学生は無料! アーティゾン美術館【ブランクーシ】展で見つけたネックレス #深夜のこっそり話 #1965

最近気になっている言葉が、小さく暮らす「ダウンサイジング」。
どんどんそぎ落としてミニマルになる。
なかなか一気にはできないものの、心の片隅にいつもこの精神を携えています。
 
そんなところへ友人からミニマルアートの先駆者としておすすめされたのが、京橋のアーティゾン美術館で開催中の「ブランクーシ 本質を象る」展です。

本質を追求した、洗練されたフォルムを堪能

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ルーマニア生まれのコンスタンティン・ブランクーシ。パリで、ロダンの下で一カ月修業したのち独自の創作を始める。ルソー、モディリアーニ、デュシャン、マン・レイと親交を結ぶほか、イサム・ノグチは彼の助手となった時期もあったそうで、彼らの作品も同時に見られる。

20世紀に新境地を開いた彫刻家として知られるコンスタンティン・ブランクーシ。私がとくに惹かれたのは、ポスターのメインビジュアルにもなっている『接吻』。

長い手を伸ばしたふたりが強く抱き合い、一体になっているような様子が石膏を使って淡々と表現されています。それまでの彫刻の常識を覆し、素材の塊からフォルムを掘り出す“直彫り”にこだわったブランクーシ。


真なるものとは、外面的な形ではなく、観念、つまり事物の本質である

と語る通り、極限まで要素をそぎ落とし、対象の本質にせまる作品を手仕事で追求。さらには物質そのものを超越した観念を提示します。彫刻作品のこれまでの常識だった台座をなくしたり、光と影に注目し、自らの作品を撮影することで新たな可能性を探ったり。唯一無二のアーティストとして創作を続けた彼の奥深い世界を全身で体感できる展覧会です。

アートを気軽に身に着けられるネックレス

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フランスのTitleeとアーティゾン美術館のコラボレーション。ネックレス(42cm)¥9,130

その研ぎ澄まされたフォルムの美しさや精神性に感動してしまい、ミュージアムショップでは、普段はあまり購入しないネックレスを購入してしまいました! 前述の『接吻』をモチーフにした仏Titleeによるジュエリーは、1ミクロンの18金メッキが使われており、驚くほど軽やか。邪道かもしれないですが、この展示会で感じた感動を忘れないよう胸元を飾りたいです。

ブランクーシの創作活動をまとめて見られる希少な機会!

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印象的なアート作品がポストカードに。左は『雄鶏』。『空間の鳥』『魚』なども題材に。

ブランクーシの創作活動を日本の美術館で包括的に紹介するのは、今回が初だそうで、彫刻作品約20点をはじめ絵画、写真作品など含め約90点で構成されたとても希少な機会。

実はアーティゾン美術館は今回初めて伺ったのですが、学生は入場無料なのだとか! 同時開催の石橋財団コレクションも充実しているほか、ミュージアムカフェもランチ、カフェ、ディナーまである充実ぶりで一日楽しめそうなので、ぜひチェックしてみてください。

アーティゾン美術館「ブランクーシ 本質を象る」
日程:~2024年7月7日(日)
住所:東京都中央区京橋1-7-2

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一見なんのフォルムかわからない、その不思議な感じも面白く、この夏はさりげなくアートをまとってみます。

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エディターSUGAWARA

ウェディングとファッション担当。淡々としてますが笑い声だけよくとおります。好きなものは夕暮れとボサノバとチョココロネ。

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