美爪ケアもセルフネイルも捗る、【uka】のタイトルイメージ

美爪ケアもセルフネイルも捗る、【uka】が刻んだ数字の名前

「uka ネイル オイル」といえば、ネイルオイルという存在を世に広め、リップクリームのように頻繁に、ネイルオイルを塗る習慣を日本に根付かせた立役者。2009年のローンチから定番の5種類のネイルオイルの名前も「どうしたらみんなが忘れずに、ネイルオイルを塗ることができるか」ということを主軸に付けられていた。数式のような塗り方レシピが斬新なネイルカラーや、多彩なカラーが楽しい頭皮ブラシとともに、名前の由来を追った。

美爪ケアもセルフネイルも捗る、【uka】の画像_1

欲張りで面倒臭がりな大人のために、塗る時間をそのまま名前に

今回の名付け親は、トータルビューティカンパニー「uka」代表、渡邉季穂さん。サロン運営や製品開発を手掛けるプロデューサーとしての活躍が注目されているが、ネイリストとしてサロンワークもこなしている。「uka ネイル オイル」は、そんなサロンワークの中で生まれた。

「私たちがターゲットとするのは、忙しくて欲張りで面倒臭がりな大人たち。以前からネイルの施術をするお客さまには、『爪の保湿は非常に大切だから、1日に何回もネイルオイルを塗ってくださいね』とお願いしてきたのですが、これがなかなか難しい。『面倒臭い』、『ベタつくから次の作業がしにくい』、『寝る前だけは塗っているから』、『オイルがデスクの上で倒れてこぼれたり、ポーチの中で漏れたりしそうで持ち歩きたくない』などなど、塗らない理由のオンパレード……! 確かに当時、市販のネイルオイルは刷毛タイプやスポイトタイプがほとんどで、そういった声が挙がるのも納得できたんです。だったら、その“塗らない理由”を片っ端から払拭できるネイルオイルを作ってしまおう! と思ったのが、開発のきっかけ」(渡邉さん)

完成した『uka ネイル オイル』は、コロコロと手軽に塗れるロールオンタイプで、逆さにしてもフタが外れてもこぼれにくい。上質な植物性オイルを使用しているので少量でも潤い、浸透が早く、ベタつきも残らない。そして香りもよく、義務感からではなく、積極的に使いたくなるオイルに仕上がった。
全5種類の定番品のオイルのうち、4種類は時間がそのまま名前になっている。

「ネイルオイルをいつ塗ればいいかわからないと言う声もあったので、だったらオイルに時間を書いちゃおうと。塗って欲しい時間をイメージし、その時間に意味を持たせて、そのシーンに必要なものを考えて、それぞれに適した香りのエッセンシャルオイルとテクスチャーを設計していきました。
最初は『インザモーニング』、『ゴートゥベッド』など日常のシーンそのものを名前にする案もあったのですが、最終的にはズバッと時刻を指す名前に」(渡邉さん)

潤いとともに、その時間に必要な香りの効果も受け取れる

7時ちょうどではなく『7:15』、ランチタイムを外した『13:00』など、なぜその時間になったんだろう? と疑問に思うネーミング。多忙な現代人のライフスタイルに寄り添った、1つ1つの時間のストーリーを渡邉さんに解説してもらった。

Uka ネイルオイル

植物オイルのトリートメント力とアロマ効果で、爪も心も元気に。ベッドルームやデスクに常備して時間によって数種類を使い分けたり、お気に入りの香りを使い倒したり、自由に楽しんで。(左から)uka ネイル オイル 『7:15』、『13:00』(各5ml) 各¥3,630、『18:30』、『24:45』(5ml) 各¥3,960、『basic』(5ml) ¥3,410、『DAnCINg』(5ml)(限定品) ¥4,510/uka Tokyo head office

『7:15』(ナナイチゴー)
「7:00に目覚まし時計を掛けたのに、15分寝坊した! そんな朝も慌てずに、ユズを浮かべたひのき風呂で深呼吸。そんなシーンを想って作った香りのオイル。朝に限らず、気分を落ち着かせたいときに指先に塗って深呼吸したり、瞑想のときにもおすすめ。
実は、某有名スポーツ選手に『日本人なんだから、日本の香りを作らないでどうするの?』と言われたことがきっかけで作った香りで、ヨーロッパでは人気No.1」

