寒い季節は、なんとなく生理痛がひどくなるような気がしていたけれど、最近は特にそう感じる……。
「体が冷えることで血液のめぐりが悪くなり、経血が排出される時に子宮の収縮が強まり、生理痛がひどくなってしまいます」と、婦人科医でデリケートゾーン専門クリニックの院長、喜田直江先生。
「また、ストレスが要因となっている場合も。ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れて体が冷えてしまうからです」(喜田先生、以下同)
リモートワークで対人関係などのストレスが減って生理痛が軽くなった、という人がいる反面、Stay Homeで思うように行動できないことにストレスを感じ、生理痛がひどくなる人も。生理中は体を冷やさないよう、冷たいものを飲んだり食べたりを控えるようにしたり、腹巻きなどで体を温めるようにすることはデフォルト。
「でも、生理が終わって痛みがなくなると、次の生理まで意識せずに過ごしてしまう人が多いと思います。そこで、デリケートゾーンのケアを取り入れて、デリケートゾーンに意識を向けるようにしてみませんか」
まずは見て、触れることがデリゾケアの第一歩
「デリケートゾーンは第二の顔、とも言われています。なのに、その状態をよくわかっていない人が多いと感じます」
スキンケアも鏡を見て、肌を触って、乾燥している、ハリがないと感じて必要なケアをするように、デリケートゾーンのケアを始める前も、必ず鏡で見て、触れることが大切。
「抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、パートナーや婦人科医には見せるのに、自分はデリケートゾーンを見ないなんて、逆におかしいことだと思いませんか?」
まずは、鏡で見てアカが溜まっていないか、触ってみて乾燥していないか、ハリがなくなっていないかをチェック。専用のソープを使い、指の腹を使って小陰唇のひだを洗い、専用の保湿剤で潤いやハリを与えて。
「ナプキンの刺激で乾燥したりかぶれたりすることもあるので、日々の保湿は忘れずに」
天然成分で作られた、肌に優しいデリケートゾーン専用アイテム
喜田先生によると、デリケートゾーンを清潔に保ち、鏡で見る時に見やすくするために、毛の処理をすることもポイントだそう。
「デリケートゾーン専用のカミソリなどもあるのですが、安全性や手間を考えると、医療脱毛で永久に生えなくしてしまうという選択肢も」
第二の顔のデリケートゾーンを健やかに保つことは、自分自身をいたわることになったり、全身を抜かりなくケアしていることが自信にもつながる。ぜひ、デリケートゾーンケアを習慣化して。
●教えてくれたのは 喜田直江先生
婦人科医。産婦人科医として分娩や手術症例を経験してきた中で、病気とは違う女性特有の悩みを抱える女性が多いことに気づき、デリケートゾーンに悩みを持つ女性のための婦人科形成医院、なおえビューティークリニックを2011年に開院。https://www.naoe-clinic.net/ TEL 03-5537-7560
You Tubeチャンネル 婦人科形成なおえ先生 夜の相談室