先日手帳を開いたときのこと。「9」という数字を見て、にわかに信じがたい気持ちに。つい先日夏が始まったような気分でいたら、世間はすでに秋ムード一色。衣替えも追いつかず、ここ数日は口癖のように「寒い寒い」とつぶやいております。お盆や夏休みで海外旅行をエンジョイしてきた友人たちの土産話に羨ましさを募らせながらも、なかなか行けない。そんなときに開いてるのが、旅の本です。
昔から旅行記を読むことが、何よりの楽しみ。想像力が豊かとは言えない私ですが、旅の情景を思い描くことだけは得意。旅行記を読んでいると、まるで自分も旅をしているかのような気分を味わえるんです。想像の旅ならば、とびきり冒険する!というのが最近のマイブーム。自分ではなかなかたどり着けない僻地での旅を味わわせてくれるのが、私が勝手に人生の師匠と呼ぶ椎名誠さん。愛読中の『メコン・黄金水道をゆく』では、ラオスの少数民族との触れ合いに心を奪われております。
眠い目をこすりながらの通勤途中に、原稿が進まない仕事の合間に。本を開いてぷらっと「すきま旅」をエンジョイすることで、日々のストレスがグッと軽減。「なかなか旅に出ることができない」というすべての人のおすすめしたい方法ながら、ひとつ注意しなければいけないのが、ハマりすぎること。すきま旅のはずが、つい長旅になってしまい、気づいたら朝…なんて過ちを何度も経験しつつ、やっぱり旅はやめられないのです。(ライターA)
>>旅とクマと夏休み