『13:00』(イチサンゼロゼロ)
「ランチタイムが終わった時間。午前中は仕事がハードで頭がガンガンしてきて、幸せなランチタイムを過ごした後は眠気がやってきて……。そんなときにスッキリ&シャキッとさせてくれる、ミントやレモンのブレンド。指先のついでに、こめかみにもグリグリと」

『18:30』(イチハチサンゼロ)
「19時の待ち合わせに向けて、もう出発しないと。でもギリギリまで仕事をしていたからメイク直しもままならず、急いでエレベーターに乗り込んでふと鏡を見たら……蛍光灯の白い光に照らされた自分の顔に驚愕! これ、ほぼ私の実体験なのですが、“現代人あるある”ですよね。そんなときにすぐに“美力”を補充するための1本。女性ホルモンを刺激する最高級のダマスクローズとジャスミンの精油を配合しました。香水のように手首に付けても」

『24:45』(ニイヨンヨンゴ)
「もうすぐ夜中の1時になっちゃうから早く寝ないと、という時間に、眠りを誘う香り。こちらを開発していた当時の日本では、リラックスといえばラベンダーだったんですが、こちらはバニラが主役。フランスの小児病棟では、子どもたちが安心するようにバニラのアロマが焚かれていると聞いて、多忙な大人も眠るときは子どもの頃に戻って眠ってほしいなと。日本では、いちばん売れている香り」

『basic』(ベーシック)
「ずばり、お寿司を食べるとき用。指先が潤っていればお寿司を手にする姿も美しく見えるのです。香りはほぼありません。ボトルの上部を回して外して、好きなエッセンシャルオイルをプラスして、自分好みにカスタマイズすることもできます。他のオイルの香りが気に入らない人や、欲張りな大人も満足できるはず」

『DAnCINg」(ダンシング)
「その年のムードを映したメッセージを込めた、限定版のオイル。昨年はまだコロナ禍で自分に向き合うイメージでしたが、今年はもう外に出ていいよ! 踊ろうよ! というような、ハッピーでテンションが上がる香りに」

分数カラー×数式レシピ=レイヤードの楽しさが無限大に!

Uka ネイル

(左から)1~4回の塗る回数で、発色が変化。ベースコート同士を重ねたり、ネイルカラーの下に仕込んで色のニュアンスを加えたり、無限のアレンジを。uka カラーベースコート ゼロ 『9/0』、『10/0』各¥2,200 レッド系、ベージュ系、ピンク系それぞれ8色ずつ展開。自分に似合う色を研究しよう。レッドスタディ ワン『1/1』、ベージュスタディ ツー『1/2』、ピンクスタディ スリー『1/3』各¥2,420/uka Tokyo head office

ukaのベースコートやネイルカラーも数字が名前になっている。ただしこちらは時間ではなく、分数や数式、ほんのり理系の香りのする言葉がキーに。

「ベースコートは爪にはじめに塗る、ゼロ地点のものだから、色番号は『1/0(ゼロブンノイチ)』からスタート。『0/2』、『0/3』、『4/0』…と現在は全17色が揃います。1度塗りだとほとんど透明で、2回3回と重ね塗りしたり、他の色とレイヤードしても色の変化を楽しめます」(渡邉さん)

そのレイヤードの方法を“数式”にしたレシピは、自分のお気に入りのレイヤードを記録したり、誰かの真似をしたいときにも便利。

「例えば、『1/0』+『0/2』、『1/0』+『0/3』×2などなど。ukaの広告ビジュアルでもお世話になっているアーティストさんのお気に入りは、『9/0』+『10/0』。『9/0』は2度塗りするとピンクに、『10/0』はグレイに発色する色で、2色を持っていると応用の幅が広がります」(渡邉さん)

