RMことBTSナムさんに導かれ、リウム美術館へ #深夜のこっそり話 #1822

音楽とファッションも密接な関係ですが、アートと音楽も然り。中でも、BTSのキム・ナムジュンさんのアート愛はBTSファン(ARMY)はもちろん、アート関係者にも認知されています。インスタグラムに投稿される世界の美術館訪問など、次はどこへと楽しみに待ちわびる日々。その活動は多忙な中でも常にアクティブで、交通アクセスの厳しいアメリカ・テキサス州の砂漠地帯マーファに設立された現代アートの聖地とも呼ばれる「チナティ・ファンデーション」まで足を運んだり、また韓国国内だけでなく世界各地で、奈良美智さんをはじめとするアーティストとの交流を深めています。そして、コレクターでもあります。

BTS RM、キム・ナムジュンさんの足跡を訪ねて

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奥に見えるのがグランドハイアットソウル。手前の球体が連なるシルバーツリーがアニッシュ・カプーアの「Tall Tree & the Eye」。

そんなナムさんが直近訪れていた「Willow Drum Oriole」In partnership with BOTTEGA VENETAに行ってきました。ちょうど、同時期に開催されていた世界的なアートイベント「フリーズソウル」もあり渡韓していたのです。ファッション・ウィークも重なり、世界から人が集まっているようで、ホテルプライスは高騰していました。

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リウム美術館の向かいの建物も、展示に合わせてBOTTEGA VENETAのビジュアルを掲示。

リウムの『Willow Drum Oriole』 In partnership with BOTTEGA VENETAへ

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4年間閉館し、2021年10月にリニューアルオープンしたリウム美術館。マリオ・ポッタ、ジャン・ヌーベル、レム・コールハース、3人の建築家が1棟ずつ手掛けた。

開催されているリウム美術館の場所は梨泰院で、旅のサイトでは要予約の記載を多く見かけましたが、特別なイベントがある日でなければ窓口でチケットを購入して入れます(常設古美術フロアは無料)。ちなみにeSIM電話番号でネット予約しようとしたら、決済できませんでした。何回かトライしてだめだったので、窓口で伝えたらあっさりOKです。

リウム美術館
ロビー左手にミュージアムショップとカフェスタンドが並んでいます。
カン・ソギョン Willow Drum Oriole
「カン・ソギョン:Willow Drum Oriole」会期は2023年12月31日まで。

まず最初に目的の、ボッテガ・ヴェネタが協賛する「カン・ソギョン:Willow Drum Oriole」へ。タイトルを直訳すると、「柳、太鼓、コウライウグイス」ですが、「柳太鼓の尾」と翻訳されています。

リウム美術館の展覧会説明文をみると、その中に「展示風景には四季を盛り込んだ山々、床と壁に広がる昼と夜、空中にぶら下がった大きな耳、小さいながらも豊かな草原と丸い廊下、そしてそれぞれの場所で枠となる四角が共存します。フレームと余白、暖かさと冷たさ、柔らかさと硬さ、停止と動きの間の豊かな響きを持っています」とありました。

カン・ソギョン Willow Drum Oriole
「カン・ソギョン:Willow Drum Oriole」
カン・ソギョン Willow Drum Oriole
「カン・ソギョン:Willow Drum Oriole」アートイベント「フリーズソウル」開催中ということもあり、平日の朝でしたが、すごく賑わっていました。人のいなくなる瞬間を撮影しているので、伝わりにくのですが……。

まずは何も考えずに、空間に佇み、アートとの共鳴を楽しみます。朝イチに行ったのですが、展示会場内に差し込む自然の光もあり、よりインスタレーションとその空間にいる自分を結びつけて感じることができたように思います。また、作品を引きと寄りで見る感覚のギャップが楽しかったので、ぜひ試してみてください。そんな風に見ていたら、ファブリックの意外な発見も。ゆっくり鑑賞を続けていると、韓国の伝統的な世界と現在を行き来するような不思議な気分にもなりました。

カン・ソギョン Willow Drum Oriole
「カン・ソギョン:Willow Drum Oriole」

時間を忘れ没頭したい「古美術」フロア

リウム美術館
古美術展示は部屋には一切窓がなく、インスタレーションとは一変、作品に集中する配慮なのかもしれません。

そして、リウム美術館の常設展の古美術も、展示方法含め、とにかくすばらしいので、ぜひ全館まるっと楽しむことをおすすめします。次回のこのコラムもリウム美術館の続きを書きたいくらい、熱量高いので、渡韓の際には訪問してみてください。

2021年に全館リニューアルして、入り口、ロビー、階段、ロッカー、トイレなど、展示品だけでなく細部まで見どころは満載。外にもシンボルとなっているアニッシュ・カプーアの「Tall Tree & the Eye」があるので、隅々までお見逃しなく。もちろん、ミュージアムショップも楽しめます。韓国のお土産というとコスメやファッション小物、お菓子など定番人気ですが、リウム美術館のミュージアムグッズは新鮮でよいかもしれません。

リウム美術館
一度は生で見てみたいと思っていた吹き抜けの大きな螺旋階段(古美術館)。上からスマホを差し出して撮影するとかなりの迫力なのですが、ゾワゾワしたので、下からの撮影に。顔を出してお互い撮影するなど、みなさん楽しまれていましたが、挑戦できませんでした(笑)。
リウム美術館
ナムさんも好きな韓国伝統白磁「タルハンアリ」がプリントされたポーチ。RMはクォン・デソプの大壺を2個所有。リウム美術館のロゴをグレージュであしらったマスキングテープもおすすめ。

Leeum Museum of Art
https://ticket.leeum.org/leeum/personal/exhibitList.do
ソウル特別市 龍山区 梨泰院路55キル 60-16
(서울특별시 용산구 이태원로55길 60-16)

心が満された後は、人気韓定食「PARC」で満腹に!

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オモニ(母)の味が楽しめるといつも賑わう人気店。リウム美術館から徒歩2分くらい。

最後にもうひとつ。美術館を出て、少し行くと右手に坂があります。その坂を少しくだり右手に白い一軒家のような入り口が見えると、そこが「PARC」という韓国家庭料理の人気レストランです。かなり昔の話ですが、知人がバイトをしていて紹介してもらいました。渡韓の際に訪れますが、素材を厳選し、化学調味料を使っていない味に、毎回感動します。メインからパンチャンまで、本当においしい家庭料理です。おしゃれカフェでいただく韓国式定食、なかなか他では味わえないので、ぜひこちらにもお立ち寄りを。アートも食もいいものに出会えると、心が和らぎます。

PARC
ソウル特別市 龍山区 梨泰院路55ガキル 26-5 , 2F
(서울특별시 용산구 이태원로55가길 26-5 , 2F) 不定休

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のせてまぜて食べる、美しいビビンバ定食。
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いわゆる豚キムチ炒めもこんなにきれい! 右奥がわかめスープ。
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あたかもオモニの味を彷彿させる茶色ビジュアルの、豆の煮物コンチャバン。少し固めでおいしいのです。
エディターTARUIプロフィール画像
エディターTARUI

気づいたらメガネやサングラスを集めてました。しかし、何年か寝かせてからかけるという癖あり。ひとりっぷ®修行中。セレブやK-POPを語りがち。

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