話題の成分「ナイアシンアミド」を上手に使って、肌悩みを解決!

エイジングサインが気になる大人の肌、季節の変わり目の揺らぎ肌とも相性抜群のナイアシンアミド。大注目な成分だけに、オンライン上にも様々な情報が溢れ、その効果を訴求した製品も続々と登場。「で、ナイアシンアミドって、何なの?」という素朴な疑問を、専門家がわかりやすく解説! 自分にフィットする製品を選び抜き、最短ルートで肌悩みをケアするために、正しい知識を身に着けて。

そもそもナイアシンアミドとは

ナイアシンアミドは水溶性のビタミンB3の一種。ここ数年、注目を浴びているけれど、実は古くから化粧品に用いられてきた。

「美白の有効成分としても広く知られている成分。長年の実績があるからこそ安心感が高く、肌トラブルなどのデメリットが少ないが良いところ」(友利新先生)。

「日本では2018年からシワへの効果が認められた有効成分が登場し、ナイアシンアミドもシワ改善効果が認められたことから、一躍、話題の成分に。現在、シワ改善の有効成分は3種類ありますが、シワ改善と美白の両方への効果が認められているのはナイアシンアミドだけ」(大橋功さん)

肌に対して、どんな働きをしてくれる?

1.シミや色ムラに対して:シミの元になるメラニン色素が、表皮に受け渡されるのを防ぐ。

2.シワに対して:真皮層のコラーゲンの生成を促し、内側からシワを押し上げる。

3. 肌荒れに対して:表皮のセラミドの合成を促し、肌の水分保持力をアップする。

美白とシワ改善、そして意外と知られていないが、肌荒れの予防効果も認められているナイアシンアミド。さらに肌老化の元凶となる活性酸素を除去する抗酸化作用や、肌のターンオーバーを正常化する作用もあり、美白・シワ・肌荒れに対して、複合的なアプローチが期待できる。さらに、皮脂を抑制する働きもあるので、ニキビケアにも用いられる。

「ナイアシンアミドは、いわば準主役級の名脇役。即効性や劇的な作用はありませんが、使い続けることで、肌を高水準な状態で安定させてくれるんです」(友利先生)

上手な取り入れ方は?

1.医薬部外品の製品を選ぶ
「『医薬部外品』の表記がある製品は、きちんと効果効能が認められています。医薬部外品の認証を受けていなくても優れている製品はありますが、プチプラコスメの場合は、医薬部外品か否かを1つのジャッジポイントにするといいでしょう」(大橋さん)

どんな肌悩みに対してどんな成分で、医薬部外品として認証を受けているのか確認することも重要。ナイアシンアミド配合のプチプラコスメは、美白かシワ改善のどちらか1つの効果が認められている製品も多いのですが、美白&シワ改善、シワ改善&肌荒れ予防など、複数の効果が認められている製品がおすすめ(友利先生)


2.毎日、朝晩、続ける
「ナイアシンアミドを朝のケアに取り入れると、抗酸化作用によって日中に肌ダメージ防御に貢献。夜はシミやシワをじっくりケアするのに最適です」(友利先生)

「ナイアシンアミドは水溶性の成分なので、化粧水でも取り入れやすいのがメリット。刺激性も少なく、肌が敏感な人でもシミ・シワ対策をスタートしやすいはず」(大橋さん)


3.ビタミンCなどの成分と組み合わせる
「ナイアシンアミドのシミ予防効果は高いのですが、すでにできているシミには、メラニン還元効果のあるビタミンC誘導体をプラスすると効果がアップ」(大橋さん)

「ナイアシンアミドで肌の基盤を固めつつ、万能なビタミンCと深いシワにも効果を発揮するレチノールで攻めのケア。この3つの成分の組み合わせは、早く結果を出したい人にもおすすめ」(友利先生)


4.洗顔の方法を見直す
「製品の効果をイマイチ感じられない、という人は、お手入れ方法に問題があるのかも。まずは洗顔方法を見直しましょう。摩擦を極力避けるために、肌に触れるときはとにかくソフトタッチが基本。洗顔料もしっかり泡立て、手の力ではなく洗顔料の力で汚れを落とすように意識改革を。洗顔後のすすぎが足りない場合も多いので、いつもより2回多くすすぐよう心がけて。肌がピュアな状態にリセットされると、成分の受け入れ態勢が整えられ、変化を実感しやすくなります」(大橋さん)

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