一日の食のハイライトを夕食においています。それもあり、ほぼ毎日、朝食は豆乳入りコーヒーのみ。そんなある日です。前日の夜におつまみほぼナシでワインとウィスキーのコンボを決めてしまい、重度の二日酔い。コーヒーさえも受け付けないが豆乳は飲みたい。小腹は空いている。特に冷え込んだ日というのもあり、温かい豆乳を使ったレシピがないかなと調べていたら、台湾の朝食の定番「シェントウジャン」を夜食に食べて至極幸せという、知人のつぶやきを発見。
温かいスープのような癒やし系ビジュアルに惹かれました。レシピをみたところ作り方も簡単で、冷蔵庫にあるものでできる! すぐに作ってみたところ、大当たり。ほっとする優しい味わいに二日酔いの余韻はいつの間にか消え去り、心身が和らいでいき「あぁ、しあわせ」と、なぜか涙腺までも緩んでいきました。
参考にしたのは、料理研究家・重信初江さんのレシピ。作り方は、器に材料と調味料を入れ、温めた豆乳を注ぐだけと、とっても簡単。①具材:万能ねぎの小口切り&ザーサイ(各大さじ1)と、桜海老ひとつまみ ②調味料:黒酢(大さじ1/2)、醤油(小さじ1/2)を器に入れ、③沸騰手前の温かい豆乳を1カップ(200cc)注げば完成。
細かく計量してもたいした手間ではないですが、私はときに“料理はジャズ!(即興)”と自分を許し、大さじ1くらいのスプーンひとつのみを使い、目分量で済ませます。豆乳も電子レンジを使って温め、80度くらいになったところで取り出せば、洗い物が減ります。万能ねぎの小口切りは、香りが弱くなりますが乾燥のものを使ってもOK。ザーサイがないときは、他のお漬物で代用しても。
黒酢があわさって、豆乳はおぼろ豆腐のごとくほわほわ。ほのかな豆乳の甘みと桜海老の旨み、具材の塩気と黒酢の酸味がメロディを奏で、リズム隊であるザーサイ&桜海老&万能ねぎの食感も小気味よく食欲を刺激し、幸せを享受できます。本場台湾では揚げパンをつけて食べますが、カリッと焼いたトーストを浸しても美味喝采! 朝からスタンディングオベーションがとまりません。
これ、朝食としても素晴らしいのですが、お酒を飲んだ後の夜食にもぴったりなんですよね。しかも食べ飽きないから、夜食・朝食と連投する日もしばしば。自分史上最短での殿堂入りレシピです。驚くほど簡単でクセになる「シェントウジャン」、お試しの価値大ですよ!
食べること、カラダを動かすこと、旅することが大好物のアクティブ派。その反動か、ワードローブは甘め嗜好。花柄アイテム&ワンピースがクローゼットを占拠しています。