もうすぐハロウィンですね。すっかり「秋のコスプレ祭」と化している昨今。今年の渋谷スクランブル交差点界隈には、ブルゾンちえみや、with Bが大量発生するのでしょうか……。
そんなコスプレさんたちを横目に、私は毎年ちょっとしんみりした気持ちに。というのも、10月31日は、伝説の俳優、リヴァー・フェニックスの命日なのです。1993年、23歳という若さで逝ってしまったリヴァー。俳優としてこれから、という時に突然逝かれた衝撃と悲しみを、かぼちゃのオブジェを見ると思い出さずにはいられません。ハロウィンはもともと、「死者の霊が甦る」と考える、ケルト民族のお盆的な行事が起源と言われていますが、「霊でもいいから、私の前に現れて!」と思いながら、彼が出演した作品を片っ端から鑑賞する、というのが恒例のハロウィン・ナイトの過ごし方です。
『スタンド・バイ・ミー』や、キアヌ・リーヴスと共演した『マイ・プライベート・アイダホ』以外はあまり作品に恵まれなかったとも言われるリヴァー・フェニックスですが、生前に完成した最後の主演作『THE THING CALLED LOVE』(邦題『愛と呼ばれるもの』)も、意外と掘り出し物。正直、ストーリーの平坦さは否めませんが、きゅんきゅんくるシーンが随所に散りばめられています。リヴァー演じる、カントリー歌手を目指すジェームズが、恋人にコンビニでプロポーズするシーンなんか、たまらなく可愛い! もし生きていたら、47歳。どんな名優になっていたかなぁと妄想しながら、今年のハロウィン・ナイトもリヴァー三昧する予定です。(エディターY)