可愛いってこういうことか!みんなに愛されるあの顔に会いに行く #深夜のこっそり話 #1142

始まる前からずっと気になっていた「原田治 展」に行ってきました。原田さんのイラストといえば、ミスタードーナツのポイントを集めてもらうグッズが最初の出合いだったと思います。すごく欲しくて母にお願いしてドーナツを買ってもらう子どもの私と、そんな我が子の願いに付き合い財布の紐を緩める母。当時多くの方たちがそんな経験をされたと思います。

そんな懐かしさを胸に抱えながら、世田谷文学館へ向かいました。今回の原田さんの展覧会のテーマは「『かわいい』の発見」。会場入り口では、ネオン管で作られたあの女の子(調べたところお名前は“ジル”らしいです)と、男の子(写真には写ってませんが、彼の名前は“ジャック”)が出迎えてくれます。入口で「すでに可愛い!」、この先も可愛いがどんどん続くなんて、興奮が止まりません。

これから行く予定の方もいらっしゃると思うので、見所をざっくり伝えると、ミスタードーナツで見ていたあのキャラクターたち以外の、原田さんのあらゆる作品、お仕事が紹介されています。「これもそうだったの?」「こんな絵も描かれてたんだ!」と驚きが次から次へとやってきます。お恥ずかしながら今までよく目にしていたあのイラストも。電車のドアに貼ってあるステッカー(ドア注意)のクマや、ポテトチップスのじゃがいものキャラクターも。みなさんご存知でしたか? そんな知ってる&懐かしい作品やグッズがずらっと一堂に見れるんです。

原田さんの生み出す“可愛い”は、太くて丸い線で描かれたシルエットと、鮮やかな色使い、色のコントラストで出来ていて、それは誰がいつ見ても可愛いと感じるように出来ている。「黄金比ならぬ黄金イラストだな」と、あらためて衝撃を受けました。キャラクター以外にも、本の装丁や表紙のイラストなど、タッチが全く違う作品も沢山。“可愛い”につられてやって来たけれど、原田さんの多彩な魅力に触れることができてとても満足です。

帰りにはもちろんグッズコーナーもチェック。トートやノート、アクリルキーホルダーやクッキー缶など、いい感じに懐かしさも感じるアイテムが多数並んでいました。私が狙っていたジルのトートバッグはあいにく売り切れ。ちょっぴり残念な気持ちにはなりましたが、「毎日を楽しくできる物を! 」と歯ブラシを購入。オフィスに持っていく用として使います。トートバッグも諦めきれないので、また見に行ってみようかな。ちなみにショップは会場入らなくても見れます。(エディターWAKASUGI)

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