マイファーストPRADA（プラダ）は、1990年代に大流行したナイロンのショルダーバッグです。あの大ブームの真っ只中にいた民なので、プラダのトライアングルロゴには無条件でテンションが上がります。たぶんこれからもずっと、永遠に。
心ときめく三角形のアイコンボトル
欧米でプラダフレグランスの販売数実績を次々と塗り替えているという、噂の新フレグランス「パラドックス」が、この秋いよいよ日本に上陸します。どうします？ このアイコニックなトライアングル ボトル。もちろん、インスピレーションはあのロゴです。そりゃもう、見た瞬間に、心は痛快ウキウキ通りを大股のスキップで行ったり来たりしちゃいましたよね。この喜びを誰かと分かり合いたいヨ！
香水ボトルの常識を覆し、象徴的なトライアングルをまんまボトルにする発想、さすがです。三角形でも自立するよう横置きタイプになっていて、向きを変えても安定感があります。斬新！ 直線と角の丸み、ガラスボトルから透けて放たれるコーラルピンクの光の柔らかさと、ブラックのキャップやロゴの力強さ。そんな、随所に仕込まれた美しいコントラストにも、うっとり。白いテーブルの上にポツンと、オブジェとして置いておきたい！
デザインと機能性。細部にも宿るプラダイズム
ブラックのキャップを外すと、ノズルの上部にもトライアングルが。細部のこだわりにもときめきます。
さらに外箱には、これまたブランドを象徴するサフィアーノレザーのクロスハッチ加工を思わせる模様が施されています。そして箱の上部にも黒い三角形がデザインされているのですが、これが切り込みになっていて、簡単に開けられる！ デザインと機能性を追求し、両立させている点にも、プラダのフィロソフィーが詰まっています。
パラドックスを具現化した香り
香りはジャスミンやネロリをメインにした、フローラルノート。ネロリの花が咲くときだけに放たれる香りを使用するために、開花前の蕾からエッセンスを抽出する新技術が用いられているそう。シュッとスプレーした瞬間はかなり甘めな印象ですが、肌に馴染むとすぐに、ベースノートのアンバーやムスクの香りが立ってきます。フェミニンだけど、マスキュリン。官能的で、知的。きっと誰もが抱えている、愛すべき“パラドックス”を香りで具現化してくれているようです。
あくまでも私見ですが、優しい香り立ちが好まれる日本では、ちょっと強めに感じるかも。肌から離してスプレーし、落ちてくる香りのミストをふわりとまとうのがお気に入りです。このところ、癒しモードな香水を選ぶことが多かったので、久しぶりに感性を刺激してくれる香水に出合えて嬉しい！ 今年の秋冬は、おしゃれの仕上げにこの香りをまとい、キラキラの街をウキウキ歩きたいと思います。
ビューティ担当。バレエとサーフィンと南国が好きです。紫外線と上手に付き合うことが永遠の課題。メイクでひとの表情が、ぱっ！と明るく、笑顔になる瞬間が大好物です。
