何かを好きな気持ちって、人を動かしますよね。“推し”について熱く語っているこの記事とか、今のところ特定の“推し”がいない私でも、すごく共感します。というのが、私にもあるんですよ。好きが高じて買ってしまったものが!
少し前、遅ればせながらどハマりし、アマプラで夜な夜な「次のエピソード」を押しまくっていたのが、来週で10周年を迎える『ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)』シリーズ。過激な表現や描写も多く万人におすすめはできないのですが、壮大かつ先の読めないストーリーに引き込まれ、一時期、頭はすっかり(架空の)中世ヨーロッパモードに。服飾資料が大好きで、ファッション系の展覧会では何百年も前に誰かが着ていた色あせたドレスの前で時を忘れてしまう私には、GOTの登場人物の装いも興味深かったです。
photo: Photofest/アフロ
たとえば、王侯貴族が多数登場することもあり、キャラクターがまとうマントが存在感に箔をつけているのですが、「マント、なんかいいかも」と思っていた時に出合ってしまったのが、HYKEの2021年春夏コレクションのロングポンチョです。
photo: courtesy of brand
もちろんこちらは毛皮やビロードのような重厚なものでなく、ミリタリーにインスパイアされたモダンで機能的なアイテムではあるものの、ふわりとはためく“マント感”に思わず飛びついた、というわけです。
作りは首元のバックルを留めるだけ、といたってシンプル。面白いのが手元のスナップボタンで、そのまま羽織ることもできるし、スナップを留めれば手首を通すことができます(上のコレクションルックも手首を通したスタイリングです)。ケープやポンチョ好きあるあるとして、腕を伸ばす時にもう片方の手で裾をおさえないと動きにくかったりするものですが、このディテールによってちょっとした動作がスムーズになるのもうれしい。
ここまで書いておきながら、自分の中でのイメージソースが中世なこともあり、日常で着られるのかなあ……とちょっぴり不安を覚えたりもしているのですが、素材は防水・透湿性に優れたPERTEX SHIELD製で、機能面も申し分なく何より軽い! 強風さえ吹かなければ、横殴りの雨の日にだって活躍してくれるはず。なんなら、こんなコーディネートもしちゃおうかしら。
“冬来たる”ならぬ“梅雨来たる”頃には、頭の中でGOTテーマ曲を流しつつ、このポンチョを羽織って住宅街を闊歩したいと思います!
モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。