リキッドか、パレットか？ 秋のアイ新色は頂上対決！

ずばり、超優秀な時短コスメです

日本画で用いられる画材、岩絵具が何からできているか知っていますか？ 鉱物を微細にクラッシュして出来上がるのが岩絵具なんです。さまざまの表情や大きさをもった粒子が共存するからこそ、奏でられる多彩な奥行き。創立20周年を迎えるスックの秋冬は、岩絵具に着想を得てスタートしました。

1本だけでまぶたメイクが仕上がるんですよ！ 緻密に計算され、異なる色み、大きさのパールがブレンドされた03番「涙星」を推したい。その理由は、抜け感とくすみとが手を取り合って、いとも簡単に絶妙なおしゃれ感を目もとに運んでくれるから。しかも夜までぴたりとステイして、よれない、崩れない。全5色、いずれも抜け感は絶品で迷うのですが、このダスティモーヴは、誰にでも似合うと確信しています。

さすが20周年、スックは本気です。同時に仕事が出来過ぎるバイプレイヤーを誕生させました。目もとのくすみを予めはらい、理想的な発色をかなえる下地です。ちりめんジワに埋もれてしまう？ 気づけばアイカラーがよれてる？ この下地があれば大丈夫です。別ブランドのアイカラーのプライマーとしても仕込んでみたのですが、酷暑の外回りでも見事に色持ちをかなえてくれました。ひとつもっておいて後悔しないタイムレスな名品です。

やわらかで、しなやか。乳液のようなアイカラー

スリーの色に夢中になる理由を考えてみたんですよ。気づいたのが、あたたかい、というシンプルな答え。ウォームで、やさしさがある。それは作り手のRIEさんが、愛とともに一生懸命にメイクアップをこしらえているからなんです。RIEさんは今回、３つの軸を大切に、テーマである「フルイディティ」を、かたちにしました。

ひとつは透明感。まとう人の内面と呼応して、自分らしさが透けてみえる発色とカバレッジ。ふたつめに、質感。３タイプの質感は、シアー、ブリリアント、ニュートラル。それぞれ乳液を付けているのかしら？と錯覚するくらい、しなやかで心地よいこと。最後に、素肌と骨格に溶け込むグレーのニュアンスによって、光と影を表現することに挑戦しました。

私のおすすめはマロンブラウン。あたたかさのある栗色。赤みがほどよくて、気持ちまでやさしくなるアイカラーです。こちらの質感はシアー。色名がLOVERS UNITEっていうんです。ロマンティックなマロンは瞳の色をきれいに際立てます。

モードな「ニュー・エッセンシャル」、誕生

RMKから満を持して「定番」が生まれました。インスピレーションソースは、クリエイティブディレクターのYUKIさんが、普段ともに仕事をしているクリエイターたち。人間としても表現者としても、影響を受けている周りの人々の思いやりや愛情も意識しながら、４色アイシャドウを作り上げたそう。

強さと柔らかさ、その両方をかなえるカラーパレットが完成しました。シンプルに簡単に、順番を変えるだけでも質感や発色、印象をコントロールできる配色です。しっかり作りこんだドラマなスモーキーアイも、ナチュラルなブラウンメイクアップも自由自在だけれど、SPURがセレクトするのはゴールデンアンバートーンの02。理由はずばり、４色すべてにイエローの底色が仕込まれているから。肌へのなじみが抜群で、すっきりクールなアンバーメイクアップが楽しめます。

特筆すべきはパッケージ。縦横の比率は、手にもったときの心地よさを計算して決定しました。マットな質感で、側面にはやさしい凹凸が。ヒューマンなあたたかみがあり、しかも滑らない、ここにもクリエイターの優しさを感じます。

バロック調の宝石を、まぶたに遊ばせる！

恋人のボーイ・カペルを事故で失ったあと、傷心のガブリエル・シャネルをヴェネツィアへの旅へ誘ったのは、友人のミシア・セールでした。かの地でバロック美術に出合い、その装飾性や色彩はジュエリーやオートクチュールなどの彼女のクリエーションへと昇華されていきます。秋のレキャトルオンブルは、彼女のバロック美術への愛を、宝石のように表現しました。

ご覧ください、この美しい佇まいを。ゴールドの部分は、ガブリエルのカフスボタンからインスパイアされたデザインです。

４つの限定パレットから今回、厳選したのが、パリュール アンぺリアル。右上のレッドクォーツの色っぽい赤に目を奪われつつも、隣で燦然と輝くイエローサファイヤとその下のガーネット、そしてすべてに馴染みながら中和するようなシルバー調のローズゴールドのバランスがお見事。

もはや素肌でまとうジュエリー。レッドクォーツとゴールドの情熱的なグラデーションも美しいけれど、シルバーピンクとイエローの抜け感あるメイクアップも可愛い。コンビネーション次第で、さまざまな「ジュエリーコーディネイト」がかなう一品です。

今回の４色パレット、ともに使えて、また眺めるだけで眼福になる精鋭です。

色、質感、そのバリエーションと処方の進化により、「なりたい眼差し」への近道となる４つのアベンジャーズ。いずれもお値段以上のパフォーマンスを約束します！