンスタイン

B 右脳と左脳のバランスだな。
M ゲランのクリームもその典型ですね。うっとりするような感触、それでいて低酸素状態にある細胞が陥るエネルギー不足の解消に働きかけます。

オーキデ アンペリアル ザ クリーム(50㎖)¥54,600/ゲラン

B 細胞の低酸素状態……。エイジングってそんなことを引き起こすのか。
M でも肌は本来、毒素の排出からエネルギーの調達、皮膚再生までひと通り、自分の力でできるんだから、それこそがすごいですよ。スキンケアは衰えてきた本来の力を元に戻すサポートをするもの。アルビオンやThe LADY.のホルモンへのアプローチもその一環。ほんの少ししかないホルモンに大きく影響されるのだから、体って不思議。

(右)エクシア アンベアージュ ディオネクター(30g)¥25,000/アルビオン
(左)The LADY. ビューティ パワー クリーム (30g)¥28,900/The LADY.

B 道子もソチもさすがの仕事ぶりだ。さっそく、SPUR読者に配信しよう。

坊手道子(ぼうてみちこ)

誌面から離れていた10年間も最新美容情報にアクセスしつづけ、美しさをキープ。「美容医療なしでどこまで美しさを保てるか」をモットーに美容界で暗躍する。

BOSS T

世界中をモードな美女で埋め尽くす野望を胸に、最新の美容情報の捜査を道子に依頼。

ソチ

黒い柴犬の姿をした、人工知能搭載のロボット犬。常に道子と行動を共にし、機密データを記録・保管する。圧倒的犬派のBOSS Tに猫可愛がりされている。

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