2020.11.05

晩秋のたのしみ #深夜のこっそり話 #1337

海外ドラマで秋の夜長を満喫していたら、東京ではもう木枯らし一号が吹いていたなんて……! 春一番なり、自分の中では季節風を四季の目安にしているのですが、過ぎゆく(←あくまで私にとっては)芸術の秋に追いつこうと、やりたいことリスト上位にあったものの、まだ足を運べていなかった展覧会に駆け込んできました。

向かったのは、青山のhpgrp GALLERY TOKYOで開催中の田中健太郎さんの個展『地点』。機会があればいつか田中さんとお仕事してみたいと思っていたところ、ついに念願叶ってご一緒できたのがこの春のこと。とはいえ自粛期間真っ只中のタイミング、お互いに手探りの完全リモートのやりとりだったにもかかわらず、漂っていた不安な空気を和らげてくれるような素敵な作品を作っていただいたこともあり、とても印象に残る仕事になりました。

というわけで、今回は特に作品ひとつひとつをじっくりと鑑賞させていただくことに。今の時代、アーティストの近況や作品にSNSで触れたりすることもできるけれど、目に飛び込んでくる色彩、ダイナミックさと緻密さの絶妙なバランス、静かに力強く佇む動物たちの眼差しは、やはり間近で向き合うことでより堪能できるもの。体験に価値が置かれる昨今ですが、眠っている時以外はほとんどPCとスマホを見ている私には、とても贅沢な時間でした。コンパクトな空間に約30点もの作品が展示されていて、田中さんの世界にじっくり浸れること間違いなしなので、気になる方はぜひギャラリーへ! 11/21まで開催中です。

そして、無事に冬を受け入れた(!)私にとって欠かせないイベントが、大好きなアスティエ・ド・ヴィラットのデザイナーたちが世界中から選りすぐったクリスマスオーナメントなどを展開する「ASTIER de VILLATTEとH.P.DECOのクリスマス」。今年は本日11/5より開催されているそうなので、私も週末に今年の新入りを探しに行こうかと。いろいろ悩んで選びたい方はお早めにH.P.DECOへどうぞ。

生活スタイルは変わっても、着実に季節は巡っている(地球は回っている!)と感じさせられるこの頃。万全のウイルス感染対策のもと、みなさんもぜひ季節を探しに出かけてみてください。

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エディターMATSUE

モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。

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