2泊3日分ほどの旅行バッグは、スーツケース派ですか? リュック派ですか? 私はずっとスーツケース派で、機内持ち込み可能なサイズのものを使っていました。けれど家族が使っているリュックタイプを一度借りて以来、その機能性の高さやフレキシブルさに感激し、私もリュック派になるべくリサーチを重ね、ついにかなり理想的なものに出合いました!
コトパクシの容量42Lリュック
それはアメリカ発祥の『コトパクシ』というアウトドアブランドの『ALLPA 42L TRAVEL PACK-DEL DÍA』。42L容量で、このブランドから出ているリュックの中では一番大きいサイズです。今回、スーツケースの代替となるリュックを探すにあたり、大切にしたポイントは3つ。まずは、機内持ち込み対応サイズであること。次に、上から出し入れするのではなくスーツケースのようにフルオープンできること、そして気分の上がるデザインであること。この全てをクリアしたコトパクシのリュックについて、それぞれのポイントを語らせてください。
ポイント① 機内持ち込み対応サイズ
国内・海外ともに2泊3日程度の日数で、お土産を詰めて帰れるようなサイズ感。となると、機内に持ち込めた方が着陸後のムーブもスムーズだし、ここは譲れない要素でした。
このリュックのサイズは、55cm×34cm×22.5cmで、3辺の合計は111.5cm。国内線・国際線ともに一般的な機内持ち込み可能なサイズは3辺の合計が115cm以内なので、バッチリ。とはいえ、LCC便など一部エアラインでは規定が異なるため、事前チェックは必要です。
また、一般的な機内持ち込み対応サイズのスーツケースの容量は30L程度が多いのに対し、このリュックは42Lかつ、重量も約1.9kgと軽めなことから、より多くの荷物を運べるのもかなり嬉しいポイントでした。
ポイント② スーツケースのようにフルオープン可能
リュックというと、上部の入り口から手を入れて物を出し入れするイメージが強いかと思いますが、ラウンドジップで真ん中からフルオープン可能なものもあるのです。その方が断然整理整頓しやすく、リュックとスーツケースのいいとこ取りだなと思い、この点もマストで考えていました。
実際に開いてみると、まさにスーツケースのようにメインの収納スペースに加えてメッシュ素材のポケットや仕切りがあったりと、かなり整理しやすい設計。何をどこに入れたのか、一目瞭然で、パッキングも荷解きもノンストレスです。
ポイント③ 世界に一つしかない、残布を再利用したデザイン
そしてこのブランドの魅力は、世界に一つしかないデザインがある、ということ。
実はこのコトパクシ、大量生産によって生まれてしまう残材や残布をさまざまな工場から回収し、フィリピンにある工場にて職人の裁量によって色やパーツの組み合わせが決められて作られる『DEL DÍA』コレクションが特徴のブランド。
そのため、下北沢にある店舗に行くと本当にさまざまな色合いの製品が並んでいて、絞り込むのも一苦労な、うれしい悲鳴状態。私は「この色とこの色はマスト、フロントはこんな感じ」とスタッフの方にリクエストして、それに合った在庫を出していただき、ビビッときたものに決めました。そんな自分だけのカラーリングのリュックだけに、愛着もひとしおです。
活用しきれないほどの、ポケットや仕切りの数々
先ほども触れましたが、ポケットや仕切りの数がかなり多いのも大変ありがたい。リュックの外側には開閉しやすい大きめなポケットがあり、そこにはカラビナとインナーポケットが。
ガバッと開いた内側は、左側に3つの仕切り・右側は大きな収納スペース。
写真だと分かりづらいのですが、リュックのサイドには背面に繋がるデジタルデバイス用のポケットも。クッション素材に守られているだけでなく、内側に仕切りがあり、最大15インチまでのPCスペース、最大12.5インチ用のタブレットスペース、そして最大6.5インチ用のスマートフォン用スペースが。
そのほかにも、リュック側面にはドリンクホルダーやカラビナをつけられるループなど、さまざまな工夫が。正直活用しきれないくらい、考え尽くされた仕様になっています。
ソウル2泊3日なら、お土産を詰め込んでも余裕だった!
先日このリュックとともに2泊3日でソウルに行きました。初日と最終日は荷物と一緒に移動する時間が長かったのですが、坂道や段差を考えると、意外と背負うのって楽だったな、と思います。お土産をたくさん買ってしまい、容量が心配だったのですが、パッキングしてみたら全然問題なし。42Lってすごいなと感心(ちなみに公式サイトでは、この42Lは2~3週間用と書いてありました)。チェックインカウンターでグランドスタッフの方から「このリュック、かわいいですね!」と言っていただけたのも嬉しく、ホクホクした気持ちで飛行機に乗りました。
今回は大きなリュックを購入しましたが、ショルダーバッグやナップザックなどライトな製品もあるので、また自分だけの色合わせを探しに店舗へ行ってしまいそう……地味カラーになりがちなアウトドアグッズの新しい選択肢が増えました。