ネイルカラーの製品名には「スタディ」という言葉が入っているのが印象的だ。

「重ね塗りして発色が変わるベースコートを作っているとき、何回塗るとどんな色になるのか、ネイルカラーを重ねるとどんな発色になるのか、研究しよう、『スタディ』しよう、という話になって、そこから製品名に。『レッドスタディ ワン』は、まず最初に持っておきたい色である赤のバリエーション。色番号は、『1/1』、『2/1』『3/1』……と続きます。二番目に持つべき色はベージュ、その次にピンクを揃えようという提案の意味を込めて『ベージュスタディ ツー』、『ピンクスタディ スリー」を展開」(渡邉さん)

Uka ネイル

(左から)uka カラーベースコート ゼロ 『9/0』一度塗り(人差し指)、二度塗り(中指)、『10/0』一度塗り(薬指)、二度塗り(小指)

Uka ネイル

(左から)uka レッドスタディ ワン『1/1』、ベージュスタディ ツー『1/2』、ピンクスタディ スリー『1/3』

お土産の新定番! その店舗でしか買えないご当地ケンザンブラシ

Uka ケンザン

(左上から時計回りに)uka スカルプブラシ ケンザン ミディアム ウカカウゲンテイ パープル (公式オンライン限定発売)、同 ミディアム ウカストアゲンテイ メンタイレッド(uka store AMU Plaza Hakata店限定発売) 、同 ミディアム ウカストアゲンテイ トーキョーイエロー (東京都内のukaストア、ukaサロン限定発売)、同 ミディアム ウカストアゲンテイ ズンダグリーン(uka store Sendai PARCO2店限定発売)各¥2,420/uka Tokyo head office

「ケンザン」という強烈な名前を持つ頭皮ケアブラシも大ヒット中。こちらはオンラインストアや多くのストアで購入できる4タイプの他に、日本各地のウカストアでしか買えない、ご当地カラーが販売されている。

「『ケンザン』という名前は、見た目からそのまま発想。ご当地カラーは、その地域の名産品や都市のムードなどから色と名前を同時進行で考えます。博多は明太子を思わせる『メンタイレッド』、仙台はずんだ餅の『ズンダグリーン』。直感力を高めると言われる色の『パープル』はオンライン限定品、『トーキョーイエロー』は東京都内のウカストア&ウカサロンで購入できます」(渡邉さん)

1月には、毎年恒例のバレンタインシーズン限定のチョコレートカラーも発売予定。来年末に発売される限定のネイルオイルのプロジェクトも年明け早々からスタートするという。もしも今後、定番品のネイルオイルのように時間の名前を付けた新製品を発売するとしたら、どんな時間を名前にしたいか聞いてみた。

「ネイルオイルを作った当初と現在では、ライフスタイルがかなり変わってきたように思います。その新しい時間軸の生活に合わせた香りで、朝活の『5:00』。待ち合わせやデートに向かう時間もより早い時間になっているので、『18:00』や『17:00』の香りもいいかも。でもみんな夜更かしは相変わらずで、むしろ動画配信に夢中になって、夜中も目がギンギンに血走っていたり。そんなときにガツンと眠気を呼び覚ます香りのオイルがあるといいですよね」(渡邉さん)

忙しくても美に貪欲で、スマートかつ楽しく生きる。ukaが描く現代人像は、まさに渡邉さんそのもの。これからもukaが生み出す様々なプロダクツやコンテンツとともに、大人の日々を楽しもう。

エディターが名付けに挑戦!

商品

uka ネイル オイル『7:15』

ネーミング案

『LINE』

着想源

これまでで一番、苦戦しました…。時間の名前は付けられないし、ユズ風呂テイストな和の名前も浮かばない。だったら1日に何度も確認してしまう「LINE」のように何度も付けよう、メッセージが気になったついでに、オイルを塗ることを思い出そう…という意味を込めて。

採点

大変よくできました

コメント

なくてはならないコミュニケーションツールで、1日に何度も確認するLINE。朝一起きたらすぐ見るのも???LINE(笑) LINEのようにネイルオイルもみなさんに愛され、メッセージを確認するように自分自身を確認しケアする時間を作ってほしいです。

大変よくできました

渡邉季穂さんプロフィール画像
uka代表・ネイリスト渡邉季穂さん

「uka ネイル オイル」をはじめ、数々のヒット製品を生み出す。そのアイデアは、同社の代表取締役であり、夫でもある渡邉弘幸をはじめ、スタッフと話しながら形にしていくことが多い。