秋冬になるとつけたくなりますよね、マットリップ。ここ数年のブームもあいまっていろいろ試してみたものの、いやはや難易度が高い。乾燥・縦じわ・色ムラの３つの壁をどうすれば乗り越えられるのか。せっかく旬の質感を手に入れてもオシャレ顔にはほど遠い。己のメイク技術の拙さに途方に暮れるばかりでした。
マットな唇への未練を封印しようとしていた矢先、「ルージュ ディオール ウルトラバーム」の707（ブリス）に出会いました。通りすがりのディオールカウンターで、その真っ赤なパッケージに思わず目を奪われたんです。「これってマット系ですか？」BAさんにおそるおそる聞いてみると、返ってきた答えは「デューイマット」。はて、露を帯びたような質感なのにマットとな。頭で考えても謎は深まるばかりなので、こうなったら試してみるしかありません。
最近は何でもかんでもネットでポチっているせいでしょうか。久々のカウンターでのタッチアップに緊張で唇がゆがみましたが、実際につけてみると衝撃が走りました。確かに質感はマットなんだけど、不思議と艶めきも感じられます。相容れない二つが見事に混じり合っているだけでなく、しっかりと潤っている！ まるでリップクリームを塗るような感覚で、実になめらかです。
驚きの保湿力の秘密は、中央に浮かぶCDのモノグラムにあります。この部分に自然由来のフラワーオイルが配合されており、唇を乾燥から防いでくれるんです。マット系の仕上がりなのに、乾燥も縦じわも色ムラもいっさい気になりません。しかも軽く塗るだけで発色も持ちも良く、どこをとっても完璧！ マットリップに苦手意識を持っている方にこそ、ぜひ使ってみて欲しい一品です。
ちなみに私が選んだ707番は、赤みの強いオレンジブラウン。パワフルだけど落ち着きのある色みで、肌がパッと明るく見えます。
下地にはSHIGETAの「ハニーリップリペアセラム」を愛用中。毎日塗り続けていたら、唇自体の血色がよくなりました。リップの色持ちも格段にアップしますよ。
生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。
